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鍛刀。

刀というのは何歳になっても男を魅了する。

まっすぐ、かっこいい木の棒を探し回ってはチャンバラごっこをしていた子供時代がみんなにもあったんじゃないだろうか。

思えば、刀は漫画にも多く描かれ、男らしいかっこよさを感じさせていた。イタチの十拳の剣。一護の斬月。ゾロの秋水。

少年ジャンプ好きにはたまらなかった。

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そんな男のロマンが詰まってる刀の変遷は文章を書くことに通ずることがあると感じたのでそれについて書いていく。


さて、日本における刀の歴史がどうなっているかご存知だろうか?

日本では三内丸山遺跡から刀剣が出土されていて、このことから縄文時代にはすでに刀は存在したと推測されている。

そして弥生時代には朝鮮半島を経由して中国から銅剣や鉄剣が伝わる。

当時は戦闘用の武器ではなく、権力を象徴するものとして存在していたらしい。

しかし平安時代になって争いが増えてくると刀は戦闘用の武器としての需要が高まり、日本刀の特徴の一つである「反り」が加わる形になる。

日本での合戦は馬の上に乗り刀を使用して戦っていた事から、この反りが生まれたとされています。
馬の上から相手を斬る際に、直刀の場合は相手を斬った際に衝撃が強く斬りずらかった為、反りをつける事によって力で押し斬るのでは無く、引いて斬るようにし、馬の上からでも扱いやすい武器に変化していきました。                                            https://tate-school.com/archives/463から引用

また時代が進むと、甲冑に対抗するために大振りの刀が生産されたりした。

さらに、刀は戦闘用の道具にとどまらず、美術品として身分を表すシンボルの役割もあったようだ。現代でいうロレックスの時計の役割ってことだね。

つまり日本刀は大きさや形、用途を多岐にわたって変えてきたことがわかる。それはまるで命の連鎖を止めないように自然選択の原則のもとに進化を続けてきた生き物のようである。

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ぼくは文章を書くという行為は日本刀の変遷に大いに学ぶとこがあると思う。

初めは形をかろうじて保ったブサイクな作品ばっかだ。それでも毎日丹念に熱い鉄を打ってると切れ味が鋭くなってきて、形が整ってくる。素材と火力とタイミング。打ち込む強さ。試行錯誤を繰り返す。

名刀は一日にしてならない。

少しでも切れ味が出るように、少しでも手に馴染むように、今日も今日とて熱い鉄を打っていくのだ。


読んでいただきありがとうございました。