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「第2回らぶひこ会議」まち歩きコースを作ろう! 花しょうぶ通り〜雨壺山を歩こう

令和 5 年 12 月 17 日(日)に「らぶひこ会議」を開催しました。

今回の参加者は 10 名。彦根城世界遺産登録推進室の三尾さんに、 「重要伝統的建造物群保存地区」である「花しょうぶ通り」から「雨壺山」までをご案内いただきました。

旧川原町郵便局として
使われていた逓信舎

まずは、花しょうぶ通りの北側にある「脇家下屋敷」の庭園を特別拝観。こちらは、124人の家臣がいた井伊家の重役の屋敷ということで、庭園に玄宮園との共通点が見られるなど、非常に興味深い屋敷でした。

脇家下屋敷庭園
現在は天理教彦根分教会にある

続いて、花しょうぶ通りの南側にある「足軽屋敷」へ。善利組以外の足軽屋敷を目の当たりにして、彦根城の南側一帯を足軽たちが守っていたことを改めて実感しました。

河原町の足軽屋敷が残る通り

そこから、花しょうぶ通りを東に進むと、左手に彦根市登録有形文化財の「石橋家住宅」が登場。建物は、向かって左と中央のものが江戸時代、右が明治時代に建築されたものとのこと。 2 階の使途が倉庫から住居へという時代の変遷を 1 か所で見られる貴重な建物でした。

北海道の醤油醸造で財を成した
石橋彦三郎の屋敷跡

そして、花しょうぶ通りの後は、芹川の「猿尾」や「七曲り」を通って「雨坪山」へ。この「猿尾」は尾張地方の方言であることから、芹川の治水工事に尾張藩の関与がうかがえるという話や、 「七曲り」は高宮宿から城下町への不審者の侵入を防ぐ都市防衛の役割を果たしていた話など、三尾さんから彦根の歴史の奥深さを学びました。

ラストは、「雨壺山」の山頂。関ケ原合戦の佐和山城攻めの際に、徳川家康が陣した場所に案内看板が設置されており、当時に思いを馳せて、彦根城下を眺めるという貴重な経験ができました。

徳川家康の陣が置かれた雨壺山
遠くに佐和山が見える

今回ご紹介した以外にも、魅力たっぷりの地域です。皆さんも、一度、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。

(Writer:企画・サポートG わたなべ)