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霊界の文鮮明師は沈黙されたまま(死人に口なし)

これまで完成期の聖婚式の不履行生前の文鮮明師との約束不履行信仰観における夫婦の不一致を根拠として、「真の父母が未完成」であると結論しました。
しかし家庭連合の食口との、確証バイアスの溝は深まるばかりです。

ここまで家庭連合の多くの知り合いに議論を呼び掛けましたが、根底にあるのは感情的な問題だと感じました。
「人間が責任を果たさなければ摂理は延長する」という残酷な現実を、誰も直視することができないのです

地上から取り去られた真の父母

韓鶴子総裁の無原罪発言が物議を醸した当初、こんなことを主張する食口がいました。
「お母様が間違えたのだとすれば、『直接主管圏の夫婦は絶対に堕落しない』という原理が間違っていたことになる。お父様は最終一体を何度も宣布されたのだから、お母様も直接主管圏におられるはず。だからお母様がどんな奇妙な発言をされるとしても、私はお父様がそれを語ったのだと信じる」と。

「直接主管圏」というのは創造原理の根幹ですから、これはなかなか説得力があります。
優秀な原理講師として尊敬する松波先生も、「最終一体宣布」故に韓鶴子総裁を信じることに決めたと伺いました。

ところが韓鶴子総裁が直接主管圏におられると仮定すると、さまざまな矛盾が生じます。
最大の矛盾は、無原罪の独生女であり完成した夫婦なのに、霊界と地上界で意思の疎通ができないことです。

堕落人間が、肉的な命に強い未練をもつようになったのは、人間が元来、肉身を脱いだあとには、地上よりも一層美しく、かつ永遠なる無形世界に行って、永遠に生きるように創造されているという事実が、堕落によって分からなくなったからである。・・・もしも人間が堕落しなかったならば、地上人たちは、同じ地上人同士との関係のように、霊人たちとも自由に会うことができるので、肉身を脱ぐことが、決して永遠の別れではないことがよく分かるのである。そればかりでなく、人間が地上で完成して生活したのち、老衰して肉身を脱いで行く霊人の世界が、いかに美しく幸福な世界であるかということをはっきり知れば、かえって、肉身を脱いでその世界に行かれる日を慕い、待ち望むことであろう。

原理講論前編第5章復活論第1節復活

11年前に文鮮明師が聖和された直後に徳野会長は、(イエス・キリストのような)再臨復活がすぐにでも起きると吹聴していました。
多くの食口も同じ気持ちで、「再臨復活」や「ペンテコステ(五旬節)」を心待ちにしていたのです。

ところが40日を過ぎても100日を過ぎても、再臨復活は兆しもありません。
代わりに待ち構えていたのは、悲しい事故に自然災害、世界規模の疫病、終わりの見えない戦争、安倍晋三先生の暗殺、未曾有の統一教会バッシングでした(絶対にあってはならないことが起き、忘れてはならないことが忘れられる)。

この間文鮮明師の声を聴いた食口は、いたのでしょうか。
「霊界のお父様から届いたメッセージ」がネットで拡散されていましたが、一見して偽物だと分かる陳腐なものでした。
触れただけで「心が燃える(ルカ24章32)」ような、聖霊の役事とは程遠かったのです。

韓鶴子総裁はこの間、「お父様がいまこうおっしゃられた、こうお考えだ」という発言を一度もされていません。
元々韓鶴子総裁は霊能力に長けておらず、清平公認の霊能者、金孝南に頼りきりのところがありました(無原罪の独生女なのに)。
一方で、「お父様はこうお考えだ」と語れない別の事情があったのです。

金振春教授の発表をまとめるとこうです。
・お父様が3回結婚したこと(+聖婚後の6マリア)は、お父様の失敗であった。対外的にも恥じるべき内容である。
・お父様はその失敗故に、霊界で苦しんでおられる。
・生前の夫婦間の敬拝は、お父様が罪を自覚しないが故の非原理的な内容だった(純潔の独生女は、罪あるお父様に敬拝すべきではなかった)。
・50年の結婚生活は、罪を自覚できないお父様に何も進言できない、苦痛と忍耐だった。

たとえ霊通できなくとも、長年連れ添った夫婦であれば、その考えを察することは可能です。
ところが夫婦の間に「罪」という線を引かれることで、「独生女がひとりで」み旨を担う覚悟を明確にされたのでした。

死人に口なし、ここまで来ると霊界の存在すら疑わしくなります。
完成した真の父母ですら霊通できないのであれば、霊界を実証できる人間などいるはずがありません。

文鮮明師が何年経過しても沈黙されるのは、何を意味するのでしょうか。
私は既に、深い懐疑を超えて文鮮明師をメシアだと確信しています。
それは(未完成に見える)真の父母が完成したと、絶対信仰によって成せたのではありません。
人間が責任分担を果たせなくとも、神様は絶対にみ旨の成就を諦めないという、心からの信頼によって成せたのです。




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