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経験・知見・センスとは

私達クリエイターの仕事の生産高とはなにで、
センスとはなにか?を私見を交えて説明してみます。

クリエイターの生産高

生産高を規定する要素は何か?

生産高は
・生産する期間
・時間あたりの創造量
の掛け算。

生産する期間(=走行距離)が決まっていて
時間あたりの創造量も決まっているとすれば、
停止状態からスタートするより
助走つけてローリングスタートするほうが、
高い速度で始められ、到達点に早く到着し得る。

有期のプロジェクトで
創造性の生産高を(S)としたときの概念図

停止状態からのスタートでは灰色の四角のようになる。

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一方、助走つけたローリングスタートでは、水色の四角のようになる。

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思考量やアウトカムや到達点や到達スピードを求められる我々のようなクリエイターは、この面積Sを大きくすることが至上命題である。

スクリーンショット 2021-02-12 15.59.02

傾きVは有限になるので
(つまりいきなり最大の創造性を発揮することはできないので)
停止状態からのスタートは、初期の傾きは大きくできても、
どうしても埋められない領域(GAP)が存在してしまう。

スクリーンショット 2021-02-12 15.58.58

その埋められない領域に関して、過去の助走という形で
スタート時のy軸の切片の高さ★は高めることができる。

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水色のS'を大きくするには、スタートの時間軸との切片の高さ★を大きくするしかない。
逆にいえば切片の高さ★が顧客が我々クリエイターに期待することである

切片の高さ★を生み出すのは、
過去の思考の蓄積=経験であり、
切片の高さ★の絶対値は
その蓄積へ(どれだけ早く)アクセスできるか
によって決まる。

その切片の高さ★を人は知見やセンスと呼ぶのだろう。

スクリーンショット 2021-02-12 16.05.43

また、途中の思考速度Vが小さかったとしても
切片が高ければ面積は大きくできる。

切片★を生み出すにはなにをしなかればならないか?

であるならば、切片★を生み出すため、
思考し続け、ストックしたものをいかに共有し、
すぐ出せるものとしておいておくかを追求せねば、なるまい。

初動での速度のたかさ、過去の助走による動き出しの速度が、
顧客が我々クリエイターに期待するものとすれば、
自ずとなにをしないといけないか見えてくる。

そして、それを組織で実行するにはどうすればよいか。
ナレッジ共有・シェア・勉強会などが大事になってくる。
またその切片★に関して権威性をもたせて、外部にアナウンスすることも必要だろう

経験、知見、センスを
論理的に説明するのが、資格や事例だとすれば、
観念的に直感を揺さぶるのが、ストーリー・ナラティブ。

資格や事例で権威を持ち、ナラティブを用いて両輪で攻める
そのような顧客アプローチが必要である。

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