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アンパサンドのインキュベーション戦略(2) 〜スピンオフまでの道のり〜

前回に続きアンパサンドのインキュベーション戦略の第2回目となります。


インキュベーションストーリー

インキュベーションの種となるビジネスプランのエントリーはキュービック社内からのエントリーと社外からのエントリーに別れます。

社内からのエントリーはイントレプレナー(社内起業家)が起草した事業プラン(フォーマルなフォーマットはなくカジュアルなプランです)を直接エントリーしてもらうケースの他にキュービックで不定期に開催されるビジネスプランコンテストやアイデアソン・ハッカソンなどのイベントからエントリーを行っています。

社外からのエントリーはEIR(事業プランを持ったアントレプレナー)も随時募集しています。さらにプレ・シードステージの事業についてもM&Aによりチームごと招き入れます。スピンオフ後は経営者としてキュービックグループのマネジメントチームとして事業成長を担ってもらいます。

インキュベーションストーリー

EIR制度とは

客員起業家(EIR)とは、企業に特別に雇用され、新規事業の立ち上げを担う人や、仕組みのことを言いEntrepreneur In Residenceの略です。起業経験や新規事業立ち上げ経験をしたことがある経験豊かな人材を招き入れる形で新規事業の立ち上げを担ってもらい、より確度の高い事業創出を狙う取り組みです。

もともとは米国のシリコンバレーで生まれた仕組みです。ベンチャーキャピタルが、投資対象となる有望なベンチャーを作るために、事業の立ち上げから成長、出口までを経験した優秀な人材に対し、報酬を保証して雇用を始めたのが始まりでした。

アンパサンドはEIR起業家を招き入れ、事業プラン実現のためにキュービックの経営資源を投下しEIR起業家のサポートを実施していきます。

EIRによる主な支援内容

  • 事業成長メンタリング

  • 経営チーム(COO、CTOなど)の組成支援

  • エンジニアリング支援

  • コーポレート機能(経営戦略・総務・労務・法務・PR・情報システム)などの支援

インキュベーションプロセス

アンパサンドのインキュベーションプロセスはCUEBiC Ventures Incubation Standard(CVIS)というインキュベーションスタンダードにより運営されています。CVISは事業プラン立案からPMF(プロダクトマーケットフィット)までステージを設け、ステージごとにKPIの達成状況に応じて次のステージに進めるステージゲート制によりビジネスを前進させます。

インキュベーションプロセス

CVISはSAIRUが提唱しているフィットジャーニーと新規事業を立ち上げる際にはスタンダードになっているリーンキャンバスをベースにしています。各ステージに進む際は投資委員会による意思決定が行われます。その結果次のステージで達成するべきKPI、達成までの期間、投資金額が割り当てられることになります。

各ステージで評価する指標

アンパサンドはCVCではなくインキュベータです。インキュベータの場合、そのゴールはPMFとなります。PMFが達成にてインキュベーション完了とみなし独立した会社としてスピンオフすることになります。

最後にアントレプレナーのみなさんへ

アンパサンドでは通年にわたりEIRを募集しています。このnoteをお読みいただきアンパサンドに興味をもったアントレプレナーのみなさん、「まずは話を聞いてみる」カジュアルな感じで構いませんので、インキュベーションプログラム「Sand Hill Road」のエントリーフォームから気軽にコンタクトいただければと思います。


Ampersand Company Profile



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