娘たちへ(4)自分軸で生きる

自分に対する無理解、無関心に嘆く人がいます。怒る人もいます。なんでわかってもらえないのかと忸怩たる思いを抱えて生きる人は多いですね。

あなた方の父も、若いころ、そんな思いを秘めていました。上司は部下のどこを見ているのだ、と感じていました。「あの仕事は自分の方が適任なのに!」とか、「何で彼が自分より評価されるのか?」など、毎日不平不満を口にしていました。

しかし、今の自分から見て、若い頃の自分に仕事は任せないと思います。人として未熟で、独りよがりでした。

一方で、このようにも思います。他人の評価は所詮他人のもの。こちらがコントロールできない。他人に自分の真の能力がわかるわけがない。ましてや、気持ちをわかってもらおうと考えるのは無理なのだと。

他人が自分をどう処遇してくれるかにばかり気にしながら生きることは、他人軸に振り回されていることを意味します。思えば、このことに気づくまでに、随分遠回りをしました。

自分軸で生きる。なんて優れた生き方だろう。なかなかできることではないけれど、周囲の評価を気にせず、自分の良心に従って日々を送ることは願わしい生き方だ。

朝、誰にでも分け隔てなく、おはようございますと挨拶し、何かにつけて、ありがとうございますを口癖にする。いつも笑顔で楽しく仕事する。そんな信念を全うできたならば、自分にいよいよ死が訪れた時、人生に納得がいくと思うのです。

わかってもらいたい

その心をどのくらい手放せるかで人生ってかなり変わるのではないかと思います。

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