文政元年創業!大企業にはマネできない味!こだわりの醤油!!「原宮喜本店」
上記写真提供:ホームページより
200年以上守り続けられた、手作りの味!
国道306号を、彦根から多賀に向かい
彦根インターを越え、正法寺交差点を右折。
少しすると、右側にお洒落なお店が見える。
新しくできたカフェかな?と勘違いするほど
お洒落な外観のお店が「原宮喜本店」
本当にお醤油屋さんなのかな?
半信半疑で入ってみると・・・・
やっぱりお洒落!
お醤油屋さんかどうか、自信が持てない!!
『以前と雰囲気違うでしょ⁈』
笑顔で出迎えてくれたのは、
次期9代目の原さん。
リニューアルに込められた思い!
ブラウンを基調にした店舗は、
「自社製造の醤油と、醤油に合う調味料」
を取り扱う専門店にしたいとの思いを込めて
2021年10月にイメージを一新。
原料や製法、味にこだわり揃えられた商品は
出番を待って、綺麗に並んでいる。
店頭に並ぶ、厳選したこだわりの逸品
店内には、自社で造る醤油、もろみの他に、
彦根では見かけない、調味料が揃えられている。
原さんが、日本全国の仲間と情報交換し、
納得できるものだけを選んだ“逸品!”
日々こだわり続ける、個性豊かな最高の味!
創業、文政元年=西暦1818年
200年以上守り続けられている味は、
どんな特徴があるのか、尋ねてみた。
原さんから、最初に飛び出した答えは
「通常の味に、疑問を感じている」
という予想もできなかった言葉。
「醤油も、ボジョレーヌーボーのように
天候や、使う木樽などで味が変わる。
その時々の個性を最大限に活かし、
最高のものを造っているので
同じものはできない!」と目を輝かせる。
店頭では『醤油の試飲』もしてくれて、
注がれた瞬間、香ばしい香りが広がる。
口に含むと、塩味の後に出汁にも似たような
旨みがあふれ出し、美味しい!
自然の成り行きに醤油の味をゆだねている。
これこそが、大企業にはマネできない
『個性を大切にした味!』
天然にこだわる思いは、力強く心に響く。
妥協せず、いいものを追い続ける姿勢は、
近所の子供たちに対しても同じだ。
毎年、小学校の生徒さんに
『醤油の工程見学会』を行っている。
醤油に興味を持ってもらう事も大事だけど、
「子供たちから教えられる事も多い」と
嬉しそうに話してくれた。
子供たち用に手作りされた資料からも、
丁寧に子供たちと向き合う姿勢がわかる。
醤油は、素材の持ち味を活かす名脇役!
夫婦共働きが当たり前になりつつある昨今。
料理に手間をかける余裕がない人もいる。
『いつもの味』が簡単に手に入る一方で、
家庭の味が薄れているように感じる。
「ほんのひと手間で、料理がおいしくなる。
醤油をかけて、味を豊かにしてほしい。」
そんな思いから、醤油に合ったレシピを、
自らが考案し、提案しているという。
「醤油は、素材の持ち味を活かす脇役」
と言い切る原さんの思いは熱い。
醤油造りも、生き方も丁寧に向き合う。
現状に満足せず、探求し続ける原さんは、
力強くてカッコイイ!
店内に飾られている大黒様のように、
パワーがもらえるような気さえしてくる。
ちなみに、『かくみや醤油』の由来は
実家の前(角)にお宮さんがあったことから、
角のお宮さん=かくみや・・・!
こだわり抜いて造られたお醤油と、
ほんの少しの手間と工夫で
『あなただけの味』を見つけてみては・・・。
(写真・文:ひらめきん)