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GOOD LOCAL! 23年春 インターン生レポート 語り場プロジェクト「コメ農家と防災アプリ開発の二足の草鞋 ~私がチャレンジし続けるわけ~」和田晃司さん 


はじめまして!
一般社団法人グロウイングクラウドでインターンシップをさせていただいています、関麻衣香と申します。
今回は、私がインターン生として最初に参加させていただいたイベント「語り場プロジェクト」の様子を体験レポートとして投稿します!
 
その前に!初回投稿ということで簡単に自己紹介をさせていただきます!
大学では、経営学部国際経営学科に在籍しており、英語でビジネス分野を学んでいます!
また、現在はマーケティングを専攻するゼミに所属し、チームでのプラン提案や研究活動に力を入れて取り組んでいます。
 
そんな私ですが、今回グロウイングクラウドでインターンシップをさせていただく目的は2つあります!
 
一点目が、起業家や経営者の方々と交流し、将来に向けた経営知識の習得を実現するためです。
このインターンシップは、オンラインでの活動とグロウイングクラウドが運営するco-ba koriyamaでの現地活動のハイブリッド形式で行う予定です。特に、現地活動では福島でビジネスを営むco-baの会員様と直接交流できることが楽しみです。私は元々、起業や事業承継に関心をもっていたため、実際に経営者の方々と関わる中で、より実務的な視点でビジネスを捉え、自身の将来に生かしていきたいです。
 
二点目は、インタビューやイベント企画業務を通して、私が感じた福島の魅力を自らの言葉で発信したいと考えたためです。これまでインタビューやライティングの経験はほとんどなく、福島に訪れることも今回が初めてです。しかし、このインターンを通してスキルを磨き、私が実際に感じた魅力を伝えることで、起業や移住支援にも貢献できたらいいなと考えました。また、大学での学びを生かし、参加者のニーズを的確に捉えることで、多くの人が満足できるイベントを実現したいと考えています。
 
長々と書いてしまいましたが、3月26日までの2ヶ月間で成長できるよう、全力で取り組んでいきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
 
ということで、本題である「語り場プロジェクト」のイベントレポートに入ります。
 
「語り場プロジェクト」とは?
前半は、ゲストの方の人生ストーリーをお聞きするトークセッション、後半は、感想のシェアやテーマに合わせたディスカッションといった二部構成でした!
「地域で活躍する方々から人生のターニングポイントをお聞きし、自分の人生にあてはめながら考える」、これらを基に参加者一人一人が未来を考えるきっかけを作る場所を目指して開催されているそうです!
 
詳しくはこちら↓
https://kataribaproject.jimdofree.com/
 
二足の草鞋でチャレンジし続ける、和田晃司さん
今回のゲストである和田さんは、米農家と防災アプリ開発を手がけ、地域づくりのために奔走されているお方でした。前半のトークセッションでは、和田さんの人生を振り返りながら、現在の活動やそこにかける思いをお話してくださいました。


 
コメ農家としての挑戦 ~楽しく儲かる稲作農業を次世代へ~
 幼少期から農業が生活の一部にあった環境で生まれ育った和田さんは、大学卒業後、地元の農業共済組合に勤めながら、実家のコメ農家を継ぐことを決意します。東日本大震災による福島産農産物の風評被害など、困難に直面しながらも、次世代の農業経営に向け、前向きに活動されている点が印象的でした。
例えば、農業のさらなるDX化推進に向け、稲作農業支援アプリ「米っ人-Comet」の開発を手がけられています。匿名性を担保しながらもどんな手法でどれほどの収益をあげることに成功したか等、各農家が栽培データを共有することで、より効率的に収益を拡大する仕組みの確立に向けて取り組んでいるそうです。
また、米の消費拡大やリブランディング事業については、県内産のお米を楽しくPRすることを目的に「ふくすびプロジェクト」を展開されています。時期は未定ですが、福島県全59市町村のお米が宇宙へと打ち上げられるそうです!!


田植えの一コマ
「地域のため、子どもたちのために、できることを一つ一つチャレンジしていきたい」と和田さん。


 
防災アプリ開発に向けた挑戦 ~データを駆使して街を守る仕組みの確立~
「米っ人-Comet」によって次世代向け農業経営の基盤づくりを推進する傍ら、和田さんは防災アプリ「S.A.F.E.」の開発を通して現代の社会課題解決に取り組まれています。「S.A.F.E.」は地域の防災資産と言われる消防団の価値最大化のために導入され、団員が火災の通知、現場や水利の位置情報、出動情報のすべてを共有できるアプリだそうです。日中地元に在籍している団員が減少する中でも、ICT技術を駆使することで、効率的に即時対応力を向上させることが重要になるといった背景から、この「S.A.F.E.」が誕生したといいます。

防災アプリ「S.A.F.E」についてプレゼンテーションする和田さん
人前で話すのはあまり得意ではないけれど、自分たちのサービスを知ってもらうために、
プレゼンの機会に積極的に出ていく努力をしたそう。


 
偶然の出会いに感謝 ~支えてくれる存在の偉大さ~
 後半はブレイクアウトルームにわかれ、トークセッションのQ&Aや「私の人生で大切にしている想いとエピソード」をテーマにディスカッションを行いました。幼少期、祖父から言われてきた「社長になれ」といった言葉が頭に残っており、いつかは起業することを決めていた和田さん。30歳を節目に今やらなくては!といった想いから退社し、起業の道に進まれたそうです。
高校時代に出会った奥様からは「やりたいことをやればいいよ」との後押しを受け、同じ消防団員として活躍するシステムエンジニアの斎藤さんとパートナーとしてアプリ開発に取り組みます。和田さんは、「これらの出会いがなければ今の自分はいなかった」とおっしゃっており、素敵なエピソードをたくさん伺うことができました。私も、これまで支えてくれた家族や友人に対し、感謝の気持ちを忘れず、今後も一つ一つの出会いを大切に生きていきたいと改めて思いました。


「S.A.F.E」を開発した斎藤さん(左)と和田さん。きっかけは消防団での出会いでした。


過疎化が進むことを知りながら、生まれ育った街で活動する覚悟、奥様との出会い、会社員時代も経験、退社、そして東日本大震災、パートナーとなった斎藤さんとの出会い。これらのターニングポイントの中で、地元に住む自分だからこそできる強みを武器に原体験に基づいたサービス開発を手がけてきたことがわかります。ネガティブな経験をも原動力に変え、挑戦し続ける和田さん自身のお姿は、私にとって将来のキャリア設計を考える上でも、良い刺激となりました。

和田さんが大切にしているふるさとの田園風景。
和田さんが語る人生ストーリーには、家族やふるさとへの想い、
そして感謝の気持ちがあふれていました。


 
 長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 今後もイベントレポートをはじめ、福島で活躍する方々を紹介していければと思います!
 
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