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そういう弱さを大事にできたなら
蛍光灯に釣られて、作業中の僕の目の前に一匹のカメムシが飛んできた。
湖畔の森に移住して2年。
彼らとの共同生活にもすっかりと慣れている僕はたいてい指で弾くか、外につまみだすのだけど(あるいは専用の掃除機でまとめて吸いとる)
今日はふとじっくり観察して見たくなった。
彼なのか、彼女なのかわからないけど、普段あまり歓迎されはしない卓上の来客をじっと眺める。
最初はノートの上をせわしなく徘徊し
からだという乗り物に乗っている。
からだという乗り物に乗っている。
沖永良部島という、
島に行ったときのこと。
ずいぶんひさしぶりに潜った海の中、
偶然見つけたウミガメの背中を
ゆらゆらと追いかけながら
僕はそんなことを考えていた。
森の中の自宅から車で空港まで移動し、
そこから飛行機に乗って、
東北の上空、
一面に広がるの雲の世界。
途中、
友人のマンションに一泊させてもらう。
電車を乗り換え辿り着いた