アンパサンドのインキュベーション戦略(1)
このnoteではアンパサンドのインキュベーションのアクティビティやTipsを綴っていきます。
アンパサンドは
アンパサンドはキュービックグループの事業ポートフォリオを産み出していくインターネットビジネスインキュベータです。キュービックの「インサイトに挑み、ヒトにたしかな前進を。」というミッションを実現し、今後の成長を支えるためには、新たなる事業分野に対して積極的にリスクをとって挑戦し続け将来価値を創造していくことが必要となります。
そのためにはこれまでのデジタルメディア事業の成長戦略とは異なる世界観の成長戦略が必要となっています。アンパサンドは新たなる世界観で新規事業インキュベーションの機会を創り出し続けることで、キュービックグループのさらなる成長を実現していくことを主な目的としています。
まず最初にやったこと
2023年4月からアンパサンドの代表としてインキュベーションを統括することになりました。インキュベーションは2000年代にネットエイジにて数多くのインキュベーションを手掛けたこともあり「昔とった杵柄」なのですが、あれから15年以上経過していることも4月の1ヶ月はインターネットビジネストレンド、技術トレンドをしっかりとキャッチアップする期間に充てました。
5月に入り2025年9月期の2年と6ヶ月の事業プランを立てるべく「インキュベーション領域」、「ビジネスプランのエントリー戦略」、「インキュベーションプロセス」を具体化しそのために必要な経営資源を計画しました。
事業内容
インキュベーション事業
投資事業
メディア事業
アンパサンドはもともと2012年設立の会社であり、これまではエンジェルラウンドやシードラウンドのスタートアップに対して投資事業を中心に展開してきました。
昨年(2022年)の夏にキュービックの新規事業を独立したインキュベーションビークルの中で推進する戦略を意思決定し、同年の10月からインキュベーション事業をスタートしています。
投資(インキュベーション)領域
2022年の設立当初HRTechにフォーカスしインキュベーションを進めてまいりましたが、2023年4月からはHealthcare、FinTech、HRTech、EdTech、MarketingTechの5つの領域にフォーカスを拡大しました。より多くの事業アイデアを受け入れることでPMFの確率を上げ、スピンオフの数を増加させる戦略を取りました。
この5領域はここ数年の国内外のVC投資領域と投資金額を徹底的にリサーチした結果、十分なTAMと参入余地がまだまだあると確信できた領域となります。さらにこの領域はキュービックのデジタルメディアがこれまで展開してきた事業領域ともマッチします。
さらには積極的ではないのですが検討領域としてLogiTech、FoodTechおよびAgriTechの3領域を定めました。これらの領域も巨大TAM ✕ DXするべき課題が多くある領域と認識しています。
2025年9月までのゴール
2025年末までに3つの新規事業をキュービックの子会社としてスピンオフさせることで、新たな事業ポートフォリオを構築していきます。
新規事業アイデアのエントリーはイントレプレナー(社内起業家)だけではなく、EIR(Entrepreneur in Residence=客員起業家)制度を設け、事業プランを実現したい社外の起業家を受け入れて事業育成に取り組みます。
次回はインキュベーションストーリーとインキュベーションステージゲートについて綴りたいと思います。