見出し画像

京都・鴨川で噂の写真家!?

どうも、ごりらいおんです。
今日はちょっとご紹介したい人物がおりまして・・・

その前にみなさんは、京都の鴨川って行ったことありますでしょうか?
京都市内の南北に流れる河川で、特に三条大橋~四条大橋は観光客にも人気で、綺麗に整備された遊歩道を散歩したり、座って川を眺める人も多い場所です。

そして鴨川でよく見られる野鳥と言えば「サギ(鷺)」です。
主に「アオサギ」「コサギ」「ダイサギ」「ゴイサギ」のサギたちが生息しており、色んな野鳥を眺めながらリラックスするのも定番のひとつ。

そんな京都の有名観光スポットである鴨川で、野鳥撮影をするひとりの写真家を追いかけました。

野鳥写真家の水中伸浩氏です。

水中伸浩氏と言えば、過去にこのnoteでも紹介し、今年5月に待望の初写真集Art of Wildbirdを発売され、話題となった写真家さんです。

そんな水中氏が真夏の鴨川で「ゴイサギ」を狙ってるという情報を手に入れたので、早速鴨川にやってきました。

その模様はYouTube「SEISEISHAチャンネル」にて、動画でアップされていますので、動画で見たい方は以下からどうぞ。

京都・鴨川とは

改めまして京都の鴨川とは・・・


鴨川は、桟敷ケ岳付近を源とし桂川の合流点に至るまで京都市内の南北を流れる約23kmの河川です。悠久の歴史の中で千年の都と京文化を育んできた川であり、今も大都市にあって清澄さを保ち、憩いの場として多くの人に親しまれています。

京都府ホームページより

今回は、京都夏の風物詩「納涼床」が立ち並ぶ、四条大橋付近へやってきました。

近年は多くの観光客がここを訪れ、名物?と言われる「等間隔カップル」の光景も多くみられましたが、現在はコロナ禍で人が少なかったですね。

画像1

この辺りで水中氏が撮影しているはずなので探してみます。

いました!
早速、撮影中でしょうか。

画像2


僕も京都で育ち、昔からここはよく知っているのですが、鴨川に入って写真撮影している人はじめて見ましたね・・・

水中氏曰く、最近はこの光景を通りすがりの人に写メされることもたまにあるそうで、SNSでは噂の写真家になっているかもしれません。


撮影のメインは「ゴイサギ」

タイミングを見て水中氏に話しかけて色々質問してみました。

Q.今日は何の撮影ですか?
水中氏:今日はここでいつもの「ゴイサギ」を撮ってます。

Q.他にいる野鳥は?
水中氏:他には「アオサギ」「コサギ」「ダイサギ」もそのへんにいますけど、基本的には「ゴイサギ」しか撮ってないんですけど・・・

Q.今はどんな状況ですか?
水中氏:今は「ゴイサギ」が2羽いて、餌場の争いをしてるので、どちらかが餌場に来るのを待ってる状態ですね。もうかれこれ2時間以上待ってます。

Q.撮影は何時頃まで?
水中氏:身体が持つようなら日没まで。バテてもうこれはヤバいとなればその時点で切り上げます。

(ありがとうございました。)

ということで、水中氏がメインで狙ってるのは「ゴイサギ」なんです。
なぜ「ゴイサギ」を狙ってるのかの理由は聞きそびれたのですが、あとで軽く聞いたのは、彼らの身体の色が好きで、自分のイメージする背景にとても合うんだそうです。

さすが背景に異常なまでにこだわる写真家です。

「ゴイサギ」について

画像3

■ゴイサギ(ペリカン目サギ科)
英名:Black-crowned Night Heron
全長:約60㎝
成鳥は頭から背にかけて緑黒色。翼は灰色でお腹などは白色。
英名に「Night」とあるように、夜行性のサギで、水辺で魚やカエルなどを捕食する。
幼鳥や若鳥は褐色の羽毛で覆われ、白い斑点模様がある。成鳥になるにつれ、目の色が赤くなる。
幼鳥は別名「ホシゴイ」と呼ばれ、これは身体の白い斑点模様が星に見えることからだという。

やっと来た撮影チャンス

ここまで、なかなかこちらの近くまで来てくれない「ゴイサギ」。
来たと思っても他のサギに何度も追いやられてしまいます。

そして、待つこと数時間・・・

ようやく近くに来てくれました。今のところ他の鳥もいません。
待ちに待った撮影チャンスです。

画像4

ここから少しずつ時間を掛けて「ゴイサギ」との距離を詰めていきます。
このチャンスは逃すわけにはいかない!

その後も少しずつ・・・
少しずつ・・・
時間をかけて近づいていきます。

と、その時!

画像5

やばいっ、「アオサギ」が近づいてきます。
たのむ、やめてくれーー

画像6

こうなりますよね(泣)

後で水中氏に聞いたのですが、実は雑誌の記事のために画角を変えた作例を4枚用意しなければならないところで、3枚まで撮り終えたところだったそうです。

そして、この一瞬でこの日1日の仕事がパー
ほとんどの時間待ち続けてやっと撮影に入ったと思ったらこれだったそうです。

野生の生き物を撮るということ

とはいえ水中氏からすると、これもよくある事だそうで、野生の生き物だから思い通りにいかないのは当たり前。

しかし、時間を掛けてじっくりと観察し、その鳥の習性や性格を理解していれば狙った写真は撮れると言います。

特にここにいる鳥たちのことはほぼ全て理解し、とある「ゴイサギ」には「ポチ」と名前も付けておられます。(僕には見分けがつきません)

そんな愛情あふれる水中氏のゴイサギ作品は、今年発売された写真集「Art of Wildbird」でも収録されております。もちろん場所は鴨川です。

また、動画の最後にも水中氏が撮影した「ポチ」のアップ動画や、最新のゴイサギ作品をご紹介しておりますのでぜひご覧ください。

まだまだ未発表の作品も多くあるそうなので、今後どのような作品を発表してくれるのかとても楽しみですね。

そしてこの水中氏が「鴨川のゴイサギ」を追うYouTube動画シリーズ・名付けて「ゴイ撮 - GOISATSU」

また次もぜひ撮影させてほしいとお願いしていたんですが・・・
近年よりも早く「ゴイサギ」たちの姿が見られなくなっていると水中氏から連絡がありました。

ひょっこり現れたりすることもあるらしいのですが、確率が低いそうです。どのようになるかは未定ですが、また何かあれば僕も飛んで行きます。

ここまでご覧いただいたみなさん、ありがとうございました。

水中氏話題の写真集は今でも絶賛発売中です。
以下、写真集用スライドショー動画です。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?