【Webセミナー】オレンジページと考える SDGs時代のコミュニケーション ~SDGsを実践するブランドが選ばれるために~<後編>
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【Webセミナー】オレンジページと考える SDGs時代のコミュニケーション ~SDGsを実践するブランドが選ばれるために~<後編>

この記事は、2021年7月15日(木)に開催したトライバルメディアハウス主催のWebセミナー「オレンジページと考える SDGs時代のコミュニケーション ~SDGsを実践するブランドが選ばれるために~」の一部を書き起こしたnoteの後編となります。

▼前編はこちらから

【第2部】「オレンジページが考えるSDGsの生活実装について」
ここからは、オレンジページが考える「SDGsの生活実装」についてお話ししていきます。

1. オレンジページ事業紹介

それではまず、オレンジページの紹介をさせていただきます。オレンジページ社は出版以外にも通販やイベント、講座の運営などさまざまなマーケティング支援を行っている会社です。
事業内容を大まかに申し上げますと「toCへのコト体験」「toBへの生活実装に向けたコミュニケーションデザイン及びマーケティング支援」をしています。

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私たちの所属する「くらしデザイン部」は、右上の「くらしデザイン力」というところにあたりますが、会員コミュニティを抱え、さまざまなモニター調査やインサイトマーケティング、商品開発などを実施しています。
実は、オレンジページは先月36周年を迎えまして、コーポレートアイデンティティーを新設しました。こちらが新しいオレンジページのロゴになります。

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新たに「生活実装する会社」というタグラインを掲げ、これまでの既存事業の枠を超えてクライアントや外部パートナーとの共存に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

今回のこのタグラインを含めたコーポレートアイデンティティーには、次の3つを含んでいます。

1) まず、BtoBのビジネス(企業・団体のお客さまとの協業)を加速させたいということ。
2) そしてこれまで「オレンジページ」という雑誌を出し、社名も「オレンジページ」だったこともあり、どうしても雑誌ロゴ=会社ロゴとして使われてきたところもありますが、これを「株式会社オレンジページ」という企業のブランドとして立たせていきたいということ。
3) そして最後は、オレンジページの社員一人ひとりが持つ力を今後発揮していきたい、個々の“らしさ”を生活実装に繋げるべく社員の偏愛をぜひ個々からも発信していきたい。そういったことを踏まえて、今後さまざまな取り組みを進めていきたいと考えています。

先ほど、太田さんからも「生活実装」がSDGsの取り組みとしてとても大事なものであると紹介いただきましたが、オレンジページは流行や最先端なものを紹介するメディアではありません。
敷居が低く、やってみたくなり、やってみたらポジティブな体験になる、そういった生活に取り入れられたらハッピーな物事をリアリティを持って紹介しているのが弊社の特徴です。

しっかりと生活に取り入れてもらえて、それが定着して生活文化になっていく部分のコミュニケーションが、私たちの最も得意とするところです。
この生活実装というのは今回私たちが考えた言葉なんですが、この言葉にはオレンジページのユニークネス(独自性)と、私たちが今後届けていきたい価値が的確に表現されていると考えています。
私たちの目指す生活実装は以下の3つを指しています。

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この3つが生活実装を下支えするアプローチとなっています。
「私にもできた」「家族が喜んでくれた」といった成功体験に導くため、誰もができるように実践を通じて検証を積み重ねていく。
こうして発信された情報への信頼感が生活実装に繋がっていきます。

今後は、商品・サービス、地域といったジャンルにおいてオレンジページの生活実装がお役に立つのではないかと考えています。
SDGsについても「それは意識高い系の人のテーマでしょ」といった雰囲気にならないよう、さまざまな取り組みや情報の提供を心がけていきます。

2. 雑誌「オレンジページ」のSDGsに対する取り組み

次に、雑誌「オレンジページ」でのSDGsのテーマの取り扱いについて紹介させていただきます。

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私たちは、常に「読者が今どのように感じているんだろう」という内容を18万人の会員に向けてアンケートをとってから、さまざまアプローチを考えています。これは昨年8月に実施したアンケートですなんですが、

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SDGsについて聞いたところ、自分のペースでSDGsに取り組みたいとい回答した方が84.3%いました
SDGsをもっと身近に感じてもらいながら生活者が無理なく取り組めるアクションにするには、オレンジページがSDGsをこんな風に捉えて誌面に取り上げているんだよ、というところを紹介します。

まず、SDGsがライフスタイルに定着するよう意識して心掛けている3つのことがあります。

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もちろんこの3つだけではないんですが、まずはこれらを心がけた事例をいくつかお話しします。

1つめのの「絵にかいた餅にならない」は、先ほどご紹介いただきましたが誌面で「TRY&Happy」という連載を昨年の9月からスタートしています。

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このページでは、編集部員が実際にやってみたことを紹介しています。
自分がやってみてよかったこと、こんなこともSDGsになるんだよっていう驚きを重視したコンテンツづくりを目指しています。インスタでも同じ情報を発信してるんですが、

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たとえば、この新聞紙で作る「紙の袋」の投稿は「いいね」が3,430もつきまして、大変注目を集め、話題となりました。
予想以上のリアクションをいただいたので、編集部でも慌ててインスタのストーリーズで作り方を発信したんですね。
こういう本当に身近なアクションが、SDGsに繋がるということを日々発信しています。

2つめは「ファーストステップとしてハードルを下げる」です。カタカナ、ローマ字、初めて聞く言葉は、それらがどんなに環境に良くても頭に入ってこなければ意味がありません。
オレンジページが心がけているのは、「言葉をたいらにする」こと。

読者アンケートを実施したところ「ローリングストック」という言葉の意味まで説明できると回答した方は27%でした。
私たちは、これを「備える」「食べる」「買いたす」という普段使う言葉に変えて情報発信しています。

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ローリングストックをする、一週間分の食料を備蓄することが大事だとわかっていても、ハードルは高いものです。
理想的な備蓄量とは言えないけれども、ダンボール一箱でできるという手軽さを提案しました。
まず、0→1にするアクションを提案するのも、オレンジページの得意とするところです。

「おうちフードロスの減らし方」、こちらも昨年取り上げたテーマです。

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こちらは、実践することで家計の助けになり、かつ地球にもよい、という生活者には嬉しい「一挙両得」を意識しました。
4つのステップで、冷蔵庫保存のコツ・瀬戸際フードの復活アイディア・捨てないレシピ・買い物の心得3カ条という具体的なアクションを提示して実践することで、地球に家計にも優しいという提案をしています。
ここまでが、オレンジページ本誌におけるSDGsの取り上げ方です。

3. オレンジページ社としてのSDGsの取り組み

ここからは、生活実装の事例としてオレンジページ社が現在実践しているSDGsの取り組みについて紹介します。
オレンジページ社では昨年8月より「コンポストで始まる循環 生活実装デザインのソーシャルインパクト」として、「家庭の食循環デザイン」「地域での循環デザイン」に取り組んでいます。

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今後の構想・妄想なんですが、これから創りたい世界として「家庭を含む 食・農の循環」「まちとの循環」を目指しているんです。

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なぜオレンジページがこんなに「コンポスト、コンポスト」と言っているのかと社内外から聞かれるんですが、これは

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カーボンニュートラルに、生活者一人ひとりの「食のあり方」が大きなインパクトを持っているからなんですね。
これに対して生活者が無理なく何か取り組めるアクションがないかな、と考えて私たちがたどり着いたのが、生ゴミを資源化するコンポストです。
この取り組みを、食に強い生活情報メディアの使命として、まずは自分たちで実践してみようということで、昨年から取り組んでいるわけです。

コンポストと聞くと、緑のバケツがひっくり返った形であるとか畑にあるものをイメージされると思います。
興味はあるんだけど匂いはどうなのかしらとか、さまざまな心理的なハードルがあるはずです。
そんななか、2020年の1月にこのトートバッグ型のコンポストが発売されました。

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これがコンポスト? と驚いた方も多かったと思います。
オレンジページでは、この都市型に開発されたコンポストを紹介するだけでなく、対話型のオンラインセミナーであったり、その様子を活動記として発信したり、皆さんが試してみたくなるよう多面的で生活実装のためのデザインをしようと考えました。

こちらはオレンジページ社のコンポストの取り組みを生活実装デザインのファネルに落とし込んだものです。
今回のコンポストについては、だいたいこのステップで進めています。

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まず、一番左の「世の中・生活者のきざし」ですが、昨年1月に発売されたこちらのバッグ型コンポストを3月の誌面で紹介したところ、思った以上の反響が寄せられました。

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私たちも大変驚きながら、こういった読者の反応や声を受け取りました。
コンポスト発売元のLFCさんにも、「オレンジページを見た」というお問い合わせが大変多かったと聞いています。

オレンジページでは、掲載しているすべてのレシピを自社のキッチンで試作して、レシピ通りにちゃんと読者が再現できるか、実践・検証しているんです。
この試作による生ゴミが毎日出ますので、まずこれを自分たちがコンポストで堆肥化してみようと、昨年9月から始めました。
誰もができる、を実現する情報のためにまず自分たちで実践と検証を進めてきたわけです。
私もそれに先んじて8月から始めました。

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生活者への情報発信として、共創コミュニティでコンポスト活動記をスタートしたんですが、ここでも会員向けのアンケートを実施しまして、コンポストの利用意向であるとか、もし取り入れるならどんなことが気になるか、といった情報を収集し、それらに基づいて情報発信をしています。

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また、アンケートで寄せられた不安や疑問の解消に向けて、ユーザー向けに対話型のオンラインセミナーも実施しました。
こちらは平日昼間の開催にも関わらず、150名を超える応募があり、当日も100名に参加いただきました。

LFC社で代表を務める平さんにもお話しいただいたんですが、180を超えるチャットへの書き込みがあったりと大変盛況でした。
このセミナーでは、ただ生ゴミを減らすだけではなくゴミになる前の調理の段階でもゴミを減らそうということで、編集部が「おうちフードロス」の減らし方をTipsとして紹介していました。

その後、昨年12月からオレンジページの誌面やECでもコンポスト販売をスタートし、ヒット商品になっています。

コンポストの導入に際して、「堆肥はどうしたらいいのか」というお悩みをたくさんいただきました。堆肥をどうしたらいいかわからないからコンポストを始めるのに躊躇している、という方が多かったんです。
そこでオレンジページでは、まず自分たちが近隣の公園の花壇に堆肥を使ってもらえないか交渉してみたり、ゆくゆくは農家と連携をしたり、といったことを目論んでいます。
家庭から「食・農の循環」「まちとの循環」を今後デザインしていこうとしているところです。弊社代表の一木が、ちょうどこういった実践をしているところです。

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ライフスタイルの定着に際しては、やはり体験の共有が重要になります。
コミュニティでは、こんなに野菜ができましたよとユーザーの方が感想を寄せてくださったり、虫・におい・設置場所といった悩みに対してはオレンジページが実際に試してお伝えしたり、LFCコンポスト以外にもさまざまな選択肢があるよ、といったことを取材・記事化するなどしています。

メディアでの発信も1回だけではなく読者の声で継続を後押しするような形で、昨年3月に新発売として紹介したところから1年後に、コンポストに対して皆さんがいまどう思っているか、というようなことも記事化しています。

生活実装デザインのファネルは、SDGsの継続を支援できる仕組みだと考えています。

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生活者の兆しをくみ取るのは、弊社の7万人のモニター・共創コミュニティを活用していただけますし、実践と徹底した検証は、プロ生活者としてまず私たちが自ら実践します。
心理的な壁は、上手くできた、楽しいが叶うコンテンツ編集力で。体験の後押しは、体験の場やコトラボ・KBCで。購入実践は通信販売・モニター企画で。成功体験や楽しい継続・後押しは連載企画や長期モニター。ライフスタイルへの定着は、こちらも7万人のモニターと共創コミュニティを活用いただけます。

私からは、コンポストの取り組みを通じて生活実装デザインの事例を紹介させていただきました。
このあとは、その他の事例を紹介いたします。

では、私からオレンジページの具体的な事例をご案内させていただきます。まず、具体的な体験していただく場「キッチンスタジオ コトラボ」です。

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コトラボは新橋の弊社内と阿佐ヶ谷駅近くの商業施設の2カ所ありまして、雑誌の撮影やオンライン講座の中継、リアルなイベントなどで活用していただけます。

こちらはコトラボで実際に開催している料理教室の一つ、「難民ごはんプロジェクト」というものです。今年既に数回開催しています。

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クルドやシリア、ロヒンギャといった難民問題を抱えている当事国や地域から日本に来ている方を講師に迎えて、実際に彼らの故郷の味を教わりながら難民問題を考えるというイベントです。国連UNHCR協会による「UNHCR WILL2LIVEムーブメント」の一環として、この6月には新大久保のKBCでカンボジア、ベトナムの料理教室を開催するなど継続的なイベントに育ちつつあります。

コトラボでタイアップ型のオンライン料理教室を開催することもできます。これは、買い物と同じぐらい生活者が日常的に行っている「食べる」という行為を、未来を変えるサステナブルなアクションに変えていく、ということをテーマにした料理教室です。

第1回は「サスつま」と題して、サステナブルな食材を使いきって楽しむおつまみを紹介しました。

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それから先ほどから「KDC」と呼んでいたのが、山手線の新大久保直結の「キムチドリアンカルダモン」という施設です。

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こちらは、JR東日本・オレンジページ・CO&COという3社で運営協議会を設置して運営しています。自分の店舗をまだ持っていない方やポップアップショップでちょっとトライアルしてみたい方、またはマーケティング・イベント・講座などさまざまな用途に合わせてお使いいただけます。

この上のフロアには、コワーキングスペースがありまして、会員制にはなりますが食に携わる方がご利用いただける場所も用意しています。

こちらは、KDCで実際にやっているイベントです。
「親子で学ぶSDGs」として、食をテーマに深堀りしていくイベントなども行っています。

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5. オレンジページのSDGs生活実装メニューについて

オレンジページでは企業のSDGs生活実装のプロセスを支援するため、様々なメディア掲載メニューの他、オレンジページ会員を対象とした調査メニューをご用意しています。

▼支援メニューについてくわしくはこちら

ご関心をお持ちの方は、資料内の連絡先よりお気軽にお問合せください。


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