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いくらの醤油漬け作り

先日、魚屋さんで生の筋子(すじこ)を発見したので、いくらのしょうゆ漬けの作り方を記載します。
とっっっっっっても面倒だったけれど、やはり手作りは味も優しいし、何よりノルウェーにはないものなので、作る価値はありました。

筋子の購入場所&値段

筋子(Torskerogn←なぜか販売されていた名前はタラの卵です)はGeorg A. Nilsenで発見しました。サーモンの脇にこそっと売られていました。写真は左上です。
生の筋子が入荷するのは、養殖ではない天然のサーモンが獲れる6月と7月のみとのこと。
1キロ189kr(約2,400円)で、今回は200グラム購入しました。

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材料

材料という程のものは何もないのですが、一応記載します。
・筋子
・醤油
・みりん
・塩(筋子を洗うために使用)
・保存容器
・ボウル
・ザル
・ティースプーン

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作り方

1. 醤油とみりんを1対1の割合で小鍋に入れ沸騰させ、保存容器に入れて冷ます。

2. ボウルにぬるま湯と塩で塩水を作り、筋子を入れて、優しく洗う。
 外側の卵膜を剥がしつつ、筋子の内側に優しく指を入れて、内側を開いていく。
この作業を何回か繰り返す。
 この作業でぬめりというか、脂肪分がかなりでてきます。

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3. 再びボウルにぬるま湯をはり、筋子を親指と人差し指のはらで、下から上へ優しく押し出しながらほぐし、でてきた粒をボウルに入れる。
 親指と人差し指で丸をつくり、そこからぐにゅにゅにゅにゅっと絞っていくようなイメージ。
 日本の筋子の場合、このほぐす作業をボウルの中で直接行うレシピが多いのですが、今回の筋子は、粒が柔らかい&小さすぎる為、日本の方法ではうまくできませんでした。従って、一見荒技に見えるこの方法が、一番効率の良い方法かと思います。とは言うものの、残念ながら、この工程でかなりの粒が割れてしまいました。

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4. バラバラになった粒を一度ザルにあげ、再びボウルに水をはり、その上でザルを優しくゆすりながら、脂肪分や割れてしまった卵をボウルの中へふるい落とす。この工程を5〜6回繰り返す。
 この段階でいくらの粒は写真のように白っぽくなりますが、醤油に漬け込むと透明に戻るので大丈夫です。

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5. ある程度いくらのみになったら、ザルの上にいくらを広げ、ティースプーンでいくらをすくい、1で用意した保存容器の中に優しく落とす。
 1つ前の工程で脂肪分や割れたいくらを振り落としても、全てを取り切るこのは難しいので、この作業が必要です。

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6. 一晩冷蔵庫で寝かせる。
 写真は全ての工程が終わり、瓶に入れた状態です。

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今回、最初の1本は日本で作っていた頃の筋子の処理方法を踏襲しましたが、粒が小さすぎて、日本の筋子の10倍は時間がかかり、とてつもなく面倒でした。2本目以降は試行錯誤しつつ、この方法に辿り着きました。
けれどもこの方法が1番よいとも思っていませんので、どなたかノルウェーの筋子の効率的なほぐし方をご存知の方がいたら、ぜひ教えてください!

大きさの比較、そして実食!

スーパーで売っているいくらと大きさを比較しました。ノルウェーのいくらは日本のものより小さいですが、それよりも更に小さい。
写真は左が今回の手作りいくら、右がスーパーのいくらです。
今回筋子から作ったいくらは、直径約2〜4ミリでした。

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そして実食!ホカホカのご飯と一緒に食べると、とっても優しい味がしました。やはり、市販のいくらはかなり塩っけが強いのですね。
食感も粒が小さいとはいえ、しっかりいくらです。手間がかかっている分、余計に美味しく感じるのかもしれませんが、満足の出来です。
ご飯に海苔とシソ、いくらを乗せて手巻き寿司風にしても絶品でした。

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とても時間がかかりましたが、味は大満足。
来年の夏も、筋子が手に入ったら作りたいと思います。

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