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”みんながHAPPY”に 商店街の端から彦根の食文化に光を イタリア食堂FUKUMOTO/菓子工房フクモト

リバーサイド橋本通り商店街。芹川の流れるすぐそばの商店街の端っこ。
工事が始まった時から、何が出来るのかと気になった方も多いのではないだろうか。

一面ガラスのエントランスに”FUKUMOTO”の文字を見た時、その気持ちはわくわくに変わった。

数年前初めてイタリア食堂FUKUMOTO(小泉町 現在はFUKUMOTO&BRAVO)を訪れた時、最初に出されたサラダに驚いた。
色とりどりの野菜が数種類飾られたサラダは見るに楽しく、食べてまたその美味しさに感動した。
その後のパスタ、そしてデザート、スタッフの方の気遣い、全てが期待値以上で、ファンが多く予約が取れないのも納得し、自身もすっかりファンになった。

そんな”予約の取れない名店”期待の新店舗にて、オーナーシェフにお話を伺った。

オーナーシェフ福本健さん。
鳥取県出身。調理科のある高校に進学し30年、料理とともに人生を歩んできた。
彦根市出身の奥様との出会いがきっかけで同市にてイタリア食堂FUKUMOTOをオープンさせ、今年で12年目。同店舗にて奥様がパティシエを勤める「菓子工房フクモト」の他「FUKUMOTO&BRAVO」「FUKUMOTO BROS」を経営する。


チャレンジできる場所を

今回の新店舗を出すにあたり場所探しに多くの物件を見て回ったが、住居兼店舗で、尚且つ”食で町を盛り上げるチャレンジ”ができる物件を探していたところ、この物件に出会う。
彦根の商店街を活性化させたいという思いがずっとあった福本さん。
観光で来られた方が彦根駅から歩いて観光名所を巡る中、少し離れた場所に美味しいお店があれば、それを目的に歩く途中 商店街の他のお店をみるきっかけになるのではと考え商店街の端っこで挑戦しようと決めた。

料理が好き 仕事が好き 根っから好き

新しい店舗は一階が菓子工房フクモトの販売スペース、カウンターのみのイタリア食堂FUKUMOTOが続き奥に厨房、二階に事務所、住居スペースとなっている。
お店と住まいを一緒にした理由を伺うと
「料理が好き。仕事が好き。通勤時間も仕込みの時間にしたかったし、僕も奥さんも根っから仕事が好きなんです。」と笑顔で答えてくれた。

エントランスから入ってすぐのスペース。「どんな風に使おうか考えるもの楽しい」と福本さん。

”奥様が作るデザート”にこだわるイタリアン

ショーケースにぎっしりと並ぶケーキ。焼き菓子も充実しており、どれもおいしそうで悩ましい。 (写真 公式ブログより)

彦根で旗揚げを決めた時から、奥さんの育ったこの町で彼女のご両親の見ている中、彼女自身が一番輝ける状態で仕事がしたいと考えた。
「僕の料理は最後のデザートに行きつくまでの物で、最後のデザートを一番光らせたい。」と福本さんは言い切る。
20年以上ともに歩んできたお二人は、互いを信頼し合う深い絆を感じさせながらも、二人で会話する姿は若いカップルのように無邪気で、ついこちらも笑顔になってしまう

この日のデザートはシャインマスカットのパンナコッタ。福本さんも奥様の作るパンナコッタの大ファンだそう。


地元の旬の食材をふんだんに使う

地元の生産者さんとの繋がりも深い。一番のコンセプトは旬の物をふんだんに使い美味しく食べることとし、8~9割は地元の食材を使っている。

サラダにも旬のフルーツ、シャインマスカットが。色んな食感、味わいが楽しめる一皿だ。

毎朝地元の農家さんと話をして自身で手に取り旬のおいしいものを仕入れて調理する。
いちご、トマト、いちじくなどは特定農家さんが福本さんのために朝摘み取られたものを使用している。

特定農家さんの美味しいフルーツで作ったジャムやソースも人気商品。


ひとつひとつにエピソードを

お店に置くものも出来るだけ地元で探したいと考え
地元のギャラリーやセレクトショップとの繋がりで知った、作り手の思いが感じられるものを好む。
ネット社会で、情報も物も直ぐに手に入れることが出来るが
何を買ったかより誰から買ったかを大切にし、その選択が気持ちも豊かにしてくれると感じる。
「自分のお店に来てくれる人にも同じように感じてもらえたらうれしい。」と話す。

食べ応えのある具材たっぷりのパスタ。食器も温かみのある表情の良いものが揃えられている。


オープンキッチンの魅力

キッチンはカウンターからオープンなスタイルになっており、シェフの調理を間近で見られることも魅力的だ。

シェフとスタッフのやり取りや自分のオーダーした料理が調理されているのを見るのも楽しいし、他の方がオーダーされた料理がおいしそうに仕上がっていくのを見ると、今度はあれを頼んでみようかという次の楽しみも生まれてくる。

シェフもキッチンからカウンターの全てが見渡せ、お客様の料理の進み具合を確認したり、会話が出来ることを楽しんでいるという。
「お客様から料理の質問があれば、僕が少しアドバイスして、お客様がお家でやってみる。
いつもより美味しいものが家庭で出来上がる、そういうことも彦根の食文化が上がることに繋がるんじゃないかと考えています。」

”みんながHAPPY”になればいい

福本さんは「ただただ、”美味しい!”と言っていただきたくてそれだけです。」と話すが、随所に感じるこだわりや思いから、仕事に対する丁寧さや真面目さ、関わる人への愛が伝わってくる。

地元のお店や農家さんと手を組み地産地消を大切にしているところは
生産者さんにとってもありがたい事であろうし、お客様にとっても新鮮で美味しいものを安心して食べられる。
地元の物の良さを福本さんを通じて知ることが出来る。

お店のことを聞けば「自分たちは〇〇、うちの〇〇」と、発せられる言葉は全て”I”ではなく”We”で語られた。
お店やパートナー、従業員を大切にされていることが感じられる。

聞けばお店のテーマに”みんながHAPPY”という理念があり、
何かアクションを起こすとき、いつも自分たち、従業員、お客様、生産者さんなど、関わる人がHAPPYになれる選択を意識しているのだと言う。

福本さんの思いは少しずつ周りの人を巻き込み、その温度が周りをあたためそれぞれにじっくり伝わっていると感じた。

(写真 公式ブログより)

そんな仕事を愛する福本さんにお仕事以外で好きなことを伺ってみると、うーんと悩み、
「映画やドライブ、、、でも結局それもお店の参考にしたいとか、仕事ベースでの事ですね。お店が人生だし、お店にかかわっている時間が楽しい。
飲食っておいしいって言ってもらえて自分のこだわりで店が出来て、好きなことで悩めて、こんなにうれしいことはありません。」
と、最後まで仕事への愛を語ってくれた。

何度でも感動とわくわくを感じさせてくれるオーナーシェフの熱い思いに、すっかり魅了されてしまった。
ぜひお店に足を運び、料理から、デザートから、人から、FUKUMOTOの魅力や温度を感じ取って頂きたい。

まだまだやりたいことはたくさんありますと話す福本さん、彦根の”食”をこれからも盛り上げてくれる事に期待している。

(文 写真/sui)

イタリア食堂FUKUMOTO/菓子工房フクモト
住所:〒522-0083 滋賀県彦根市河原町2丁目1-19
TEL:イタリア食堂FUKUMOTO 電話なし
    菓子工房フクモト:0749-23-6760
HP:https://www.fukumoto77.com/
ブログ:https://www.fukumoto77.com/blog/
営業時間:イタリア食堂FUKUMOTO:11:00〜17:00
     菓子工房フクモト:11:00~売り切れ次第終了
定休日:日曜日(他 随時ブログにてお知らせ)
隣接駐車場あり 
電子決済 PayPay他あり