見出し画像

【第2弾!】SDGsの課題を学ぶならドキュメンタリー映画がおすすめ。いまの社会をよく知るための3本はコレ!

このnoteのポイント
多くの方に見ていただいている記事のシリーズ第2弾!SDGsで取り上げられた社会問題への理解が進むドキュメンタリー映画のおすすめ
今回は、女性の権利獲得の軌跡がわかる「RBG」、マーケティングが引き起こしうる社会問題がわかる「食品産業に潜む罠:アボカド戦争」、そして今改めて向き合いたい生理の課題がわかる「PADMAN」の3本
いずれもNetflix(ネットフリックス)で視聴ができる

こんにちは。Good Tideチームリーダーの太田です。


Good Tideが昨年公開したnoteの中でも根強く読まれているこちらの記事。

2020年からSDGsに貢献しようという意欲が企業でも、個人の間でも高まったおかげで、今ではでSDGsで定義されている社会課題をより良く理解するための本や映画、Podcast、SNSの投稿など多用な情報源が揃うようになりました。
その中でも、より「現実」を理解するためにドキュメンタリー映画がもたらすインパクトは大きいと思います。

第1弾のnoteでは主に環境問題への理解を深める3本を紹介しましたが、今回の第2弾では「社会」問題について取り上げた3本を紹介します。
いずれもNetflix(ネットフリックス)で見ることができる映画なので、「おうち時間」を使って少し勉強しようかな、という時におすすめです!

1. 「RBG」:女性の社会進出はどのようにして進んだのか。その時の社会の「温度」がわかるドキュメンタリー

https://www.netflix.com/search?q=RBG&jbv=80240086

▼あらすじ
1933年ニューヨーク、ブルックリンで生まれたルース・ベイダー・ギンズバーグ。弁護士時代から一貫して女性やマイノリティの権利発展に努めてきた彼女は、1993年にビル・クリントン大統領に女性として史上2人目となる最高裁判事に指名される。以降も男子大学の女性排除、男女の賃金差別、投票法の撤廃などに、弁護士時代と変わらぬ視点から、法の下の平等の実現に向けて果敢に切り込んでゆく。
(出典:http://www.finefilms.co.jp/rbg/)

御年85歳で、アメリカ最高齢の判事となったルース・ベイダー・ギンズバーグ。
彼女をアイコンにしたグッズの販売やSNSの投稿も多く、判事というお堅い職業でありながらアメリカ社会のポップアイコンとなったギンズバーグ判事、通称「RBG」。
まだロースクールに通う女性が少なかった時代から弁護士を志し、男性と女性の職場での待遇の違い、選挙での権利の違いなど、主に女性やマイノリティの権利獲得につながる重要なケースをいくつも担当しました。
彼女が弁護士時代、あるいは判事時代にその判決にならなければ今の男女平等(と言い切れないかもしれませんが、権利上は平等)はこんなにも理解をもって、迅速に進まなかったかもしれません。

映画の中では女性の権利獲得に意欲を見せながら、過激な主張に聞こえないよう感情をコントロールしながら事実とエピソードをしっかり伝え、そしてその時の判事のパワーバランスを見極めて慎重に、そして冷静にケースを進めていく様子を追っていきます。
映画の中では女性の特定の権利問題について深めていくことはありませんが、どういうケースが前例としてあり、その上でどういう戦略でギンズバーグ判事が考えながら事を進めていったのか、という振り返りからその時のアメリカ社会の女性の権利問題への寛容度が、よく理解できます。

アメリカと日本で国は異なりますが、おそらく日本もアメリカのケースを学んで取り入れた制度があると思います。
平等を訴えた原告人と、それを支えたギンズバーグ判事がいたから、今日の選択肢を私たちはもっていられるんだと改めて思える映画でした。

そして、また若いころのRBGが2人の子どもを育てながら明け方近くまで勉強や仕事をしている様子や、80歳を過ぎてから筋トレをしながら長時間の判決に耐える体力を維持する、努力、努力、そして努力なRBGの様子を見ると「自分もがんばろう」と思える、元気になるドキュメンタリーです。

2.「食品業界に潜む腐敗:アボカド戦争」:マーケティングが引き起こしうる社会問題について考えたくなるドキュメンタリー

https://www.netflix.com/browse?jbv=80146284

▼あらすじ
大ブームを起こしたアボカドは、今や欠かせない健康食品となった。だが、大きな利益を生み出すがゆえに、アボカドは犯罪組織に目を付けられてしまう。

あるだけでおしゃれに見えて、おいしい「アボカド」。その上健康に良いとされる油を含む。
日本でも大ブームになったこの食品は、アメリカでもアボカド協会のマーケティングの努力によって認知と「ポジティブなイメージ」を獲得し、食卓を彩る欠かせない食品となりました。

ブームの当初はカリフォルニアの農家を守るため輸入アボカドを規制し、特定の季節にしか食べられない高級食品として愛されていましたが、NAFTAの締結によってアメリカでは南米から安いアボカドが年中入ってくるように。
それと共にレストランだけでなく家庭でも多く消費されるようになり、昔からアボカドが多く育っていた南米ではアボカドの木が文字通り「金のなる木」になりました。

一方で、マーケティングによって需要が上がったアボカドは、南米の一般家庭レベルでは不安の原因にも。
「金」に目を付けた犯罪組織がアボカド農家の家族を誘拐して身代金としてアボカドの木を植えた土地を奪う、あるいはアボカド農園へ水を供給するために水を有料化し、一般家庭にはほぼ水が行かなくなるといった問題が起きています。

金を生み出すアボカドの前では、人の命が軽んじられてしまう現実。
生活者の多くはCMやテレビなどでの特集を見て「欲しい」と思うだけで、それを生産する農家に何が起こっているのか思いをはせることはないと思います。
マーケターであるわたしたちも、多くの場合生産現場までを意識してメッセージを作れているわけではありません。

逆を言えば、それがどのようにして作られたかを意識してマーケティングを行えば、「良い消費」「良い買い物」が何なのか、顧客に理解してもらえる機会にもなると言えます。
ひとりひとりの「消費」が、社会に対して持つパワーを理解できる1本です。

3. 「PADMAN」:「生理」との向かい合い方が変わるいま、見ておきたいドキュメンタリー

https://www.netflix.com/search?q=PADMAN&jbv=81016191

▼あらすじ
貧しくて生理用ナプキンが買えない妻のため、世間の目を者ともせずに低価格のナプキン開発に尽力した男の物語。妻への愛はインドの全女性の救済につながっていく。

こちらは正確にはドキュメンタリーではありませんが、事実をベースとした映画になっていてインドに限らず、「生理」にまつわる女性の課題について理解できる1本になっています。

日本でもお金がないために生理用ナプキンが買えずにトイレットペーパーで代用する女性もいるといった問題が近年浮かびあがってきましたが、インドではさらに広い範囲でその事態が起きていました。
インドではもちろん貧困によって生理用ナプキンが買えないという問題もありますが、それ以前に生理について語ること自体がタブー視されているために、生理とどう向き合っていくのかを問題として訴えることもできなかった現実があります。
そのために中流家庭であっても生理期間中は、きれいとは言い切れない布を何度も洗って使うことが多く、深刻な病気につながるケースもありました。

この映画の主人公は自分の妻が生理期間中に毎月5日間ほど家の中に閉じこもって過ごすことによる「機会の損失」、そして不衛生な布を使って生理をやり過ごすことによる「衛生環境の不足」を変えるために、見よう見まねでナプキン開発に取り組みます。
生理を「表沙汰」にしたことで集落から見放されたり、妻と妻の家族から勘当されたりといった困難を乗り越えながら、少しずつ仲間を見つけ、そして機械ではなく手動技術によって安い生理用ナプキンを生産することに成功していきます。

物語の後半が主人公のUN Womenで行うスピーチは全人類に聞いてもらいたい・・・!と思える感動の1本です。


いかがでしたか?
いずれも身の回りにある課題を取り上げた1本のため、見ることでよりSDGsを自分ゴト化しやすくなります。

次のお休みに、ぜひ見てみてください!

====

☆SDGsマーケティングのご相談は随時受付中! 
Good TideのTwitterアカウントのDMや下記のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

☆Twitterアカウントでは、最新SDGsマーケティング情報を更新中!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?