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社会の成績を上げるためには…
さて、今回は社会の学習法についてお話したいと思います。
理科もそうなのですが、社会の基本的な楽しさは「新しい知識を得る」ことなんです。
ということは、興味・関心に大きく左右されてしまう危険性があります。
例えば、私がウイスキーについて熱く語っても、お酒を飲まない人はつまらないですよね。
(興味がある人は一緒に飲みにいきましょう笑)
第一の関門は、いかに興味・関心を持たせるか、ということです。
私が大手集団塾で社会を担当していたときには、ここに注力していました。
つまり導入部分と余談が重要なのです。
第二の関門は、覚えることの多さ、つまり覚えきれないのです。
まとめると、
「興味・関心がないことについて、いろいろと覚えることがたくさんある」
からこそ社会が苦手になるのです。
ここを改善しないと社会の成績は伸びません。
逆に改善されると得点源になります。
では、どのようにすればよいのでしょうか?
興味・関心を持たせるためには
①子供が持っている興味・関心があることにリンクさせる
②知っていることに優越感を持たせる
覚えさせるためには
①語呂合わせを使う(歴史の年号が有名ですよね)
②クイズ形式で繰り返させる
といった方策があります。
地理分野
①地図
地理の基本は地図です。
地形や地名は、白地図に書き込めるようになってください。
②気候
気候の要因は海流と風です。
「北が寒い、南が暖かい」はダメです。
例えば、イギリスは北海道より緯度が高いですが、北大西洋海流(暖流)+偏西風の影響で温帯に属しています。
(北海道は亜寒帯に属します)
③農業
日本の農業を例に話します。
日本の農業は稲作が中心です。
逆に畑作は稲作ができない地域で行われています。
畑作は、台地・扇状地・火山灰土といった土地で行われています。
農業に限らず、社会では「原因・理由→結果」の流れが重要です。
なぜ山梨県(甲府盆地)では果樹園が多いのか?
⇒扇状地のため稲作に向かない
⇒かつては桑を育てて、養蚕が盛んだった
⇒化学繊維の普及で、養蚕は衰退
⇒斜面という日当たりのいい畑で作られる商品作物が果物
⇒よって山梨県では、ぶどう・ももの生産が日本一
といった流れを押さえないといけません。
余談ですが、果物と果実の違いはわかりますか?
果実:理科のことばで、実のこと
果物:社会のことばで、木になる実のこと
⇒よって、すいか・メロン・いちごは野菜になります。
③工業
ドイツの工業を例に挙げます。
ドイツにはルール工業地域があります。
製鉄業が盛んです。
製鉄業の昔の立地条件は炭田のそばです。
ルール工業地域にはルール炭田があります。
鉄鉱石はスカンジナビア半島からライン川(国際河川)を経由して運ばれます。
なぜ、その場所でその産業が発達or衰退するのかにも、原因・理由があります。
④まとめ
ただ地名や用語を覚えるだけではテストの点に結びつきませんし、何より勉強が無機質になり楽しくありません。
社会の醍醐味は
①先に書いたように、原因・理由→結果を結びつける
②問題点をどうかいぜんするのか・したのかを考える
③覚えた知識をどんどんリンクさせる
の3点だと私は考えます。
一種の謎解きのような感じがしませんか?
謎解きになるから、勉強していて楽しいのです。
社会を好きになるコツは、こういったことを踏まえた導入や余談だったりするのです
歴史分野
まず歴史と言えば年号の暗記が思い浮かびます。
なぜ年号を覚えるのかというと、時系列をわかりやすくするためです。
ですので「いい国つくろう鎌倉幕府!」だけでは意味がありません。
また世界史では横のつながりを見るのも必要になります。
意外と時代も分かっていない生徒もいます。
旧石器→縄文→弥生→大和→飛鳥→奈良→平安→鎌倉→室町→戦国→安土・桃山→江戸→明治→大正→昭和→平成
日本は書物ではっきりしているだけでも1500年以上の歴史があります。
ですので、覚えなくてはならないことがたくさんあります。
①政治史
歴史の学習の第一歩です。
時の権力者が誰で、どんな政策を実行したのかを押さえましょう。
例えば江戸時代では
●家康~家光:武家諸法度、慶安の御触書、鎖国
●綱吉:生類憐みの令
●新井白石:正徳の治
●吉宗:享保の改革
●田沼意次:株仲間の推奨
●松平定信:寛政の改革
●水野忠邦:天保の改革
●井伊直弼:日米修好通商条約
●慶喜:大政奉還
といった感じです。
もちろん項目だけを覚えるのではなく、「その結果どうなったのか」まで確認しましょう。
前にお話した原因・理由→結果の流れだけでなく、なぜその結果になったのかも考察しましょう。
なぜ三大改革はどれも失敗したのでしょうか?
②文化史
文化の担い手・特徴・代表作を覚えましょう。
③外交史
横の関係を確認しましょう。
外国からの影響は何なのか、それによって国内はどう変化したのか?
これが抑えるべきポイントです。
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