映画を観たい日
心がモヤモヤしたり、なんとなく今の状況に不満があるとき、映画が観たくなる。
自分の知らない世界にのめり込み、知らない誰かの人生を体験する。自分のことだと素直になれなくて、簡単に涙を流せなくても、他人の人生ならぽろっと泣けてしまう。
それが気持ちよくて、ちょうどよくストレス発散になるのだ。
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映画が観たくなるのは、悲しいときだけではない。嬉しくて、幸せで、落ち着かないときも、映画に頼りたくなることがある。
幸せで、浮わついた気持ちのとき、私は何をしたらいいか、わからなくなることがある。
たくさんやりたいことがあるような、どれもやらなくていいような。そんなフワフワした気持ちになるのだ。
そんなとき、勇気のある女性の映画や、運命に逆らってもがくような映画を観ると、自分も頑張らなくてはと思うことができる。
フワフワした気持ちが、まっすぐとした道のように姿を変えて、私を前に進ませようとしてくれる。
その道は、次の日にはもう消えてしまうかもしれない。だけど、落ち着かない気持ちを、どうにかするためには、ちょうどいいのだ。
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いつもは、時間がかかるから、ひとつ観るために何時間もかかってしまう、映画を選ぶことは少ない。
だけどたまに、どうしようもなく映画じゃなくちゃ嫌だと思う日もあるのだ。
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