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素人でもできる護身術

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誰でも簡単にこなせるよう、打撃技、関節技、投げ技、寝技、防御について解説します。どれも危険にあわないように考えられた技となっております。また、暴力や正当防衛にかかわる法律を解説し…
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#蹴り

防御を攻撃にするガード⑥ 側面へのサイドキック 真横の敵を止める牽制技

ここでは、敵が真横に現れた場合、対処する技を紹介します。

それは、側面からのサイドキックです。

基本は後ろ蹴りのように、つま先からのステップジャンプを利用して、蹴りを放っていきます。

ただ、左右へのステップであるため、後ろ蹴りよりは威力が伝わりやすいです。

この技は、左右から攻撃してきた敵の動きを止める牽制技の役割をもっています。

ただ、思ったより、左右のステップが強いため、ひょっとした

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ミドル・ハイキックを崩す防御技 押し出しで相手をつまづかせて優位を保つ

この護身術では、ハイキックやミドルキックは、基本的に使用しません。

理由は、過剰防衛になりかねないほど、威力の大きい技だからです。

ただ、相手が殺傷力の高い武器を持っていたり、生死に関わる場面では別です。

しかし、使う場面は、相手に大きな隙が生まれたときです。

その証拠に大振りの蹴りだと、このあと紹介する返し技によって、簡単に足場を崩されてしまいがちです。

これは隙のでかいタックルでも同

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防御を攻撃にするガード⑤ 後ろ蹴りストッピング 背後の攻撃を押し止める

ここでは、死角といわれる、後方からの攻撃への対抗策を考えていきます。

といっても、前を向いた状態から、後方へ威力のある打撃を与えることは困難です。

人間の体の構造上、可動範囲に限界があります。

後ろ方向にジャンプして、回り込んでの裏拳を放ったとしても、相手を押し止めるほどの威力は生まれないでしょう。

そのため、今回、敵の動きを止めるストッピングとして、後ろ蹴りを採用します。

蹴りなら、動

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逆回転回し蹴り 横からかかとを下段に強打させる 怪我した足への代用技

今回は、かかとを当てる蹴り技を紹介します。

ここでは、足先や前の指を損傷したときに使える代用技として、逆回転回し蹴りを紹介していきます。

実戦である以上、どんなトラブルが待ちかまえているか分かりません。

思わぬ罠にかかり、体を怪我することも十分にあり得ます。

格闘技の試合を見れば分かますが、ダメージを受けた状態でも、相手が戦意を喪失しない限り、戦いは続きます。

特に、打撃部位を損傷してし

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シンプルかつ最速 足の踏みつけ かかと落とし 全体重を片足に集中させる

すべての護身術の中で、最もシンプルかつ最速で相手にダメージを与えられる技があります。

それが、足による踏みつけです。

相手に密着された状態なら、寝技の時以外、自由に攻撃をすることができます。

しかも、動作が一瞬なので、全く隙がありません。

前からでも、後ろから捕まえられたときでも実践することができます。

打ち方は、ただ、片足で踏みつけるだけでも、十分に効果があります。

足先上面は、人間

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蹴り上げ 武器はじき 道具をもつ手に衝撃をくわえる ナイフ無効化

武器による攻撃を防ぐ方法として、アームロックで腕の動作を封じる関節技を例にあげました。

それ以外に、武器の持っている手を足で蹴り上げて、ナイフなどの道具ごと弾いてしまうやり方が考えられます。

腕で道具を弾き飛ばす場合だと、持っているものを離すほどの衝撃はだせないでしょう。

さすがにパワーが不足しています。

なので、足技の強烈な勢いを、武器はじきに利用するのです。

ただ、はずれると、大きな

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防御を攻撃にするガード④ 足受けのストッピング キックからの守り

足技に対する防御の事例に、膝受けと両腕による対処を紹介しました。

それ以外に、相手より隙の少ない蹴り技によって、蹴り技を止める技術があります。

その防御方法がストッピングです。

図1

図1にあるように、蹴り技をしてくる相手の足に、自身の蹴りを直撃させます。

目には目を、歯には歯をの原理です。

反応が遅いストッピングになればなるほど、ダメージは与えられませんが、せめて技を受けきることはで

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技を打つ最低条件 靴を履いた中断上段蹴りの危険性 過剰防衛の恐れ

今まで、直線距離で使われる、パンチの基本打撃の打ち方を説明しましたが、ここでは、蹴りに関して研究したいと思います。

この護身術で使われる、腕の突き技や蹴り技に、しっかりした構えから打ちだすといった条件はありません。

とにかく、片足の膝が軽く曲がっていることが最低条件です。

そして、キックの場合、バッタが飛び跳ねるかのように、片足のバネで飛んで、もう片方の足から蹴りを放っていきます。

タイミ

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下段蹴りの有効性 相手の攻撃リズムを狂わす前蹴り

この記事では、下段での蹴りについて考察します。

生命に直結する内臓は、上半身に集中しているため、下半身の部分に当てるための蹴りなら、靴を履いた状態でも、正当防衛上やむを得ないなら、ギリギリ許可されるラインだと思っています。

私見ですので、私の意見が正しくないかもしれません。

それに、下蹴りくらいなら、一般人でもできるでしょう。

下段前蹴りの場合、主に、相手の動きを封じるために用います。

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ミドルキック・ハイキックの対処 中段・上段蹴りの受け方 両手押し

ローキック下段蹴りの対処法に続き、この記事では、中段・上段蹴りの受け方について解説していきます。

実際の喧嘩で、ミドルキックやハイキックをみかけたことはあまりないでしょう。

それだけ、相手も打つときに、パンチ以上の覚悟がいる技なのです。

また、足の可動範囲が狭いと、目標の部位まで蹴りを届かすことができません。

柔軟体操をしっかりやった人間じゃやないと、スピーディーな上段・中断蹴りは難しいで

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下段回し蹴り 力を足に集中したローキック 暴行者を動作停止させる

引き続き、下段蹴りの技を紹介していきます。

ここでは、内側に全身を回転させた回し蹴りの効果を見ていきます。

前蹴りに比べて、回し蹴りは、威力を伝えやすく、使いやすい技です。

蹴り技の中で、最もポピュラーな打ち方でもあります。

足の急所は、腕同様、側面についてることが多いので、集中的に狙い込むことが可能になるでしょう。

ただし、格闘技ごとに、回し蹴りの形は、当然、異なってきます。

威力を

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