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人との出会いが人生を左右する!人生の師との出会い

第一印象はとても大事ですよね。
「お洒落な人だな」「清潔感のある人だな」
「イイ時計してるなぁ」
とか。
でも、人の価値を持ち物や見かけだけで判断をしてはいけない。
これは私が10代の時に学んだ事です。

SNSには「高価な時計」「美食」「ブランド品」
「タワーマンションからの景色」「高級車」など、まるでドラマのワンシーンのような映像がいっぱいですよね。
若い方はきっと憧れを抱くことでしょう。
それは悪い事ではありませんが、全てを鵜呑みにしてはいけないと思います。

私も若い頃は「アレが欲しい」「これを手に入れたい」そんな時期もありました。
歳を重ねて、「豊かな人生」ってなんなのかが
少しずつわかるようになってきました。

「物」になんて大した価値は無くて、一番大事なのは「自分を好きになること」「自分を信じること」だと気が付いてから、物欲が無くなり
自分が心地良く過ごすために何をしたらよいのかを、考えて過ごすことができるようになりました。

「欲しい物を手に入れて得る幸せな気持ち」は、
それはそれで心地の良い幸福感ですが、
同じ幸福感は「できた!」という「達成感」からも得ることができるのです。

◆忘れられないご夫妻のこと

この時期になると、必ず思い出す人がいます。
10代の頃のバイト先に、毎日リヤカー引いて
段ボールを集めに来る、年配のご夫婦がいました。
真夏の暑い日も、雨の日も雪の日も毎日休まずに!
私は毎朝段ボールに「破棄する花と果物」を忍ばせるのが日課でした。
半年くらいその日課が続いた12月24日の朝のこと、
住所が書かれたメモをそっと手渡された。
「二人で寄りなさい」と一言だけ。
仕事を終え「破棄する品ではないイチゴと花」を買って、バイクでその住所へ向かいました。

◆驚きの瞬間

世田谷区の高級住宅街。桜新町の近く。
綺麗な大きな家が建ち並んでいました。
手渡されたメモの住所と表札を確認すると、
手入れの行き届いた庭木が門の隙間から見え、
「間違いかな?」と夫と顔を見合わせた。
目の前の大豪邸に夫と私が言葉を失っていると、
「木戸から入って来なさーい」と遠くから声が聞こえた。
いつも手拭いでほっかむりをして、汚れた野良仕事のような恰好していた人が、
まるで別人のような綺麗な服装で立っていた。

既に子供たちは家を出て、二人で暮らしているご夫妻は、
奥さまが茶道の師範、旦那さまは誰もが知る上場企業勤務を経て、小さな会社を経営している方でした。
「リヤカーで段ボールを集めて回っているとね、汚ねえくそばばあと言われるのよ」「邪魔だとかね」
そんな事を言われることは日常茶飯事だったと。

私と夫が、毎朝「おはようございます」と、
見かけで判断せずに、さりげなく接してくれたことが嬉しかったと。

ケーキと温かいシチューをご馳走になり、
「お揃いよ、使ってね」とチェックの色違いの
マフラーをいただきました。

それ以来、月に一度給料日の帰りに、
花と少しの果物買ってお邪魔するようになりました。
そしてそのお付き合いは、私たちがアルバイトを辞めた後も続き、途中空白の数年間もありましたが、
ご夫妻がお亡くなりになるまで続きました。

◆芸は身を助く

なぜどこの馬の骨とも分からない若い私たちを招き入れ、長い間お付き合いをしてくれたのか、不思議に思いますよね?
その理由は私の「料理」でした。

母子家庭だった私は、幼いころから毎日料理をしていたため、1年生の時には「カレー」「シチュー」「ポテトサラダ」も作れたんです!
5年生を過ぎた頃には、作れないものは無いくらい料理の腕は上達していました。

ある日のこと、奥さまが風邪を引いて食欲がないと言うので、「茶碗蒸し」を作りました。
それはちょっと変わった茶碗蒸しで、
うどんを短く切って、椎茸や筍も食べやすいようにみじん切りに。
「〇〇ちゃんの料理は人を笑顔にする」と喜ばれ、時々一緒に料理を作るようにもなりました。

そのお宅でお手伝いをしていた方にも、
料理を褒められたことは私の自信になりました。
「〇〇ちゃんの料理には優しさがあるわ」と言われた時は、本当に嬉しかった。

◆サプライズの素敵な贈り物

30歳を過ぎた頃、ゴルフを教えてくれたのが、ご夫妻でした。
ある日銀座で待ち合わせをしたのですが、連れていかれた先は「百貨店のゴルフ用品売り場」でした。
必要なものを全て揃えてくれた。全部です!
「これが似合うわ」「この色の方が顔が明るく見える」と、夢のような楽しい時間でした。

週に一度の打ちっぱなしと月に2度のコース通いは5年間続きましたが、
ご主人、奥さまと順に体調を崩されて…

人生、どこでどんな出会いがあるか解りませんね。

◆母子寮での暮らし

幼い頃は、母子寮(今でいう母子家庭センター)
暮らしでしたので、虐めや差別は日常茶飯事でした。
「貧乏だから」「汚い寮の子だから」
「寮の子とは遊んじゃ駄目とお母さんに言われたから、もう遊ばない」
と。
とても傷つきましたが、「絶対に負けるもんか!」と、いつも丁寧な言葉遣いで、きちんと挨拶だけはしようと、誰にでも大きな声で「おはようございます!」「ありがとうございます!」と言っていました。

それでも、周囲には心優しい人もたくさんいて、
本当に色々な人に出逢い、時には助けられながら、思春期を過ごすことができました。

既にお亡くなりになり、直接お礼が言えなくなってしまった方も…
ご本人にご恩返しはできなくとも、親切のバトンはいつでも、誰に対してもできると思っています。

◆自分の時間について

私が、トレードが上手くいかずに悩んでいる方たちとやり取りしている事について、
「1円にもならない不毛な時間じゃないですか」
ある方にそう言われた時、真剣に自分の「時間について」考えた事がありましたが、
何かの縁で繋がった方が、困っていたり、辛い思いをしているのを見過ごす事が、私にはできませんでした。

幸い私はトレードで安定収益を得る事が来出ていますので、
「自分の時間をお金に変える」と言う選択はしていません。
何十時間、何ヶ月もやり取りしたとしても、
そこに「お金は介在していません」
いつか、私のそんな気持ちが、誰かに繋がればそれでいいと思い続けてきました。

◆人生一期一会!

何気ない日常の出逢いや一瞬に心から感謝して、そのご縁を大切に紡いでいきたいですね。

段ボール集めをしていたご夫妻から学んだ多くの事は、私の財産になっています。
「飾らない」「群れない」「謙虚に」「信念貫く」他にもいっぱいのこと♡

人は、出会いによって成長もできますし、
新しい自分に生まれ変わる切っ掛けにもなります。

知りたいことは全てネットや本から学ぶこともできますが、それは実際に人と接することで学ぶのとは大きく異なります。
私たちの人生における時間は、それぞれ決まっていますし限りがあります。
出逢いと時間を大切にして過ごしていきたいですね!

やり取りしている方から「どうして大切な時間を使ってサポートしているんですか?」と質問させることがとにかく多いので、今回その理由について書いてみました。

上にも書いたように「縁」「タイミング」です。
たまたまPC前に座ったと同時に届いたメールに目をやり、気になって直ぐに返信することもありますし、気が付かずいくつものメールに埋もれることや、忙しくて返信すらできないことも多々あります。

トレードに関係のない事でしたが、最後まで読んで下さりありがとうございます。

上の写真はその奥さまが好きだった私のレシピの一つです。

2024年7月21日

幼少期を過ごした「母子寮」は現在は既に解体されて、公園になっています。

いつも読んで下さりありがとうございます。 また、定期的にサポートをして下さる方に、心から感謝しています♡ サポートで頂戴しました代金は、関わっている子供食堂でのイベント活動費 (これまでは駄菓子の購入費)として使わせて頂いています。