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文鮮明師が韓鶴子総裁に残した宿題

前回記事を読んだ家庭連合の食口は、こんな反論をされるかもしれません。
「基元節におけるお父様の願いが、完成期の聖婚式だったことくらい知ってる。だが現実にお父様は、聖和されてしまったのだからどうしようもないじゃないか。
ないものねだりではなく、精一杯の精誠を尽くされたお母様を讃えるべきではないか」と。

なるほど歴史的に、はじめの神様の計画が破綻したことは何度もありました。
その度に神様は、プランBとしての延長摂理にスイッチしてこられたのです。
韓鶴子総裁の「ひとりで捧げた基元節」は、それに該当するのでしょうか。

これが神様の計画であるかどうかは、時間の経過によって本来の姿に戻れるかどうかで判断できます。
天苑宮奉献式の記念撮影を再度確認すると、男の子女様が一人も映っていない現状に驚かされます。

残された真の家庭 2023.5.6

基元節のもう一つの意義は、真の家庭における三大王権の完成(三世代集結)にありました。
2013年から10年経過するいまでも、真の家庭が再会する見通しは立っていません。

フェミニズムが蔓延する昨今、真の子女でさえあれば男でも女でも、どちらでも良いという考えもあるでしょう。
しかし晩年の文鮮明師が男系子女にこだわっておられた思いは、2008年に撮影された1枚の写真に現れています。

ハワイ・キングガーデンの宣布 2008.4.6

文鮮明師はこの日、3人を並べて特別な宣布をされました。
汝矣島パークワン建設を巡って確執のあった文顯進会長と文國進理事長を、韓鶴子総裁が母親として和解させる必要があったからです。
不機嫌な3人の表情が印象的ですが、文鮮明師にとっては兄弟の和解が、基元節を迎える絶対条件でした。
しかし結果的に和解は実現せず、文顯進会長は家庭平和協会に、文國進理事長はサンクチュアリ教会にそれぞれ決別しました。

その後韓鶴子総裁は「残された男の孫」を自らが教育すると宣言し、ご自分が腹を痛めて産んだ息子たちについてはこう表現します。

皆さんがこんがらがってはいけない。真の父母は永遠だ。これを正しく整理できずに行かれた方がお父様であるため、変な息子が出てきた。今後摂理の完成モデルは、独生女、真の母だ!分かったか?(2020.11.11)

「変な息子」の責任はお父様にある!?(お母様の11.11メッセージの意味④)

ここまでの顛末を「誰の責任」と捉えるかは、意見が分かれることでしょう。
しかし家庭における母親の責任は、どれだけ強調してもし過ぎることはありません。
文鮮明師が韓鶴子総裁に課した宿題は、未だ完了していないと捉えるのが妥当です。

家庭連合の教理研究院は、「分派はこうやって真のお母様に責任転嫁し、メシアの位置から引きずり下ろす」と非難してきました。
しかし人間の責任分担というものは、生命ある限り有効だと見るべきでしょう。
韓鶴子総裁はいまも生きておられる以上、晩年の文鮮明師に課された宿題を果たす責任があります。
それは義務ではなく貴い機会であり、神様の栄光はその先にこそ、開かれるのです。

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