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春に聴きたい須藤薫さんの曲 -音楽note-

3月も中旬に入りだいぶ春らしくなってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。今回も音楽noteでゆっくりとnoteタイムを楽しんでみようと思います。それでは早速行ってみましょう。

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皆さん、須藤薫さんというシンガーをご存じでしょうか。1979年にデビューされたシンガーで80年代には良質のアメリカンポップステイストの曲をたくさん歌われた方です。私は後追いファンとして2000年代に彼女のことを知り、幸いにもコンサートで生歌を聴くこともできました。

私の須藤薫さんとの出会いは、大瀧詠一さんが他の方に提供された曲が集められたアルバム「大瀧詠一SONGBOOK1」で「あなただけ I Love You」を聴いたことからでした。

須藤薫さんとの出会いのきっかけとなったアルバムはこちら↑
余談ですが皆さんCD選書っていうCDシリーズをご存じですか。当時確か1500円均一で販売されていた復刻CDで、私はその復刻CDが廃版になったものをさらに時が過ぎた2000年代に中古で手に入れることになります。当時びっくりするくらい安値でたたき売りされていました。そんなCDを私は一度に何枚も買いあさってたくさんの邦楽の世界と出会うのでした。

あなただけ I Love You -1981- / 須藤薫

「いつでもLove you どこでも Love you Too Much Love You あなただけ Only You 」の部分なんてナイアガラーの私にとって胸キュン部分で、カスタネットとストリングスのハーモニーが最高です。それと何といっても歌が超上手。伸びのある優しい声が聴こえてくるとどんな曲でも胸キュンになってしまいます。

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本格的に須藤薫さんにゾッコンになったのは次のこの「つのる想い」です。たびたびnoteでも綴っている名盤「音壁Japan」に収録されていて、一聴しただけで大好きになった一曲です。

私の中で邦楽をディグるきっかけとなったアルバムがこちら↑
本当にこのアルバムめちゃくちゃいいです。CityPopに興味のある方にも超おすすめのコンピレーションアルバムです。

つのる想い -1989- / 須藤薫

この曲なんてもう完全にナイアガラサウンドのもととなるスペクターサウンド。スペクターサウンドとは1960年代に音楽プロデューサー、フィル・スペクターによって作られたもので、同じ楽器を一気にかき鳴らすこと(例えば通常1本のギターで演奏するところを3人同じ旋律を奏で、ピアノも3台で同じ旋律を奏でます。)で音圧を上げ、独特のサウンドに仕上げたものです。

この曲をプロデュースしたのはピチカート・ファイヴでも活躍した、小西康陽さん。この曲が収録されたTender Loveは小西康陽さんのプロデュース。須藤さんのキャリア的には後のほうの作品となりますが、アメリカンポップ感もあり、スペクターサウンドも楽しめ超おすすめの一枚です。長年このアルバムは廃版だったんですが、のちに紙ジャケットで復刻。速攻でGETしその素晴らしさに感動しました。なおこのアルバムとの出会いでピチカート・ファイヴに興味を持つ私でした。

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須藤薫さんといえば、ブロークンラブソング。私はそう思います。青春の甘酸っぱい失恋を歌わせると天下一品です。ブロークンラブソング、失恋ソングというとなんとなく「暗い」とか「さみしい」「悲しい」といったちょっとマイナーメロディなイメージがありますが、須藤さんの歌うブロークンラブソングはそうではなく、あくまでも青春のいちページ。そこには悲観的に雰囲気はなく、むしろその甘酸っぱさに心地よく浸っているようにも感じるくらい爽やかなものです。

最後に紹介したいのはそんな須藤薫さんの魅力がぎっしり詰まった「涙のステップ」。この曲の作曲は私の大好きなミュージシャン杉真理さんです。

涙のステップ -1982- / 須藤薫

須藤さんの歌声、杉真理さんのメロディ、そして松任谷正隆さんの編曲。もう最高であるに違いありません。アメリカンなティーンの雰囲気をこれだけ再現できた曲はこの曲以外にないんじゃないかってくらいアメリカンポップステイストです。

歌詞も最高なんですよね。

この曲が終わったら ひとりに戻るのね
あなたのこと奪うのは どんなひと

仲間達のざわめきも 急に遠のいて
まわす腕の冷たさが 哀しいの

恋もダンスのように いつの日か終わるけど
忘れてしまわないで 涙のステップ

「涙のステップ」歌詞より引用

この1番の歌詞だけで世界観が出ていますよね。昔の曲って短い歌詞でその状況から気持ちの動きまで表現しているといいますか、とにかくふわっとその世界に入れるんですよね。もう最高です。

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いかがだったでしょうか。須藤さんの世界。なぜだか春夏のシーズンには特に須藤さんの曲が聴きたくなります。須藤薫さんのアルバムはどのアルバムも良質でそれぞれ色があるのでまた語ってみたいと思います。

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