6カ国を巡り開発業務にコミット! 生産性を上げるリモートワーク術を語る
フルリモートを推奨する株式会社グッドローカルには、入社直後、ヨーロッパを中心に計6カ国を渡り歩きながら、海外で8ヶ月間のリモート勤務をしたメンバーがいます!
2022年7月にエンジニアとして入社した渡邉伸子(通称「のぶりん」)さんは、同年9月からブルガリア、イタリア、イギリス、ポルトガル、モロッコ、トルコを渡り歩きながら、グッドローカルの開発業務にコミット。
そもそも、なぜのぶりんさんは海外に行こうと思ったのか? 海外だからこそ経験できたこと、環境が変化する中で仕事に集中するテクニックなど「旅」と「仕事」を両立するノウハウまで存分に語ってもらいました。
「いつか海外に行きたい」だけで終わりたくない
__海外に行きたいものの、なかなか行動できない人は多いと思います。のぶりんさんが、行動に移せた理由は何だったのでしょうか?
昔から「海外に行きたいな〜」って漠然と思っていたんですよ。でも、それで何年も経ち「このままだと本当にずっと行かないまま終わる!」と思って(笑)。
ちょうど地元・宮城県から、パートナーがいる横浜方面に引っ越すタイミングがあったので、区切りがいいし「その前に海外に行っちゃおう」となったんですよね(笑)。日本が恋しくなるぐらい海外を楽しもう、と。それで出発の半年ほど前から、パートナーと一緒に計画を始めました。
__行き先はどのように決めたのですか?
大学生の頃に行ったイギリスとスイスにはまた訪れたいと思っていたので、ヨーロッパ方面とは決めていました。ヨーロッパなら陸路で国と国と移動ができるので。
最初の国は、パートナーのルーツがあるブルガリアへ。あとはざっくりと行く国を検討しつつも、期間やルートは柔軟に決める想定で日本を飛び出しました。
文化の違いが刺激的な、8ヶ月間の海外生活
__訪れた国や期間について教えてください。
2022年9月から2023年の春まで、以下のように移動しました。
ビザの都合上、3ヶ月の滞在を最大として計6カ国を旅したことになります。
__とくに印象的だった国はありますか?
イタリアはローマ、ベネツィア、ナポリ、フィレンツェなど、有名どころを回れたので大満足でした。すべてが絵になる美しさで、街を歩いているだけでも楽しかった。食べ物もこだわりを感じるものばかりでおいしかったですね。
驚いたのは、午後にはお店がほとんど閉まること。みんな陽気で、昼から外でお酒を飲んだりと自由なんですよ。「どうしてこんなに早く閉店するの?」と現地の人に聞いたら「お店の人だってお酒飲みたいじゃん」と平然と言われて(笑)。
__日本と異なる文化や価値観に直面したんですね(笑)
そうなんです。5カ国目のモロッコもとにかく陽気でしたね。歩いていたら「日本人?お茶飲んでいきなよ!」と。その方のお家にお邪魔して夕飯までいただいて! 連絡先を交換した人もいました。
モロッコでは、レストランでも隣の席の人と話すのは当たり前。好奇心旺盛で、温かい人が多い国でした。
__逆に大変だった国はありますか?
私はイギリスの“食事”が合わなかったです。街は美しいけど、食事問題がどうしても解決できず、物価の高さもあり早めにイギリスを出ました。
また日本に帰る直前、トルコでラマダン(断食)が始まったんですよ。飲食店は閉まっているので外食はできず…。スーパーは開いていますが、店員さんも空腹のせいかイライラしているんですよね(笑)。
さらに日の出までに食事を済ませなきゃいけないから、4時ごろにイスラム教徒を起こして回るための鼓笛隊が来る。もううるさくて、眠れない(笑)。そういったハプニングも印象深かったです。
__金銭面も気になります。食事や住居はどうしていたのですか?
ブルガリアとイギリスはパートナーの親戚の家にお世話になりました。
イタリアはホテルで、それ以外はAirbnbを使って民泊。ほぼ自炊だったので、外食と比べてかなりの節約になりましたね。地元のスーパーで買った食材で料理をする体験も、観光にはあまりない魅力ですよね。「この野菜は何だろう?」と悩むのも新鮮でした。
__その国のリアルな食文化も感じられたのですね!他に工夫したところはありますか?
物価も重視していましたね。物価が安いブルガリアは長期滞在して、高いイギリスはタイトに。イタリアは日本と変わらない程度なので、そういう部分もチョイスしたことで節約できたと思います。
そして何より「働きながら」という状況に支えられていたなぁ〜と。ヨーロッパ旅行のために何年もかけて旅費を貯める人もいますが、私は働き続けているから毎月給料が入る。そのおかげもあって、ある程度衝動的に日本を飛び出しても生活できたんだと感じています。
ポモドーロタイマーを活用。集中には「まず手を動かす」ことから
__当時の働き方について教えてください。
ヨーロッパと日本の時差は、滞在場所によって最小6時間、最大9時間でした。
そこでちょうど日本とタイミングが合うのは、現地の午前中なんですね。午後だと日本の退勤時間を過ぎてしまうので、打ち合わせやMTGは午前に、作業は午後に充てていました。これは事前に代表の永田さんと相談して決めていたこと。時間も配慮いただいて非常に助かりました。
__完全な「旅行」ではない分、日本でのリモートワークと変わらない側面もありそうですね。
そうですね。平日は働いて、観光や次の国への移動は土日。平日にまとまった時間が必要な時は有給休暇を取得していたので、日本にいる生活と大きくは変わらないです。
ただ海外は日本よりもゆったりとした時間が流れているので、穏やかな気持ちで暮らせたのはいいことだったと思います。
__とはいえ、環境の変化がある中で仕事に打ち込むには、工夫も必要だったと思います。
日本でのリモートでも同じですが、SNSを見始めるとどんどん業務から脱線しちゃうじゃないですか。
私はひとりで集中し、プロジェクトにコミットする必要があるので、朝の1〜2時間はポモドーロタイマー(集中する時間とインターバルを繰り返すことで、仕事の効率化を目指す時間管理術)を使用することが多かったです。集中の波に乗るまでのリズム作りに役立ちました。
また、単純作業の時はポッドキャストでラジオを聞いたりと、自分なりの切り替えもしていましたね。
次はアメリカに行きたい! 自由な働き方を最大限楽しむ
__のぶりんさんから見て、どのような人が海外でのリモートワークに向いていると思いますか?
環境がガラッと変わるので、気温や気候の変化に順応できる方だと生活しやすいと思います。
私がイギリスからモロッコに移った時は、一気に冬から夏に変わりました。さっきまで雪が降っていたのに、モロッコに着いたら半袖で過ごさなければならないほど暑いんです。住む家も変わるので、限られたスペースで作業環境を整える必要もありますし。だから逆に、そういった状況を気にする方や影響を受けやすい方は、慎重に考えたほうがいいかもしれませんね。
__海外でのリモートワークしたいと考える方に、アドバイスをお願いします。
私が体験したことでお伝えできるアドバイスは、3つあります。
ひとつは体力。たくさんの国に行きたくても、毎週移動していたら体力が持たない。1カ国あたり3ヶ月ほどのスパンで考えておくと、移動の準備も、働く環境の整備もしやすいのでオススメです。
2つ目はWi-Fi環境のリサーチ。国や地域によってWi-Fi環境も違うので、事前に調べましょう。実際にこれが原因で断念した国もあるので、都市情報やレビューが掲載されている「WeNomad」というサイトや、個人ブログでリサーチしてから滞在先を決めるといいと思います。もちろん、変圧器なども事前に持っていってくださいね。
最後は保険です。私はブルガリア滞在中にコロナに感染したのですが、保険のおかげで大きな出費もなく乗り越えられました。健康じゃないと働けないので、不測の事態に備えておくと安心して生活できると思います。
__最後に、のぶりんさんが今後行ってみたい国、やってみたいことがあれば教えてください。
日本以外のアジアを知らないので、どこかのタイミングでふらっと旅行したいですね。
今回のように、働きながら行きたいのはアメリカかな。
ヨーロッパに比べて日本との時差も大きく、さらに大変そうですが、今回の知見を活かし自分なりの仕組みづくりをして臨みたい。また、恋しくなる日本食もわかったので、万全な準備ができる自信があります!
実は最後の4ヶ月間は日本食が食べられなくて、恋しくなって帰国したんですよ。最初は寿司、ラーメン、そのあとは卵かけご飯などなんでもないようなものも食べたくなって…夜な夜な日本食を画像検索していました。
ひとまずアメリカに行く時は、インスタントラーメンをたっぷり持っていきます(笑)。
取材協力:CASTER BIZ 採用
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