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彦根に生きる、彦根を感じる。 びわ湖畔味覚の宿「双葉荘」

「あぁ、琵琶湖の夕陽を見ないと死ねへんのやわ」
取材の終盤に笑いながらも熱い想いをたくさん語ってくださったのは料理長を務める片岡純一郎さん。
その魅力を追究すべく味覚の宿「双葉荘」を訪れました。

双葉荘は矢倉川河口付近に位置し、琵琶湖を目の前に臨む観光旅館で昭和33年の創業以来、家族で経営しています。入り口から一歩足を双葉荘に踏み入れるとロビーには大きく『賓至如歸』とかかれた書がありました。これこそ双葉荘を営む上で大事にしている気持ちだそうです。ちなみに『賓至如歸」とは家に帰ったようにくつろぐという意味。

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また、鴨鍋をはじめ、双葉荘で提供されるお料理にもこだわりがあり、湖国の幸=地産地消の食材を積極的に取り入れています。

まさに地元に密着している旅館です。それだけこだわりがあるのならきっと片岡さんもずっと双葉荘でお仕事をされているのかな・・・とまずは地産地消のきっかけやお料理のこだわりについてお話を伺いました。すると・・・

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「もともと自動車が好きで自動車会社に勤めていたんです」とひとこと。
リーマンショックを機に勤めていた自動車会社の退職を決意し彦根に戻ってきたそうです。
ちょうど同時期に前任の料理長の高齢化、お客様から求められる味の変化に気づき、料理人への道を歩み始めたそうです。

「旅館で出されるお造り一つにしても全国どこでも同じものが出ますよね。他とは違う特色を持たせるためにもお皿の中に滋賀のものは必ず一つ入れてます。」

味覚の宿のルーツはここからであることがひしひしと伝わってきます。
しかし驚くのはまだ早いのです・・・。

どんな食材を使用しているのかと伺うと片岡さんの口からたくさんの食材がこぼれます。年末から2月にかけては琵琶湖の氷魚やモロコ、フナのこつけ、松原のこいも、ミツバや春菊などの葉物野菜、かぶら、ネギなどなど・・・。
まさに味覚の宿!!!お料理を食べながら滋賀を感じることができるなんて!!

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(出典元:味覚の宿 双葉荘 公式ホームページ)

「セリが地元で手に入れば完璧な「地産地消食材の鍋」が出来るんやけどなぁ」と少し悔しがる片岡さん。

それもそのはず。なんと片岡さんは地元食材を求め、朝からひとりで長浜から彦根から走り回り、新鮮で旬の野菜を手に入れるために農産物直売所を利用しているのです。

御馳走という言葉がありますが、大名行列の時に大名をもてなすために宿場町の人は四方八方走り回って食材を集めてきたことが由来となっているそうです。

片岡さん自身も『お客様をもてなし滋賀県産のもの・おいしいものを提供する』ことにこだわる料理人・・・

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(出典元:味覚の宿 双葉荘 公式ホームページ)

「自分の目で見て選びたいんですよね。農産物直売所も少量多品種の珍しい野菜が多く置いてありますし。農家さんも地元の方ですし作り手が見えるに近いし、安心、大丈夫だって思えるんですよ」と熱く語って頂きました。

館内を案内してもらうとそこにも魅力が散りばめられていました。

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なんと客室の配置と名前が滋賀県の代表的な景勝地と一致しているのです。
つまり双葉荘にいながら滋賀県の風景を味わうことが出来るのです。

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目で見て、味覚で滋賀県を堪能できる・・・双葉荘にはそんな魅力がたくさん詰まっていました。そのせいか、お客様の忘れ物が多いそうです。

最後に片岡さん自身の想う彦根の魅力についてお話を伺いました。
「田舎といっても困るほどの田舎じゃないですよね、彦根って。琵琶湖の恵みがあって、山があって新鮮な野菜があって・・・。勤めていたとき、転勤で各地に住んでいたことがあったけど、どのアパートに帰ってきても自分の家に「帰ってきた」気がしないんですよね。琵琶湖の夕陽見ないと死ねへんのや・・・って」
実家である双葉荘で過ごした時間や観てきた風景、ヨット部に所属し、琵琶湖の上で過ごした大学時代・・・片岡さんにとって「当たり前の日常」であり、「ここに住んでこれ以上のものはない」と感じたそうです。

常に感動と魅力にたくさん触れることができるので生粋な滋賀県民であり彦根市民である私でさえも双葉荘にまた行きたい!次来たときはまた違った感動体験ができそう!と感じたほど。

これからも双葉荘が訪れる人にとっての「ふるさと」であり続けることを願います。

びわ湖畔 味覚の宿 双葉荘
 〒522-0002 滋賀県彦根市松原町1377
 TEL 0749-22-2667
 FAX 0749-26-2936
 URL https://www.futabasoh.com/

(写真・文 Kanae)

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