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求人によくある「アットホームな職場ですっ♪」は地雷だと思っている

この世に溢れる求人。
今までたくさんの求人を見てきた。
会社の紹介文もたくさん見てきた。

その中で、個人的に一番信用できない言葉。


和気あいあいとしたアットホームな職場ですっ♪


この言葉は地雷だと思っているお話。



転職回数・・・数えるの面倒


私の転職回数は多い。
面倒なので数えないが、ジョブポッパーと言われてもおかしくないなと思うくらいには転職している。

仕事を辞める=転職活動をするということだが、求人専門誌、求人検索専用サイト、ハローワーク、転職専用サイトなど様々な媒体で求人票を目にしてきた。

社会に出て間もない頃は、求人票を見ても「危険な香りがする」や「ヤバイ気がする」などの見分けができない。とりあえず気になった求人に応募して入社し、あれ?この会社ヤバくね?と思うことが多かった。

そして、この頃によく騙されていたのが「アットホームな職場ですっ♪」という文句だった。



アットホームな職場のイメージ


アットホームな職場と聞いてイメージすることは人それぞれだと思うが、社会経験が少ない頃の自分はプラスイメージを多く持っていたと思う。


例えば

  • 社員同士が仲良し

  • 話しやすく聞きやすそうな環境

  • 風通しが良さそう

  • 上下関係が優しそう

などなど。


ピリピリした空気感はなく、職場で一番の問題と言ってもいい人間関係も良好そうなイメージが強かった。

しかし、色々な業種や色々な職場を経験していく中で、そのイメージがどんどん変化していった。

今の自分が「アットホームな職場ですっ♪」と聞いてイメージすることは以下。

◆プライベートを搾取される。プライベートへの干渉が凄い。
◆家族同然に扱われて有難迷惑。私はあなたの子供ではありません。そこまで言われる筋合いありません。
◆仕事とプライベートを分けることが困難。休日は職場の人に会いたくありません。
◆飲み会は強制参加。不参加なんて許されない。みんなで参加するの!の意識が強烈。
◆長時間残業に付き合わされる。金は稼げるがプライベート時間が激減。

こんなイメージへと変化。

今もし転職活動をするなら「アットホームな職場ですっ♪」を記載している求人は、その内容を見ることすらしない。


反吐が出る。完全スルー。



過去の職場


過去に勤めていた職場の中に、アットホームと呼べるような雰囲気の職場があった。

人によっては良い会社となるのかもしれないが、個人的にはストレスが多くて苦しいことの方が多い職場だった。もちろん嫌なことばかりではなく、楽に思う部分も楽しく仕事ができる時間もあったが、同じくらい苦しむ時間も多かった。

その職場は、社員同士の関わりが非常にフランクだった。工場長は威張らないし(言い換えれば頼りにならない人だったが)、数十年のキャリアを誇るリーダーや先輩社員も誰に対してもフランクに接してくれていたので、下の人間もある程度はフランクに接することができた。


しかし、そのフランクさが時として「有難迷惑」や「そこまで言われる筋合いはない」などという、干渉されるストレスを生む結果になっていたのだ。


先輩社員は、とにかく人のプライベートを知りたい人だった。今思えば、知りたいというより搾取に近かったかもしれない。

なので、思ったことは何でも口にして、聞きたいことは何でも聞けばいいをモットーに人のプライベートに土足で侵入しようとするのは日常茶飯事。

無神経で皆から鬱陶しがられて嫌われていた先輩社員。この人がこの会社の裏ボスでありだった。とにかく口が達者な人で1言い返すと100くらいで返ってきて驚くほど しつこい。何度も何度も同じことを言われ続け辟易する。まともに相手をしようとするとかなり精神を削られるので誰も逆らえなかったし、自分の身を守るために逆らわなかった。

そして、社内ルールを決めていたのもこの先輩社員だ。先輩社員の「隣近所みんな家族」「社員はみんな家族で私の子供たち」というThe昭和脳が、世間で言う「アットホームな…」になっていた感じがする。

この先輩社員の中で、社員はみんな家族なので飲み会は強制参加。1人でも都合が合わないとリスケされていた。自由参加は何があっても許されない。家族なんだから参加するのが当たり前でしょう。というのがこの会社の風潮だったのだ。

社内イベントは飲み会以外なかったが(昔は花見があったらしいが私が入社した時はなくなっていた)先輩社員から声がかかり休日に誰かの社員の家に一部の人間だけが集められ、食事会なるものが開催されることはあった。これも先輩社員に声をかけられた人間は強制参加だ。本当に嫌だったのを覚えている。


こんな感じで、職場の雰囲気は比較的フランクで楽かもしれないが、その代償として プライベートに土足で侵入されアレコレ詮索されたり、頼んでないのに家や家族のことにまで口を出される有難迷惑を受ける。

飲み会は絶対に参加で不参加は却下、場合によっては休日も搾取されるという苦行を受けたのが、過去の職場にあった「アットホームな職場ですっ♪」だ。

アットホームを売りにしている全ての会社がこうだとは言わない。この職場は厄介で強烈な人間性を持った先輩社員の存在が癌で酷かっただけだ。しかし、やはりどうしても「アットホーム」は私にとっては地雷ワードであることに変わりはない。



求人に記載があったら避ける言葉


アットホームな職場ですっ♪の他に、この言葉があったら応募は避けるというものがいくつかある。


まずは「残業代全額支給」と書いてある求人は信用していない。

今のご時世、残業代を出すは当たり前のこと。それをわざわざ書くということは「出さない場合もある(社内規定で引っかかる、もしくは申請制で上司や会社が認めないと残業代を出さないというパターンも考えられる。)」とか「過去は未払いだった」ってことじゃないの?と勘ぐってしまって即候補から消す。

さらにもっと言えば「残業が当たり前の会社で、残業時間が多いのかな?」と思ったりもする。


次に「固定残業」という記載がある求人も避ける。

過去の職場で固定残業の会社で、求人票に記載されていた固定残業時間と入社してからの固定残業時間に大きな差があり、求人票に記載されていた給料モデルよりも、実際の給料が大幅に少なかったことがあった。

さらに、固定残業時間を超えて残業した場合の、超過時間分の残業代は出ない(未払い)という会社だったので、信用できない言葉に急浮上してきたのが「固定残業」だ。

この会社は、固定残業を謳っておきながら やっていることは「みなし残業」という詐欺会社だった。ちなみに、パワハラも酷く労基から是正勧告を受けるような会社だったので、今思えば漆黒のブラック企業だったのかもしれない。


他に「向上心のある方歓迎!」「応募資格は『役に立ちたい』気持ち」「学歴不問!未経験者歓迎!必要なのはヤル気だけ!」みたいな、精神・根性論を自慢気に記載している求人も避ける傾向にある。

そんなものはどうでもいい。会社に、仕事に、精神論も根性論も求めていない。条件面が大切だと思う。

もっと言うなら「若手社員が活躍中!」「幹部候補急募!」「頑張り次第で店長になれる!」なんていう記載を見ると、人が定着していない会社という印象を受けて却下候補に上がってくる。

とにかく人手が欲しいという雰囲気も感じてしまうし、入社して間もないのに いきなり役職をつけ、給料を上げる変わりに責任を負え!みたいなやり方をしてきそうだな、なんて思ってしまう。

実際、某携帯会社(正確には携帯販売店を運営する通信会社)に勤めていた時は、入社後 間もなく…驚くほどすぐに役職がつくような会社だったし、入社1年で店長やってます!という人もいた。

そして病んだり、辞めていく人続出という構図が出来上がっていたような会社で定職率が悪く離職率の高い会社だった。なので、年がら年中 求人が出ている会社でもある。今でも出ている。笑


もちろん、年がら年中ハローワークや求人サイト、転職サイトに情報が出ている会社も避ける。

どんだけ人手不足なんだよ、どんだけ定着しなんだよと思ってしまうからだ。



まとめ


私のように、仕事は仕事。プライベートはプライベート。休日に職場の人には会いたくないし、プライベートに入ってこられるのも好きじゃない。仕事にアットホームは必要ない。

と考える人間にとっては、アットホームな職場ですっ♪は地雷の可能性が高いし、ブラック企業と感じる可能性もある。

逆に言えば、人と関わることが好きで、職場の人たちはみんな友達や家族と思うようなタイプの人にはホワイト企業になりうるかもしれない。


これは、アットホームな職場と聞いて何をイメージするか、どう捉えるかの違いで良し悪しが分かれるのかなと思っている。価値観の違いとも言えるかもしれない。


そういえば、人から聞いた話だが「ハローワークに出ている求人は気をつけた方がいいものがある。」そうだ。

ハローワークは無料で求人掲載ができるため、不誠実な会社やいい加減な会社も少なからず存在しているそうな。

そういう私も、過去ハローワークから応募して履歴書を送付した会社に数週間放置され、ハローワークに問い合わせしてもらったところ「忘れてた」という回答が来てふざけんな!と思ったことがある。もちろん、その会社の面接は断った。


他に、不採用通知を出さない会社もハローワーク求人には多い気がしている。俗にいうサイレントお祈りというやつだ。私もやられた経験がある。

不採用の場合、通知しませんという会社は存在するが、それは応募者数が多い大企業がすることでは?と思う。過去にハローワークから応募した会社は、ちいせぇ会社だったにも関わらずサイレントお祈りだったし、求人票に不採用の場合は通知しませんとの記載もなかった。(その旨を記載している会社はある。)


大企業並みに何百人、何千人単位で応募があったんですかね?


サイレントお祈りをする会社は、どうしても不誠実な印象を持つので嫌だ。

もちろん、ハローワークに出ている求人の全てがヤバい会社というわけではないので、求職活動中はハローワークも存分に利用していた。

逆に、転職サイトなどに掲載される求人は有料なので、まだマシと聞いた。

まだマシというのが何とも微妙な言い回しだったが、実際 会社なんていうのは入ってみないと分からない部分も多い。どんなにホワイトに見えても、自分に合わなかったら長年勤めるのは厳しいだろう。

仕事内容は希望に合っていても、結局は人間関係が一番ものを言うのだから。

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