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何のためにお金を貯めて使うのかを考える本

お題企画に乗っかり、最近読んで面白かったお金の本3冊について感想を書こうと思う。

1冊目:お金の不安すっきり解消! 理系夫の家計大作戦


本屋で見つけて、なんとなく立ち読みしたら、すごく面白かったからKindleで購入してしまった。

コミックエッセイと侮るなかれ。
タイトルに理系夫という文字があるけれど、この方は作者である漫画家のくぼこまきさんの旦那さんのこと。

結婚前はお金に対して無頓着、そして人前でお金の話をすることを、はしたないと思っていたこまきさん。
ところが結婚したご主人は、通帳や給料明細はフルオープン、家族でお金の話をすることは普通という方であり、こまきさんは仰天。そして義理のお母さんも働いたほうがいいと助言をするタイプ。

そこからお金に対する向き合い方が変わっていく。
今では娘のパルリちゃんも交えてお金の話をオープンにできるようになったそう。

エンジニアという職種の旦那さんは、理系らしくロジカルにお金に向き合う方。
でもそれ以上に、家族が幸せに暮らすためにどうお金を貯めて、使うかについて、とても真摯に考えている、という印象を持った。
(例えば、スキルアップや家族全体のQOLを上げるための支出には惜しみなく投資する一方で、医療保険や固定費の見極めは非常にシビアだったりする。)

iDeCoやNISA、ふるさと納税だけでなく、定年後におけるお金の使い方など、取り上げる話題が多岐に渡っている。

…この本の外貨預金のエピソードを読んで、自分も以前外貨預金を焦って契約しかけた苦い過去を思い出したなあ。

こまきさんがいうように、ミリオネアになるためのノウハウ本ではないけれど、家族が安心して暮らせるようになるための心構えするのを手助けしてくれる本だと思う。

2冊目:正しい家計管理 長期プラン編

「正しい家計管理」シリーズは何冊か読んでいるけれど、この本は長期プランを立てる為の本。
以前の副題は「老後のお金」編だったはずだけど、時代の移り変わりを背景に内容も副題も見直したらしい。

家族が幸せに暮らし続けるため、という目的のもと、自分の価値観をきちんと認識すること。
それを前提にしてどうやってお金を稼いで、貯蓄した上で、ライフイベントに沿ってどう使っていくか。
結婚、出産、マイホーム購入、子供の教育費、定年退職など、主要なライフイベントを中心に考え方の指針を示してくれる。

ライフイベントは予想がつきづらいけど、会社経営よりは、予想しやすい。
だからこそ自分が持つ価値観を明確にして、どう暮らしていきたいか、その上で家計管理をすることが大事だと教えてくれる。

以前、財産目録は書いていたけど、最近は各口座の預金額を書いているだけだ。
財産目録、復活させようかな。

なお、この本は長期プランの設定のための本なので、まずは目の前の家計を見直したい、という場合は、「正しい家計管理」を読んだほうがいいと思う。

3冊目:レシート探訪


その人がどんな価値観に沿って、お金をどう使うかを端的に示す物がレシートだと思う。

著者がさまざまな人にレシートを見せてもらい、そのレシートが発行された背景、もっと言えばお金の使い方についてインタビューにより掘り下げていくのだけど、レシートを通じてその人の価値観が見えてくる感じ。

ゲストだけでなく、著者本人のレシートも登場する。
レシートが発行された時の記憶や心情が素直に書かれていて、とても好きだ。

今はキャッシュレス決済が中心で、レシートが発行されないことも多い。
そういうことが積み重なると、お金を使った時の思い入れが薄まる気もする。
だからレシートを見返すときの、思いとかは大事にすべきなのかもしれない。

ちなみにこの本は「北欧暮らしの道具店」のサイトで連載されていた「レシート、拝見」に書き下ろしを加えて書籍化したもの。
こちらでも読めるけど、書籍化したものもぜひ読んでほしい。

#お金について考える


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