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軽度知的発達障害児が特別支援学校に居場所を見つけるまでの長すぎる軌跡〈11〉在籍学級の決定と不適切発言

前回のnoteは2年生からの学級をどうするかを話し合う関係者会議での教育センター担当の発言が理解しがたかったことを書いたのですが、その後もまだまだ話題は目白押しでした。


授業を参観しての報告

教育センター担当が授業を参観した時のことを報告する段となりました。

先生のおかげ、担任の力とこの会議の中で教育センター担当がいうのは3回目で、そのたびに私は横に座る担任に本当にそうです。感謝してますと頭を下げっぱなしで、担任の先生もさすがに3回目で気まずそうにしていました。

ただ、この会議は先生に感謝をするために設けられているわけでもなく、先生の力量を判断する場でもないんです。毎日担任と顔を合わせていた私は、日頃の感謝を伝えていましたし、担任の先生のおかげと言い続けられると、担任次第ではこうはなっていなかったと言っているようにも感じてしまいました。

その後、その報告に対しての私の答えを待っているのか見つめられたので、私も口を開きました。

「聞いていたのと違ってというのは、ほぼ1年前の就学相談の際の知能検査の数値と集団行動観察の際の行動と比べてということですよね。それとも、この会議の前に学校と話をしていただいてるのかはわかりませんが、今ご報告いただいた内に関してはすでに全部わかっているんです。授業内容の理解度に関しては担任の先生と毎日密に連絡を取り合っているので理解してますし、そのレベルに応じて適切な配慮をしていただいているので感謝しています。」と伝えました。

それに対して、それなら良かったですと一言答えた担当者。もはや本当に良かったと思っているのかも伝わってこないようなやりとりでした。

継続している支援であるべきはずなのに1年前の就学相談の際のデータをもとに久しぶりに登場した担当の方から、すでに親が全部把握していることを報告してくるといった無意味な時間が過ぎていきました。

担当の不適切発言

そして、本来は自分の子どものことではないので無視することもできたのですが、看過できないなと思った発言がありました。うちの子を1時間目に見学して、2時間目は隣のクラスの〇〇君をと言ってしまったのです。個人情報保護が叫ばれている中、他の子の情報を他の保護者の前で言ってしまうのはありえないことです。もちろん私はその子が発達に遅れがあるということは知りませんでしたし、その子が特別支援学級に移るかもしれないなんていうことは、そ発言があるまで微塵も知りえなかったことなのです。特にこういうナイーブな事情をひた隠しにしている親もいるのに、こうやって悪気もなく言ってしまうのは完全にコンプライアンス違反だと思いました。

こういう人は、どこでもこうやってうっかり話してしまうんだろうな。管理職経験者なのに危機管理意識が低いなとがっかりしてしまったのです。その時にはあえてそれに対して反論はしませんでしたが、さらに不適切発言を聞くことになったのです。

再度に及ぶ不適切発言

6者面談も終盤にさしかかり最後のまとめの段階となりました。来年度は本人の今の勉強面での今の頑張りを維持させたいことお友達とのコミュニケーションにまだまだ課題があり休み時間なども先生の目がある方が親としても安心できるので、特別支援学級を希望しますと最初から再三にわたり伝えてありました。それなのに教育センター担当がこう言ったのです。

来年度の在籍級の決定

散々話してきたのに、またもう一度改めて宣言しないといけないのかと言葉を失っていると、さすがに校長先生も見かねて、すでにそれを承知していると助け船を出してくれてこれにて2年生からは特別支援学級に通うことが決定しました。

我慢の限界

これをもって会議は終了と思っていたのですが、次のように言われました。

一見するとあたかも親に寄り添っているかのように言ってきた担当の発言に我慢の限界がきたので思わず声をあげました。

環境の変化になれるのにすごく時間のかかる子だから、学級もかわり先生も変わり、友達もかわる。もう一度支援学級に移動して再スタートを切って6年生まで過ごすことを決めたばかりなのです。さらに学校の統廃合の事情で仮校舎への通学、さらに新校舎への移動が3年間の間に2回あることを理解していたらそんな簡単には出来ない内容の発言です。

そして、授業を見学して授業内容を半分くらいしか理解できていなかったと自分で発言していて勉強ではついていけないこともわかっているのに、戻りたくなったら普通級に行けますと提案してくるのはナンセンスな発言である
ということを伝えました。

伝わったかどうかはおいておいて、そこに同席していた他の参加者に親の気持ちを聞いてほしかったので声をあげたことに意味があると思っています

就学相談の時から本当に親身になってくれる担当者の方もいれば、教育関係者だった方が、定年後専門知識もなくそのポジションにいることもあるということが如実に表れた会議だったと思いましたし、少しでも関心をもって勉強してから会議に臨んでほしかったという気持ちが大きかったです。

知能検査と集団行動観察で学級を振り分けるだけなら就学相談じゃなくて就学前検査になってしまいます。これから就学相談を受ける親子が受け身にならずに、親としてどのような選択肢があるのかを担当者と一緒にじっくり考えれる場が就学相談になると良いなと心から思ってます。

そして、この面談の場で、来年からのいろんな変化への負担を少なくしたいので3学期から特別支援学級にてまずは週一度から活動をさせてほしいと願いでたところ学校側にもそのプランがあったようで、週1度、数時間特別支援学級ですごすことになりました。

余談ー学校外での不適切発言再び

これは余談ですが、後日学校の前で教育センター担当を見つけて子どもが駆け寄って行った時のことでしたが、その方が今日は今度入学する〇〇さんと〇〇さんと今から校長先生と面談なんだよ。と子どもに言ってきました。もちろん私もそばにいたから聞こえましたが聞こえないふりをしました。同じ学校に通うことになるのだから近所の知り合いの可能性だってあるわけです。それをなんのためらいもなく他人に伝えてしまうのは残念でしたし、学校という組織で管理職も経験したひとが、個人情報を守るというごく当たり前のことができないことに対して、指摘する人がいないのも問題だと思いました。

新しい出発

さあいよいよ2年生からは特別支援学級で過ごします。今まで通り楽しく過ごす予定でしたが、いろんな歯車が狂い始めるとはこの時は思ってもみませんでした・・・・・


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