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わたしに無害なひと チェ・ウニョン
読んだ日:2020年10月頃
まずタイトルに惹かれた。人を無害だとか有害だとかで判断したことがないからだと思う。作者が「無害」という言葉に込めた意味を知りたくなった。
この本は七つの短編で構成されている。主人公が青春期を共に過ごした人との思い出を淡々と振り返る話がほとんどで、ドラマチックな出来事が起きることはない。けれど、彼らが過ごす日常には同性愛者への差別や家族内の軋轢が傍にあり、時折影を差
読んだ日:2020年10月頃
まずタイトルに惹かれた。人を無害だとか有害だとかで判断したことがないからだと思う。作者が「無害」という言葉に込めた意味を知りたくなった。
この本は七つの短編で構成されている。主人公が青春期を共に過ごした人との思い出を淡々と振り返る話がほとんどで、ドラマチックな出来事が起きることはない。けれど、彼らが過ごす日常には同性愛者への差別や家族内の軋轢が傍にあり、時折影を差