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「寝室は暖かい方が良い」はウソ!ネットで出回る睡眠の間違った常識TOP10

こんにちは!
睡眠の専門家・しょうです。

ネット上の個人ブログや個人のYouTubeチャンネルでは、睡眠についての間違った思い込みや考え方を発信していることが少なくありません。

そうした情報を鵜呑みにしてしまうと、睡眠の質が下がり、日中のパフォーマンスにも影響してしまいます。

そこで参考にしたいのが、8,000件以上のWebサイトから睡眠についての「ウソ」をまとめ、10人の睡眠専門医にレビューしてもらった研究です。

こちらの論文をもとに、ネットで出回る睡眠についての間違った常識をご紹介していきますので、ご自身でも間違って思い込んでいないかチェックしてみてください。

間違った常識①睡眠時間は長ければ長いほど良い

まず1つ目が、睡眠時間は長ければ長いほど良いという迷信です。

以前のnoteでもご紹介した通り、私たちの睡眠は少なくても多くても悪影響を与えます。

一説には、睡眠時間が8時間以上と長時間睡眠が習慣になっている人は、そうでない人と比べて死亡率が高まるのではないかと考えられています。

睡眠時間が長いということは、それだけ睡眠の質が低くなっていることが疑われるので、寝具の見直しや温度・湿度の改善などで、深い睡眠が取れるように工夫することが大切です。


間違った常識②充分な睡眠を取っていればどの時間に寝ても良い

2つ目の間違った常識は、充分な睡眠を取っていれば、朝や昼などどの時間帯に寝ていても問題ないという迷信です。

人にはもともと「概日リズム」というのもが備わっており、およそ1日の周期で体温や自律神経が調整され、睡眠と覚醒のリズムが維持されています。

シフト制で働く労働者や、夜間勤務に携わっている労働者は、この概日リズムに反した生活を送ることになります。

そのため睡眠時間が短く、睡眠の質が低いことが報告されており、糖尿病や乳がんなどの病気のリスクも高めるとされています。

できるだけ人間本来の生活リズム、つまり夜に寝て朝に起きる生活を続けることが、睡眠の質の向上には欠かせません。


間違った常識③目を閉じて横になるだけでも癒し効果がある

眠れない時によくあるアドバイスとして、目を閉じて横になるだけでも癒し効果があると言われることがあります。

しかし医学的には、覚醒中と睡眠中とで、体の働きは全く異なる状態になっています。

目を閉じて横になるだけでも、視界からの情報量が減って脳への負担が少なくなるのは事実でしょうが、それが睡眠に代わるようなものではありません。

また、眠くないのにベッドに横たわっていると、「ベッド=眠れない場所」というイメージが定着してしまい、不眠がさらに悪化することもあります。

日常生活に影響するほどの不眠症に悩まされているなら、まずは医療機関を受診することが大切です。


間違った常識④睡眠中のいびきは誰にでも起こるものである

睡眠中のいびきは誰にでも起こるもので、健康への問題はないとするのも迷信です。

そもそもいびきとは、私たちの気道が圧迫されて狭くなることで発生します。

その結果、睡眠時無呼吸症候群に陥るなどの健康上のリスクを高めてしまうため、注意が必要です。

パートナーの方や家族からいびきがうるさいと指摘された時には、一度医療機関で相談するようにしてください。


間違った常識⑤アラームのスヌーズ機能は目覚めに良い

スマホのアラームなどに搭載されているスヌーズ機能は、睡眠の質を下げて精神的にも悪影響があることがわかっています。

スヌーズ機能と睡眠との関連性と調べた研究は少ないですが、スヌーズ機能によって睡眠が細切れになると、精神的に大きなストレスにつながります。

こうしたストレスや気分の悪化を踏まえると、スヌーズ機能を使うメリットはほとんどなく、起床すべきタイミングで一度アラームを鳴らすのがベストと言えます。


間違った常識⑥夜眠れない場合は昼寝で補うと良い

夜眠れずに十分な睡眠が取れない場合には、昼寝で補えば問題ないとするのも迷信です。

もちろん、日中のパフォーマンスを向上させるために、パワーナップやシエスタを取り入れることは良い習慣です。

しかし長時間の昼寝が慢性化してしまうと、夜間の不眠症が悪化し、健康への悪影響が高まります。

夜に充分な睡眠が取れているのであれば影響は少ないですが、不眠に悩まされている場合にはご注意ください。


間違った常識⑦寝室は涼しいよりも暖かい方が良い

睡眠環境に関しての研究では、寝室は涼しいよりも暖かい方が良いとするのは間違いであると指摘しています。

厳密には、暑くて寝苦しい睡眠環境は、睡眠不足との関連性が高いとされているのです。

私たちが入眠するメカニズムとして、深部体温を下げて内臓の活動を低下させることで、体を休ませるという仕組みがあります。

深部体温を下げるためには室温がある程度涼しい必要があるので、夏場にエアコンを切って就寝するなどの習慣は睡眠の質の低下につながってしまいます。

論文では、寝室の温度は20℃前後(華氏65~70度)が望ましいとされているので、エアコンをうまく使って調節しましょう。


間違った常識⑧睡眠が充分でも退屈で居眠りすることがある

眠が充分でも退屈で居眠りすることがあるという考え方も、多くの専門家が間違いであると指摘しています。

退屈な講義・会議などは確かに眠気を誘うことはありますが、充分な睡眠が取れていると、居眠りするほどの強い眠気には襲われません。

ある研究でも、60時間もの間ベッドの上で過ごした被験者たちですら、24時間のうち7時間ほどの睡眠時間しか取っていなかったとされます。

どれだけ退屈続きでも睡眠時間が増えるわけではないため、仕事中などの居眠りが増えてしまうなら、慢性的な寝不足を疑った方が良いでしょう。


間違った常識⑨寝る前に運動すると睡眠の質が低下する

寝る前に運動すると睡眠の質が低下するという考え方も、実は誤りです。

運動と睡眠には互いに良い影響があると考えられており、たとえ就寝前の運動でも睡眠の質を高めてくれることがわかっています。

米国での研究でも、夜間に運動することと睡眠障害を起こすことには、関連性がなかったと報告されています。

日中に忙しく時間がない人も、夜自宅に帰ってから軽い運動をすると、睡眠の質を高めるのに役立つでしょう。


間違った常識⑩夢を覚えているのは睡眠の質が高い証拠

夢を覚えている=睡眠の質が高いという考え方も、間違った常識です。

こちらのnoteでも紹介した通り、夢を覚えていることや毎日夢を見ることは、眠りが浅い「レム睡眠」が多いことと関連しています。

ある研究でも、被験者をレム睡眠中に無理やり起こすと、夢の内容を詳しく語れるという現象が確認されています。

スピリチュアル系では、「夢日記」をつけることが推奨されることがありますが、たとえ夢日記を書くようにしても睡眠の質という点では向上しないので注意しましょう。


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