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今日は毒舌を吐きます

この世の中、口にしてはいけないことばかりです。数年前まで普通に使っていた言葉が使えなくなることもしばしば。男女の違いを迂闊に口にすれば、フェミニストの格好のターゲットになります。各国の歴史を語ると、差別だと糾弾されかねない。

それゆえ、これから私が書く内容を不愉快に感じる方もいらっしゃるでしょう。気分を害しそうに感じた方は、すぐにこの記事から離れてください。

私は、これまで、「人には必ず一つは良いところがあるものだ」と思って生きてきましたし、「誰に対しても寛容でいよう」と自分に言い聞かせてきました。事実、仕事場でなかなか仕事を覚えられない人や、感情的に振る舞う人にも、親切に、落ち着いて対処してきたと思います。

しかし、うつ病の発症前と後で、考え方がガラリと変わりました。自分の倫理観が、自分自身をずっと苦しめてきたことに気づいたからです。

最近自分の心に正面から向き合ってみると。このように叫んでいました。

「やっぱり、俺、バカは嫌いだな」
「『バカにつける薬はない』ってホントだな」

はい。ここで読んで嫌な気分になって方、不快感を覚えた方、どうぞご退出ください。これから更に毒舌を吐きますので。

うつを発症する前の私は、こんな言葉を怖がっていました。

「そんなにお前は賢いのか?」
「偉そうに。何様だよ」

懸命に謙虚な自分を演じてきました。しかし、今の私は、他人の気持ちに振り回されないし、他人の一言一言にビクビクしなくなりました。何か言われても、「ああ、そうですか。それが何か?」と返事するだけです。

そもそも、人と付き合うのはとても疲れます。その相手がバカだと更に疲れます。私は、残りの人生を悔いなく生きたいので、バカと付き合っているヒマはありません。

これ以降、私の考える「バカの特徴」を書き連ねます(思いつくままにダラダラ書きます。建設的でなければ、誰かの役にたつ話でもありません)。

・すぐに結論だけを知りたがる
物事の本質を理解しようとしない(理解できない)。彼らはテレビの影響を受けやすい。テレビで特定の食品の効能を説明していたら、「◯◯はカラダにいいんだって」と買ってみるてりする。その番組をみなかったに「なぜ◯◯は身体に良いのですか?」と質問されても答えられない。その仕組みを理解しようとしないからだ。

・自分の失敗から学ばない
買い物の失敗が多い。すぐにバレるウソをつく。その場限りの短絡的な行動をとる。何度も同じ過ちをして、痛い目にあっていても、直そうとしないし、できない。

・文章をよく読まない
バカは文章の読解力が低い。文章を読めないことを恥じるどころか、「わかりにくい!」と怒ることすらある。相手から必要な情報をきちんと伝えられても、よく読まないので、間違った行動をし、相手に迷惑をかけることが多々ある。

・自分に自信がある
バカの中には、根拠の無い自信を持っている人がいる。うっかり褒めると後が大変。自分が褒められたことで満足してしまい、それ以降の成長が望めない。

・自分の権利はしっかり主張する
最も厄介なのが、自分は頭が良いと思っているバカ。浅薄な知識で相手を困惑させる。最近だと、ネットで拾った知識をもとに、やたらに質問や抗議するのがよくあるパターン。

とりあえず、思いつくままに書きました。更に補足すると、「私の考えるバカ」の中には、有名大学出身者や大手企業に勤務経験がある人も含まれます。この点で、他の方々とバカの捉え方が違うと思います。

・バカが他人を不幸にする事例
以前の会社に勤務している時、私の部下にあたる人材を募集していました。何人か面接する中で、トップの判断でAさんを採用することになりました。

Aさんは、業界未経験で、年齢も決して若くない。世情に疎く、不器用そうで、受け答えも幼さが残ります。正直なところ、入社当初は「イマイチだな」と感じていました。

私が彼に、入社初日に伝えたことは、以下の3点です。
1.我が社は人が少ないので、企業の新人研修のように体系的な教育を行うことができない。とりあえず、私がやる仕事を見て覚えて欲しい。
2.仕事そのものは、基本的に、定型の業務の繰り返し。その流れを表にしたので、今どこの部分をやっているのかを確認しながら覚えてほしい。
3.わからないことがあったら、その都度聞いてほしい。

彼と仕事をする中で、最初に気づいたのは、とにかく素直な性格です。指示したこと、指導したことを、その通りやるのです。全くと言って良いほど反論がない。不器用ながら、私の真似をして一生懸命にやるのです。今時珍しいなと感じました。

また、彼の良い点は、メモを取る習慣が身についていることです。私が取引先と面談する場に臨席させても、ひたすらメモをとっている。お客様を案内する際にも、カバンから小さめのノートを出して、私が顧客に話す内容を愚直にメモをとるのです。

更に驚いたのは、帰社後、それをWord文書にまとめていました。彼は、将来の失敗を避けるために前もって整理していたのです。

それから一ヶ月後、いつもは二人で行っている顧客の案内業務を、一人でやらせてみました。不器用ながら、一生懸命にやります。ぎこちない所はあれど、最後まで何とかやり通すのです。後で指摘事項を伝えると、それをまたメモする。この繰り返しです。

彼の入社から数ヶ月後、繁忙期に入った時、Aさんに、かなりの仕事を任せてみました。彼は、その仕事をする前に、自分のメモを何度も見返して、事前準備を怠りません。出かける前に持って行くべきものを忘れることもありません。

教えられた事を忠実に実行できる。それは、彼に余計なプライドが無いからです。私の考えるバカの真逆の人でした。これは一種の才能なのかもしれません。

また、彼は勉強熱心でもあります。自席からふと彼を見ると、仕事の合間に、一週間後に締結する取引先との契約書類を読み込んでいます。自分の獲得した契約内容をしっかり理解しようとする当事者意識の現れです。

彼は困ったことがあると、私に聞きにきます。もともと話し方がぎこちなく、物事を端的に伝えられないところがあるので、その都度、上司に対する伝え方を直します。Aさんは、それをまたメモするのです。

その後、Aさんは会社になくてはならない存在になりましたが、とても不運なことに、私の上司が「バカ」でした。

私の上司は、学歴至上主義の典型。本当は気が小さいのに、自分より立場の弱い者には、いつも高圧的な態度を取る性格でした。若い頃に司法試験にトライしたものの、挫折したことがコンプレックスになっていて、部下の有益な意見より、弁護士の言うことを採用するなど、狭隘な見方しかできない人でした。

この上司のAさんに対する評価はすこぶる低く、「バカなやつだ」と言っては、面倒な仕事ばかりを押し付け、その結果が満足いかないと、大声で罵ることもありました。

その後、私がうつ病にかかり、完全に休職した数ヶ月後、Aさんは退職したそうです。

実に残念!バカは人を不幸にします。

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