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夢を見るのは眠りが浅い時?深い時?病気が疑われるケースとは

こんにちは!
睡眠の専門家・しょうです。

私たちは夜眠っている時に、ほぼ必ず夢を見ていると考えられています。

朝起きて「夢を見た」と感じるのは単に夢を覚えているだけ。

「今日は夢を見なかった」と思っていても、実際には夢を見ているというのが定説です。

では、夢を見る(夢を覚えている)ことは、私たちにとって良いことなのでしょうか?悪いことなのでしょうか?

今回は夢を見ることにどのような意味があるのか、そして病気が疑われるケースや、睡眠の質を改善する方法などについてご紹介します。

人が夢を見るメカニズムとは?

私たちが睡眠中に夢を見るのは、私たちが日中に記憶した知識や経験を、短期記憶から長期記憶に定着させるためです。

寝不足になると勉強や仕事の覚えが悪くなると言われることがありますが、これも記憶の定着作業が不足してすぐに忘れてしまうことが原因です。

そして記憶の整理・定着を行うために脳が再生しているのが、私たちが見る夢になります。

夢は毎日誰でも見ていると考えられており、朝起きて夢を覚えているかで意識に残るかどうかが決まります。


レム睡眠とノンレム睡眠の特徴

私たちの睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があり、このうち夢を見やすい(夢を覚えている)のは、レム睡眠中だと考えられています。

レム睡眠は、身体が休んで脳が活動している状態で、浅い眠りと呼ばれます。

ノンレム睡眠は、脳が休んで身体が活動している状態で、深い眠りと呼ばれています。

レム睡眠中は脳が活動しているので夢を見ることが多く、ノンレム睡眠中は身体が活動しているので寝返りを打つことが多いという違いがあります。

「深い眠り」と呼ばれるのはノンレム睡眠の方なので、ノンレム睡眠を増やせばいいのではと考える人もいますが、実はそういうわけでもありません。

レム睡眠中は記憶の整理・定着を行うので、レム睡眠が不足すれば脳のパフォーマンスが大きく低下してしまいます。


毎日夢を見る場合は要注意

私たちが普段生活していれば、夢を見る日もあれば夢を見ない日もあると思います。

しかし、もし毎日夢を見るようであれば、少し注意したほうがいいかもしれません。

レム睡眠は脳が活動する浅い眠りなので、夢を見ることが多いこと=眠りが浅くなっていると言えるからです。

特別な理由がないにも関わらず毎日必ず夢を見ている方や、連日悪夢にうなされて寝つきが悪くなっている場合などは、一度睡眠専門の医療機関に相談してみることをおすすめします。

ただ、睡眠の質を高くして深い眠りを取れるように対策することで、悩みが解決されることも多いです。

本記事の後半では、眠りが浅くなる原因や対処法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


眠りが浅い場合によくある原因

最近よく夢を見ると感じているなら、次のような行動が原因で眠りが浅くなっているのかもしれません。

  • 自律神経の乱れ

  • 就寝前のカフェインやアルコール

  • 昼寝やブルーライトの影響

それぞれの行動が眠りの質を下げてしまう理由についてご紹介しましょう。


自律神経の乱れ

私たちの体をコントロールしている自律神経には、体を緊張・活性化させる交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経があります。

正常であれば朝起床すると交感神経が優位になり、眠る直前には副交感神経が優位になります。

しかし、夜更かしやストレスによって自律神経のバランスが崩れると、睡眠の質が低下して疲れが抜けなくなってしまいます。

自律神経を整えるためには、規則正しい生活を送ったり、日中に軽い運動を取り入れたりするのがおすすめです。

朝になったらアクティブに活動し、夜になったら落ち着いて休息を取ることも重要です。


就寝前のカフェインやアルコール

寝る直前にカフェインやアルコールを摂ってしまうのも、眠りを浅くする原因です。

カフェインには覚醒作用や利尿作用があり、特に普段からカフェインを摂り慣れていないと、目が冴えて眠れなくなることがあります。

夜中に起きてトイレに行きたくなるようであれば、眠りの質が落ちていると考えて間違いありません。

同じように、寝る前のアルコールも避けるべきです。

飲み会などがあった日には、アルコールが抜けるまで待つか、少しでも睡眠時間を長く確保して脳や身体のダメージを癒しましょう。


昼寝やブルーライトの影響

日中に昼寝をしすぎてしまったり、寝る前にスマホやテレビのブルーライトを浴びたりしていると、睡眠の質が悪化してしまいます。

昼寝は正しく取り入れることで午後の集中力アップにつながり、脳のパフォーマンスを改善するのに役立ちます。

しかし30分〜1時間以上の昼寝は、夜の寝つきを悪くする原因になってしまいます。

また、太陽の光にも含まれるブルーライトは、私たちの体内時計を狂わせる原因になります。

睡眠の質を上げたいのであれば、どちらも避けることが大切です。


夢を見ることが多く眠りが浅い人が疑われる病気

極端に夢を覚えている場合や、眠りが浅いなとご自身でも自覚している場合などは、何か病気が隠れていることも考えられます。

たとえば、「睡眠時無呼吸症候群」によって睡眠の質が低下していたり、嫌な夢を見てしまうため眠るのが怖くなる「悪夢障害」、他にもうつ病や花粉症を発症していることがあります。

場合によっては、複数の要因が重なって、眠りが浅くなっていることもあります。

病気の治療も大切ですが、普段からストレスを溜めない生活や規則正しいライフスタイルを心がけることも重要です。


睡眠の質を高めて悪夢を見ないようにする対策

最後に、睡眠の質を高めて夢をあまり見ないようにする対策について解説しましょう。

次の3つについて説明しますので、睡眠を改善したい方はぜひ参考にしてください。

  • 寝る前のスケジュールを見直す

  • 腸内環境を整える

  • 寝具を買い替える

それぞれ詳しく見ていきましょう。


寝る前のスケジュールを見直す

夕食から就寝までの時間が長いと、空腹で夜寝付けなくなることがあります。

また、入浴する時間が早すぎると、体が冷えて眠りが浅くなることもあります。

睡眠の質を高めるためには、就寝する4〜5時間前に夕食をとり、2〜3時間前に入浴するのが理想です。

夕方以降はカフェインや昼寝を避けて、お酒を飲む場合には就寝の3〜4時間前に済ませるようにしてください。


腸内環境を整える

深い眠りを取るためには、食生活を見直すことも大切です。

特に私たちの腸内環境は、睡眠に大きな影響を与えることがわかっています。

精製された砂糖や小麦粉を使った食品や加工肉、アルコール類は腸内環境を荒らす原因となるため、日頃から避けると良いでしょう。

腸内環境を荒らす食べ物については、下記の記事でも詳しく解説しています。


寝具を買い替える

体に合わない寝具を使っていると、寝返りを打ちにくくなったり、頭痛や腰痛の原因になったりして睡眠の質が低下してしまいます。

朝起きた時に体のどこかに痛みが出るようであれば、寝具の買い替えを考えたほうがいいかもしれません。

枕やマットレスの選び方については、下記のnoteでご紹介していますので、参考にしてみてください。


おわりに

朝起きた時に夢を覚えているのは、眠りが浅いレム睡眠が多くなっていると考えられます。

つまり睡眠の質が低下しているサインなので、睡眠に悪影響を与える行動を避けることが大切です。

その上で腸内環境を整えたり寝具を買い替えたりして、快適な睡眠環境を用意しましょう。


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