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主に読書感想文をつづるためのノートです。 書く上で、きめたこと(かわるかも)⇒誰かに見…

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主に読書感想文をつづるためのノートです。 書く上で、きめたこと(かわるかも)⇒誰かに見せるための文章を書かない。極力感じたままを書く・やめたいときにはさらっとやめちゃう(仕事じゃあるまいし)

最近の記事

最近読んだ本の記録

最近といいつつ1年前くらいに読んだ本と、本当に最近読んだ本の感想。 2冊ともアメリカ人作家による短編集。 掃除婦のための手引き書:ルシア・ベルリン 著者の私小説なのか、それとも実体験をベースにしたフィクションなのか わからないが、ある女性の日常を描いた短編集。 ある時は掃除婦、またある時は刑務所の先生、アルコール中毒の母親だったりする。ひとりの中にこれだけの顔があることに驚く。調べたところによると大学の講師をしていた時もあったらしい。自分に降りかかった暴力や誰かの死を当たり

    • 最近読んだ本の記録

      コロナ渦で読んだ本たち。いくつかはまだ読んでいる途中。 ボッティチェリ 疫病の時代の寓話 バリー・ユアグロー 著(まだ読んでる) 著者がロックダウン中のNYで書いた疫病をテーマにした寓話集。今コロナ渦で苦しんでいる私たち以上に悲惨なことになってる人類の話。 私たちはまだ大丈夫と思うのと同時に、こうならないようにしなくちゃイカンと思った。けど、ボッティチェリの絵並みに美しくなる奇病ならぜひともかかってみたい(死ぬけど)。あと出てくる疫病がみんなヘンテコなのに、あ、これ人類確実

      • わたしに無害なひと チェ・ウニョン

        読んだ日:2020年10月頃 まずタイトルに惹かれた。人を無害だとか有害だとかで判断したことがないからだと思う。作者が「無害」という言葉に込めた意味を知りたくなった。 この本は七つの短編で構成されている。主人公が青春期を共に過ごした人との思い出を淡々と振り返る話がほとんどで、ドラマチックな出来事が起きることはない。けれど、彼らが過ごす日常には同性愛者への差別や家族内の軋轢が傍にあり、時折影を差し込ませる。家族や恋人、友人同士など、話ごとに関係性は異なるが、同じ苦しみを共有

      最近読んだ本の記録