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大好きな「Be My Baby」を語り尽くすnote!

寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
ぐっでぃテレビのモーリーです。

先日、ロネッツのリードボーカリストであるロニー・スペクターの訃報をニュースで目にしました。私にとってロネッツ、そしてロネッツの代表曲「Be My Baby」との出会いは、音楽にのめり込むターニングポイントとなった一曲でもあります。

今回はそんな「Be My Baby」とたくさんのアーティストが「Be My Baby」に心打たれオマージュとして作られたであろう曲をにぎやかに紹介したいと思います。

Be My Baby- 1963年-/The Ronettes

まずは本家本元ロネッツの「Be My Baby」からスタートしましょう。この曲のキモは何といってもイントロの『ダンッ・ダダン・チャン!ダンッ・ダダン・チャン!ツンツンツンツン・・・』のドラム。

叩いているのは西海岸のスタジオミュージシャン集団レッキングクルーのメンバーとして60年代数々の名曲のドラムを担当した、ハル・ブレイン。

このドラムパターンとその後鳴るカスタネットの『チャカチャン!』というリズムだけを聴くだけで人生で何千回、いや何万回と心がウキウキしたことでしょう(笑)とにかくウキウキ感が半端ない一曲です。

歌詞も小悪魔的で超かわいいんです。

For every kiss you give me, I’ll give you three
あなたがキスをしてくれるために、あなたに3秒あげるわ

と言ってみたり、

Be my baby now
(My one and only baby)
さぁ今すぐ私の恋人になって
(私だけの恋人に)

って言ってみたりと、とにかく”おせおせ”の歌詞で、ロニーをはじめとするロネッツ3人の可愛さにぴったりの一曲です。

歌っている姿も超かわいい!60年代のガールズグループの教科書のようなグループでもあります。

Don't Worry Baby-1964年-/ The Beach Boys

ビーチボーイズのリーダー、ブライアンウィルソンが「Be My Baby」に影響を受けて作った「Don't Worry Baby」。実を言うと私の場合「Be My Baby」より「Don't Worry Baby」の方を先に聴いたのかもしれません。それほど「Don't Worry Baby」は私にとって衝撃的な曲で、ビーチボーイズにゾッコンになるきっかけとなった曲の一つでもあります。

その後、私はビーチボーイズから「Be My Baby」にたどり着き、ロネッツをはじめとするスペクターサウンドの虜となるのでした。

Say Goodbye to Hollywood-1981年-/Billy Joel

ビリージョエルも「Be My Baby」のオマージュ的な曲を作っています。ビリージョエルはハリウッドを離れる哀愁のある歌詞を「Be My Baby」のオマージュ的なリズムに合わせて歌い上げます。ビリー・ジョエルの中でも私のお気に入りの一曲の一つ。

アルバム『イノセントマン』に収録されれている楽曲をはじめ、度々60年代を彷彿させるサウンドを楽しませてくれるビリージョエル。ビリーにとって60年代サウンドって音楽を好きになった頃の原風景なのかもしれませんね。

You May Dream-1979年-/シーナ&ザ・ロケッツ

日本にもたくさん「Be My Baby」のに影響を受けた曲が存在します。その中の一つが1979年にシーナ&ザ・ロケッツが発表した「You May Dream」。

プロデュースを担当した細野晴臣さんが当時結成しておられたイエロー・マジック・オーケストラ的なテクノっぽいアレンジで一躍ヒット曲となりました。

実を言うと私は2000年後半になってこの曲を知ることとなります。この曲を知るきっかけとなったのが『音壁JAPAN』という一枚のコンピレーションアルバムでした。

ナイアガラサウンド(大瀧詠一さん)が好きな方ならぜひGETしてほしい1枚。有名曲からマニアックな曲まで色々入っていますが捨て曲は全くありません。CityPop好きのかたにもおススメできる1枚です。

邦楽で「Be My Baby」から影響を受けた曲はこのアルバムに色々入っていますので、邦楽に関してはこのアルバムからピックアップして紹介いたします。

世界中の誰よりきっと-1992年-/中山美穂&WANDS

ミポリンの大ヒット曲「世界中の誰よりきっと」もよく聴くと「Be My Baby」のオマージュ的な曲。90年代のサウンドと60年代リズムが上手くミックスされた名曲です。

とはいえ子どもだった私は当時「Be My Baby」のエッセンスを含んだ曲だということも気付かず、普通にヒット曲として耳にしていました。

90年代特有のエフェクトはかけられていますがバスドラムから始まるドラムパターン、そしてその後しっかりとカスタネットを使ってくれていたりと忠実にオマージュしてくれているのがわかります。こうやって温故知新じゃありませんが新しいサウンドに受け継がれていくのって本当にいいものですね。

つのる想い-1989年-/須藤薫

最後は大好きな須藤薫さんの一曲で締めてみたいと思います。1989年に発表されたアルバム『Tender Love』に収録されている「つのる想い」。

この曲も『音壁JAPAN』で出会い、その後、須藤薫さんワールドにドはまりするきっかけを与えてくれた一曲です。

須藤薫さんって超メジャーどころではないかもしれませんが、どのアルバムもとても丁寧に作られていて本当に当たりはずれの少ない、安心してアルバムを聴ける歌い手さんの一人です。

私は『音壁JAPAN』での出会いをきっかけに須藤薫さんのオリジナルアルバムを買いそろえました。(当時廃盤のものもあり、めちゃくちゃ揃えるのに苦労しました。)

須藤さんのアルバムは杉真理さんのプロデュース作品が多いのですが、この『Tender Love』はピチカート・ファイブでおなじみの小西康陽さん。

杉さんプロデュースのアルバムとは少しテイストが違いますが、アメリカンポップスやスペクターサウンドへのオマージュがテーマとなっているアルバムということもあり、アルバム全てがスペクターサウンドで埋め尽くされています。

あとがき

いかがだったでしょうか。私にとって「Be My Baby」って音楽から音楽へと繋いでくれたとっても重要な一曲です。

ビーチボーイズの「Don't Worry Baby」からさかのぼって「Be My Baby」へ。その後スペクターサウンドの虜となり、スペクターサウンドを取り入れたナイアガラサウンド(大瀧詠一さん)との出会い。ナイアガラファミリーの杉さんや須藤さんそして、須藤さんからピチカート・ファイブ、そして渋谷系へ・・・みたいな感じで音楽の数珠つなぎをしてくれた感謝しきれない一曲です。

こうやって考えると点と点がつながる瞬間も音楽を趣味にする醍醐味の一つ。「おぉ~この曲とこの曲ってつながってたんだぁ。」とか「この人もこの曲から影響を受けてたんだぁ。」とか本当に楽しい発見が尽きません。

やっぱり名曲はいつの時代も語り継がれていくものですね。これからも名曲が繋ぐ名曲のバトンパスを期待しながら音楽鑑賞を楽しんでいきたいと思います。

P.Sこのnoteで「Be My Baby」を知ってくれる人が一人でもいたら嬉しいなぁ。

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