令和4年度第5回らぶひこ会議開催!
こんにちは、彦根市シティプロモーション戦略推進委員会です!
私たちの委員会は「もっと彦根が好きになる」を合言葉に、有志の市民で構成された彦根の魅力を発信する委員会です。今回はこの記事では1月15日に彦根城博物館にて、企画・サポートグループで企画・開催された「らぶひこ会議」の模様をご報告します。
今年度の「らぶひこ会議」は「”世界遺産のあるまちづくり”をみんなで考えよう!」をメインテーマに据え、さらにサブテーマ3つを前後編で考える、という全6回の構成になっており、今回は今年度5回目に当たります。
目次
1.第5回らぶひこ会議開催・はじめに
2.グループ討議『あなたにとって住みたいまち・訪れたいまちは?』
3.グループ討議『彦根ビジョンを考えよう!』
4.グループ発表
5.まとめ・次回告知
1.第5回らぶひこ会議開催・はじめに
さて、新年も始まったなと感じ始める2023年1月15日に「第5回らぶひこ会議」を開催しました。『”世界遺産のあるまちづくり”をみんなで考えよう!』というメインテーマのもと、今回注目するサブテーマは「住む人にも・訪れる人にも魅力的なまちづくり」です。
観光は経済面等でまちにプラスになりますが、一方でたくさんの観光客がまちに来れば渋滞やごみ問題・騒音等の、いわゆる「観光公害」というマイナスのことも起こってしまうこともあります。こうなると住んでいる市民は「観光客はいらないな~」「観光客に優しくしたくないな~」となってしまいますし、観光客も「観光しに来たのに残念なまちだな~」「二度と来たくないな~」となってしまうかもしれません。彦根城が世界遺産に登録された場合、観光客は大幅に増えることが予想されていますが、その時にこうならないように住む人にも訪れる人の双方が魅力的だと感じるまちづくりを考え・進めていかなければなりません。
そしてこのテーマについて、当日はメンバーが2つのグループに分かれて話し合いを行い、その結果を発表し合いました。
2.グループ討議『あなたにとって住みたいまち・訪れたいまちは?』
この内容を考えるために、まずは一人一人「自分が住んでいて魅力的と感じるまち」と「自分が訪れて魅力的だと思ったまち」のポイントの意見出しを行いました。
意見交換し、その内容を整理していくと、「住む」と「訪れる」においてもちろん相いれない点や関連性のない点もありましたが、綺麗な街並みや自然・地元特有のお店や食材を楽しめること、地域の人との繋がりを持てることなど、住む人・訪れる人双方が共通して魅力的だと感じる点が見えはじめ、そして今の彦根に足りないこと・彦根の観光戦略がいかに乏しいものであるかが見えてきました。
3.グループ討議『彦根ビジョンを考えよう!』
休憩をはさみ、後半のグループ討議では前半で考えたことを総括し、今後の彦根はどのようなまちになっていくべきかの方向性を簡潔に表す「彦根ビジョン」を考えました。前半でたくさん考え出されたポイントをまとめ上げ、様々な想いを込めた一言を考え出すために皆さん頭を悩ませていました。
4.グループ発表
討議の内容を共有するために、グループごとに話し合ってまとめた内容、考え出した「彦根ビジョン」を発表し合いました。
●Aグループ発表
Aグループでは、住む人・訪れる人双方が魅力的だと感じる点を、食べ物や景観・歴史などと整理し、そして今の彦根が有しつつもそれが日の目を見ていない魅力として、スポーツやイベント・人そのものの熱さとしてまとめ、それらの魅力を「熱く」打ち出していくことを目指し、「彦根市を熱い街に!」というビジョンを考え出しました。こうして熱く地域の魅力を内外にPRしていくことが必要と結論付けました。
●Bグループ発表
Bグループでは、ビジョンをしっかりと「私たちは、○○な彦根をつくります」と定義し、食材・料理・体験などにおいては「お店」、魅力・方言・優しさにおいては「人」、自然・環境・文化・あそびにおいては「環境」といったあらゆる面で『地元にふれあえる街』を創っていくことをビジョンとして掲げました。
この3つの項目は、前半討議にて住む人・訪れる人双方にとって重要視される項目とされ、今の彦根に足りないこと・活かしきれていないこととされましたが、これら3つすべてをもっと地元と結びつけるという視点で、分かりやすいビジョンとしてまとめられました。
5.まとめ・次回告知
まとめとして、県の彦根城世界遺産登録担当の細川さんより総評をいただきました。
細川さんからは、今回の討議の内容・メンバーたちのやる気が本当に素晴らしく、この彦根城の世界遺産登録を実現させるために欠かすことのできない力であるということを前提に、加えて今日こうして考えたことを、さらに多くの彦根市民が自分事として認識し、考え、それに向けて行動することに繋げていかなければならないとコメントを頂き、「観光公害」にも目を向けたこのテーマはみんなで考えていく必要があるとまとめていただきました。
彦根は彦根城とひこにゃんで観光客を獲得した「観光の街」ですが、それにあぐらをかき観光の形を考えることをこの10年間放棄してきました。そしてこの間、コロナやゆるキャラブームの終焉にて観光のトレンドは大きく変化し、今では彦根城は年間入込数県内16番目の観光スポットとなってしまいました。また、彦根城と市外資本の店が立ち並ぶキャッスルロードだけで観光を終える現状は地域への経済波及効果も薄く、彦根観光90分問題と揶揄されています。彦根はもはやかつての栄光ある観光の街ではありません。こうした現状を認識し、世界遺産登録を機に理想のまちづくりをみんなで考えていく必要があると思います。
さて、色々と考えることはありますが、次回ラストを飾る6回目は2月12日に開催!次回は今回グループごとに打ち出されたビジョンを実現させるために、「実際にやること・取組」のアイデアを考えていきたいと思います。次回のポイントはこの話し合いを夢物語で終わらせない!どのような話し合いになるかが非常に楽しみです!