NotebookLMを真のアシスタントにするためのTips
1.注目を集めるNotebookLM
先に公開した記事でも書きました通り、NotebookLMは、最新のAI技術を活用することで情報を高速で整理しコンテンツを作成できるツールとして注目を集めています。このツールは、Googleが開発した最新の大規模言語モデルのGemini1.5 Proを利用しており、ユーザーがさまざまな種類の情報をアップロードし、対話を行うことで、情報の要約、質問への回答、新しいコンテンツの作成などが可能になります。 NotebookLM は現在、個人用 Google アカウントがあれば無料で使えます。
この記事では、前の記事に書けなかった活用のポイント、ツールの仕様、注意事項などにつき記載しました。
2.NotebookLM を理解するためのキーワード
NotebookLM を理解し、実際に活用するには、いくつかの重要なキーワードを押さえる必要があります。
ソース: ソースにできるのは、PDF 、WebURL、コピー&ペーストされたテキストまたはアクセス権を持つ Google ドキュメントです。 NotebookLM は、アップロードされたソースのみを使用して質問に答えたり、コンテンツを作成します。(仕様)ソースの単語数は50万語以下、1つのノートブックに最大50個のソースを含められます。(巨大!)
ノートブック: NotebookLM でプロジェクトを整理する方法です。ノートブックは、PC上のフォルダーでファイルを整理する方法に似ています。各ノートブックは完全に分離されているため、NotebookLM は複数のノートブックの情報に同時にアクセスすることはできません。
メモ: ノートブック内で、AI の応答やソースからの重要な一節をコピー&ペーストしたり、ノートブックに関連する考えを書き留めたりするためのスペースです。(仕様)1つのノートブックに最大1,000個のメモを含められます。なお、混乱しやすいですが英語での表記は"Note"です。
引用: 質問に関連するとみなされ、NotebookLM が回答を作成するために使用した、ソースから引用された特定のテキストブロックです。これが、回答の正確性を確認し、引用元を見つけるのに役立ちます。
推奨テンプレート: 選択したソースに基づいて NotebookLM が動的に提案するテンプレートです。「ノートブックガイド」をクリックすると、以下の5種類が現れます。「よくある質問」:FAQ形式での要約、「学習ガイド」:短答問題、論述問題、用語集、「目次」:目次とそれぞれの要約、「タイムライン」:時系列での要約、「ブリーフィング」:報告書用要約です。
3.NotebookLMの具体的活用例
学習や研究: 学生や研究者にとって、NotebookLMは強力な情報管理ツールとなります。さまざまな文献をソースとしてアップロードし、メモを作成・整理することで、効率的に知識を吸収し、レポートや論文の執筆に役立てられます。また、NotebookLMの質問回答機能を使えば、理解が不足している部分を迅速に補完できるでしょう。
プロジェクト管理: 企業や組織において、NotebookLMはプロジェクトの推進を強力に支援するツールです。議事録や関連資料をソースとしてアップロードし、進捗や課題を抽出してメモを作成・共有することで、メンバー全員が情報を活用できます。また、メモの内容を要約したり新しいドキュメントを生成したりする機能を使えば、報告書の作成やプレゼンテーションの準備などが効率化されます。
個人の情報整理: NotebookLMは、個人の情報管理も高速化します。仕事や生活で収集した情報をソースとしてアップロードし、メモを作成・整理することで、自身の知識やアイデアを体系的に整理できて、効率的にアウトプットを出すことができます。
日本語での資料が少ないジャンルの調べもの: 外国語の資料しかない分野に興味を持った場合、調べるには翻訳ツールを使用しても時間がかかりますが、見つけたあらゆる資料を本ツールにアップロードして質問を繰り返すことで知りたいことを深く理解することができます。子供でも可能です。
このように、NotebookLMは多様な場面で活用できる強力なツールです。
4.NotebookLMの注意事項
NotebookLMには、以下の注意事項があり、これらを理解した上で適切に活用する必要があります。
質問に対してソース(資料)に書いてないと答えてられてしまい会話が進まなくなってしまう。(ハルシネーションの防止にはなっている)
モバイルデバイス(スマホ)では表示の最適化が不足している。
一部のソースが読み込めない場合がある。
Safariブラウザではサポートされていない。
Googleドキュメントやスライドのインポート時に一部の書式が変更される。
バージョン管理や変更履歴の機能がない。
アップロードされたドキュメントはNotebookLMの学習に使用されない。※ただし、トラブルやフィードバックの際に、人間のレビュワーがクエリ等の確認をするので、見られたくない情報は送信しないようにとの注意がある。
ただし、まだ開発段階にあり、今後さらなる機能拡張が期待されています。
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