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まさかの場所で発見された幼稚園児

世の中のお母さんは忙しい

世の中のお母さんは忙しい。子どもを起して朝食の準備をしながらお弁当作り。そして送り出し。自分のことをするのはいつも後回し。トイレだって我慢しなくてはならないときもあるくらいです。

あの日もいつも通り、上の子どもたちを送り出して、次は末っ子を幼稚園に自転車で連れて行く番でした。自分の身支度を整え、お弁当を持たせて出かけようとしたときのことでした。

たった5分の間でいなくなった息子

「さあ出かけるよ」とお化粧をしながら、声をかけるも返事が無く、トイレかなと思ってのぞいてもいないので、家の外で遊んでるのかと思ったくらいでした。

家の外に出て名前を呼ぶも返事がなくさすがに焦り始めた瞬間でした。幼稚園のバッグや手提げもそのまま置いてあるし、その辺にいるはずと探し始めましたが、10分たっても20分たっても30分たっても見つかりませんでした。少しでも可能性のあるような場所をその後も自転車でしらみつぶしに探しましたが1時間以上見つからず途方に暮れだした時でした。

警察からの着信があり、交番にて保護されているとのことだったので急いで迎えに行きました。

見つかった場所

連絡のあった交番は、駅のすぐ横にありました。息子は中から私の姿を見つけても、泣くわけでもなく警察官としゃべっていました。本人には迷子になって怖かった寂しかったとか、勝手に来てしまっていけないことをしたというような気持ちはまだ芽生えていなかったのだと思います。

警官からの話で、息子が見つかったのは駅の構内だったとわかりました。自動改札も小さくて警報音も鳴ることなく通過できてしまったのです。朝のラッシュ時にはターミナル駅ではないにも関わらずかなり多くの人が利用する忙しい駅なので小さな子どもがいても気づかれることが無いのだなと思ったのと同時に、電車に乗ってどこかに行ってしまわなくて良かったと安堵したのを覚えています。

見つかってみたら、徒歩10分ほどの駅だったわけですが、あてもなく探している間、親の私は身の縮まる思いをしたのに、当の本人は幼稚園へいつも通り登園していったのでした。

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