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起業にグローバル志向は必須?スローガン「ジモトが世界だ。」に込めた思い

社名のグッドローカルは、その名の通り「地元をよくする会社」という意味。ただし「地元」とは必ずしも湘南を指しているわけではありません。特定の街や地域だけでなく、その人が今いる場所や、周囲の人々なども含めて「地元」と呼んでいます。

なぜ「地元」にこだわるのか。「地元」でどんな事業を展開しているのか。今回はグッドローカル設立の背景と、会社が目指す姿についてお話しします。

僕が「地元」にこだわる理由

改めましてこんにちは!元ダイビングインストラクター、現プロジェクトマネージャーの永田です。湘南のシステム開発会社、グッドローカルの代表を務めています。

前回の記事で少し紹介したように、オーストラリア、パラオ、沖縄、とこれまで様々な場所で仕事をしてきました。

若いうちから自分にとって「地元」のように語れる場所がいくつもできたことで、僕には「世界」や「グローバル」といった広い視点よりも先に、自分の身近な場所や人を大切にしたいと思えたのです。

目の前の人たちと、今いる場所を大切にすること。一人ひとりが自分の半径数キロメートルをよくするために行動すれば、結果的に世界もよくなるはずだと考えました。勤めていた会社を辞めて独立したのも、自分にとって一番身近な家族を幸せにしたかったからです。

会社を立ち上げるにあたり、この思いをできるだけシンプルな言葉で表現したいと思いました。

直球で、かつ誰にとってもポジティブに響く言葉はないだろうか。そう考えたとき、まっさきに浮かんだのが「地元」でした。「ふるさと」や「田舎」よりもフラットで、かつ“今”に焦点を当てられる言葉です。

グッドローカルにとっての「地元」とは、特定の地域や、一般的な意味である「出身地」にとどまりません。そのことを宣言したスローガンが、

「ジモトが世界だ。」

コピーライターの田辺ひゃくいちさんにつくっていただいたものです。たかが言葉、されど言葉。このたった10文字にも満たないシンプルなスローガンに、会社の思いがしっかり詰まっています。

湘南から始まったグッドローカルですが、「グッドローカル沖縄」「グッドローカル埼玉」のように全国各地にあってもよいなと思っています。

言葉もコミュニケーションも、シンプルかつ“最短距離”で

僕がシンプルな言葉にこだわるのは、そのほうが早く、正確に伝わると思うからです。

とりわけ組織では、経営理念やスローガンといった「言葉」が重要な役割を担っています。会社によってはミッション、ビジョン、バリューの3つを提唱することがありますが、一つひとつを理解して読み解くとなると、それなりに時間もかかります。一本のスローガンで共通認識を得られるなら、そのほうが効率的だと思うのです。

社名も同様です。たとえ深い意味が込められていたとしても、ぱっと聞いて覚えられなかったり、社名の由来を社員が説明できなかったりするようではもったいない。伝わりやすさを重視するなら、できるだけシンプルな言葉選びをするべきです。

そんな“最短距離”を好む性格なので、自分の会社にはカタカナ英語で馴染みのある「グッド(good)」と「ローカル(local)」を組み合わせた、シンプルで分かりやすい名前をつけました。

社名だけでも「地元をよくする会社」という意味は伝わりますが、一方で「どのように地元をよくするのか」や「地元をよくするとはどういうことか」までは説明しきれません。

そこで、スローガン「ジモトが世界だ。」を掲げ、会社の目指す方向をより具体的にイメージできるよう補足しています。

自社サービスを視野に入れつつ、受託開発で事業をスタート

会社を立ち上げようと決めたとき、僕の中で明確だったのは「地元」の湘南にオフィスを構えることと、子育て中の人が働きやすい会社にしたい、ということでした。

現在はスマートフォンアプリを強みにしたITシステムの受託開発事業を行っていますが、はじめから受託開発をするつもりではなかったのです。

当時は自社サービスをつくるつもりで、藤沢市の商工会議所が主催する創業塾に通い、事業のアイデアをブラッシュアップしていました。塾内でも僕のビジネスプランは高い評価を得ていたのですが、街の人にプレゼンする機会があった際、ある課題に気づかされます。

「よいサービスなのは何となく分かったけれど、自分たちには難しい」

はっきりそう言われてしまいました。僕には何でもすぐに効率化したがるところがあって、新しいWebサービスやガジェットを試すのも大好き。前職では周囲もITに詳しい人たちばかりだったので、無意識のうちに「誰もがテクノロジーに興味があり、ある程度の知識を持っている」と思い込んでいたようです。

塾の講師からも「まずは自分の強みが活かせる事業がよいのでは」とアドバイスをもらい、これまでの経験が活かせる受託開発から始めることに。前職のアベリオシステムズの仕事を業務委託で受けながら、新規開拓を目指すことにしました。

人の縁とはありがたいもので、設立からおよそ3カ月が経ったころ、前職のつながりで大手自動車メーカーであるダイハツさんのプロジェクトを紹介してもらいました。顔合わせ当日、僕と担当者の方は意気投合。現在まで継続する、グッドローカル初の新規大手顧客となりました。

仲間を増やして「地元」の仕事を始めたい

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こうして事業も順調に進み、家族との時間もたくさん確保できたのですが、実は会社としてまだ叶えられていない目標があります。

それは、湘南での仕事です。こんなにアツい街にいながら、まだ地元の商店や自治体としっかりお仕事できていないのです。

一つには、そもそも僕に個人商店や自治体と仕事をした経験がほとんどなく、予算感や課題意識をつかめていないという背景があります。これまで大企業のプロジェクトマネジメントが主だったので、どのくらいの金額で、何をお手伝いするのがよいのか、まだ手探りの状態です。

ただ、予算が少なく、ITにあまり詳しくないという人たちにこそ、価値を提供できるとも考えています。世の中全体を見れば、むしろそうした現場のほうが多いはずです。

IT業界では当たり前になっているツールや仕組みをほんの少し導入するだけで、情報やお金の管理は劇的に効率化できます。仲間が増えたら、個人商店や自治体の課題解決に本腰を入れていきたいところです。

また、自社サービスの開発も視野に入れています。起業前にプランを練っていたくらいですから、いつかは自分たちのサービスを世に出したいという思いは今もあります。

つくってみたいと思っているのは、受託開発の知見を活かしたプロジェクト管理ツール。日頃から様々なツールを使用していますが「これだ!」というものにはまだ出会えていません。Webサービスをあれこれ試すのが好きな人や、整理整頓が得意な人は大歓迎です。新しい事業を、ぜひ一緒につくっていきましょう。

次回は「グッドローカルで求める人材」についてお話しします。お楽しみに!

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