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御所坊 温泉スイート502号室

先に着手した2階(玄関からは4階)のスパ・スイートルーム。
どうしても階段があるので、4世代のご利用は難しいだろう。
だったら“遊び心”をいっぱい詰め込み、3世代のお客様に喜んで頂ける部屋にしたいと考えました。

バルコニーに魅せられて

窓際のスペースを取り払い、バルコニーを設けました。
ヨーロッパのスパリゾートの様にバスローブでたたずんで欲しいという思いです。
だから手前の部屋は浴場です。
有馬で唯一の源泉かけ流しの部屋の温泉付きです。
そしてサウナも付いています。
サウナで汗を流して冷たいシャワーを浴びて、バスローブを着て、水分を補給する。
あ!冷たい水を用意する必要がありますね!

テーブルは売切れで、まだ届いていない。

ヌックが欲しい

かつての部屋でマイナスポイントだったバススペース。
ここを異人館の出窓のスペースにして“ヌック”と呼ばれるような空間にしたい。
コの字型の椅子を取り付けたらよいんじゃないの。同じ柄の1人掛けの椅子を用意すれば4人で麻雀が出来る。
でも麻雀はイメージ的に合わないからボードゲームが出来るようにしたら良いと考えました。

椅子は下手するとファミレスのボックスっ席みたいになりかねんので、ここは神戸伝統家具の永田良助商店の社長にオーダーするしかないと無理を言いました。

ブルーのマットが実際取り付けられるもの

青系統のクッションが出来上がったので、お店にお邪魔してクッションを選ぶ。選ぶといってもその場で買って帰ることはできません。
クッションの柄を決めて、その柄を輸入して、そして椅子にあった大きさのクッションをつくる。という事をするのです。

よくお客様方から「これ何処で売っているの?」と尋ねられることがあります。しかし多くの品はこのようにオリジナルでつくっているものも多いのです。

アプローチ

お部屋の入口の鍵を凝ったものにしているのです。
その為に飾りつけをしたいのですが、何を飾ろうかと思案していました。
やっぱりこれで行こうと思ったのが、遠藤賢治さんの作品をモノクロ写真で撮ったもの。確か花小宿に置いてあったはずだと思いだし取ってきました。
花小宿はギャラリーで展示会を開催するたびに、その人の作品を一つ購入して客室に展示していました。遠藤さんの作品は展示しにくかったので写真を購入したのです。

色々な空き缶を使用した造形をつくっていた遠藤さん

おもちゃ作家やクラフトマンとのつながりを活かして今回の部屋を仕上げました。そこでそのような色をあちこちに散りばめたいと考えています。

陰翳礼賛意識して

ふすまの壁紙を黒い和紙にしました。
床の間も真っ黒け。
・・・しかし金を加えようと考えています。
そして黒い和紙に黒色で文様を入れました。
京からかみです。

京からかみ 丸二さんの製品

ええ感じになって来たと思います。

いつ完成するの?

とよく言われます。
実際僕の想定よりも2週間ぐらい時間がかかっています。
しかしどこかで区切りを付けなければいけない。
7月28日にご予約を頂いています。
本来なら階下の501号室をご用意すべきお客様なのですが、間に合いません。そのお客様にはこの502号室を使って頂こうと急ピッチで整備を進めています。
本格的にはお盆までに間に合わそうと思っていますが、それまでは試泊の特別価格で体験してもらおうとプランを作成しました。

有馬の金泉を源泉かけ流しで愉しめるプレミアムスイートが登場
リニューアルオープンに先駆けて、お得な料金でおためしプレオープンプランをご用意しました。

至らぬ点も多々あるかと存じますが、ご滞在中にお気付きのことがございましたらお気軽にお申し付けください。
より良い客室作りに励んで参りますので、ご助力賜れますと幸甚です。



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