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日記10/4~10/10 2021

4日。
IKEAで買った電動ドリルを久々に取り出したところ、ラバーの部分がぬちゃぬちゃになっていて難儀した。特別にIKEAが悪いというわけではなくて、ラバーの製品は放って置くとこうなるのだと思う。無水アルコールを使って擦り拭きを繰り返し、ぬちゃぬちゃを除去した。去年ならアルコールがもったいなくて、こんなことはできなかっただろう。その匂いのせいで、居酒屋で友達と酒が飲みたくなった。

5日。
勉強と練習の一日。久しぶりに会った人もあった。ネットの世界に浸かっていると世界がどこまでも繋がっているような気分になる。本当はどこまでも一方通行の言葉や情報があり、それが実際に繋がったり重なり合う瞬間もあるから、有意義だと思うこともある。けれども、生身の自分が生身であることをじっくりと感じさせてくれるのは、こうして実際に誰かに会ったときだったりする。

6日。
湘南のスタジオで録音。このスタジオは大変に音がよく録れる。来年の夏くらいに発表しようかと相談している『サーフブンガクカマクラ』の続編の制作。曲はもう全部書いた。残り5駅とインストのカヴァー曲が1曲の合計6曲になる予定。もうすでにむちゃくちゃいい。自分で歌っていて泣きそうになる。一時は潰れかけたことスタジオを守ってくれたスタジオのオーナーにいつか直接お礼をしたい。

7日。
録音の余韻のままひとり麦酒で盛り上がって宿酔ぎみ。サードウェーブ系のカフェインの濃いコーヒーで目を覚ましたつもりが、半日くらい寝てしまった。コーヒーを買いに行くときに横切った高級スーパーでは、綺麗なフルーツが個包装で陳列されていた。選別の過程で、サイズや色艶の良し悪しで弾かれたものはどこへ行ったのだろうか。ジュースかな。平台の高級フルーツは妙に眩しくて怖い。

8日。
撮影で新代田FEVERへ。久々に店長の西村さんに会った。下北沢SHELTERのオーディションを受けたころの話などをして談笑した。最初の昼のオーディションでは夜に上がれず、次のライブは昼のブッキングライブだった。対バンはバックホーンとEx-Girl(表記が違うかも)。マツ以外は恐ろしく無口で、薄い敵意と狂気のようなものを感じたので近寄れなかった。マツは朗らかだった。懐かしい話だ。

9日。
六本木でライブ。六本木ヒルズのあたりに来ると何とも言えない気分になる。海外ツアーでその国のお金持ちのエリアに足を踏み入れたときに似た、お呼びでないと疎外されるような感覚。そして、このような場所で、例えば「SDGs」みたいなキラキラとした言葉を扱う矛盾と罪悪感。それでも、いろいろな人に会えてよかった。斎藤幸平さん、亀田誠治さんとそれぞれじっくり話し込んだ。

10日。
朝方に違和感を感じて起きると、ストレスと疲労が原因なのか下唇がパンパンに腫れていた。痺れて感覚がない。思えば、ここのところ随分と忙しくしていて睡眠時間が足りていなかった。カリカチュアされたいかりや長介のイラストの様な顔もマスクのおかげで誰にもバレないが、さすがにこのままは嫌なので、回復力を上げるために動物性のタンパク質を摂る。もっとゆるく暮らしたい。