奨学金完済〜教育を搾取から解放せよ!
苦節二十年。ついに奨学金を完済した。
無職になって、返還猶予した年が何年かはあるが。
奴隷から自由市民になった気分である。
それにしても、日本の教育は金がかかり過ぎる。
大学が無意味とは言わん。しかし、文系学部で結構勉強したと言えるような人が身に付けることさえ、ほとんどは書籍から独学で学び取れるようなことだ。
そんなことのために、何百万という授業料や生活費を払うのはおかしいのではないか。
無論、金がある人は自由にやれば良い。
しかし、金がない人をも、大学を出ないと就職に不利だとか生涯賃金が違うとなどと煽り立て、若者に自分の未来を売らせるなど、どのような理屈を付けても、おかしな事である。
これは、はっきり言って、教育の過度なビジネス化、教育産業による搾取だ。
まして、私など、氷河期世代で、結局内定がなく、そこから苦闘の人生が始まった。これまでの生涯で、大卒であることを生かした事もほとんどない。これまでの就職や仕事上の業績のほとんどは、社会人になってから独学で身に付けたことに基盤がある。
それははっきりしている。なぜなら、私は文学部ドイツ文学専攻の出であり、社会人になって最も長いキャリアはSEだからである。
大学に行くこと、学問をすることは、就職の為ではない、というような議論は、ここでは意味がない。先に述べたように、消費社会はそれを煽ってきたし、少なくとも文系の多くについては独学で学び取れるからである。
そういった文系学問の研究も社会的に必要である事は大いに認めるが、民衆からの搾取によって立つのには間違いである。予算は別のところから捻出すべきだ。
「教育のくびき」から、民衆を解放すべきである。今や、学問は人を自由にするものではなく、人を奴隷に貶めるものになっている。
教育を搾取より解放せよ!
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