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第39章
この世界が生まれてからずっとそうなんだが、
十全一如たるタオを感ずるならば、
天地はタオの一如を感じて純粋な存在であり、
この世界の万物同士をつなぐ食物連鎖みたいな動的な交流を生み出す根源の力(それが「神」のこと)
は、妖かしいまでに霊妙、巧妙で、
女陰たる谷は、いつも水で濡れていて
万物の存在は、一如たるタオによってのみ生まれ、
為政者は、タオがゆえに人間を統治する宿命を負った(だからちゃんとしろよ!と言っている)
だがしかし、だからこそ、
タオの転変流布の性質から言えば、
天地は純粋であろうとはしていない、もししたならば、天地は崩壊する
万物の法則(神)は、あえて巧妙に振る舞おうともし思ったら、そのときその働きは終わる
(働き=神は、例えるなら、キリスト教の三位一体説の、聖霊=ゴッドとイエスの関係から生まれる作用、
に似ている気がする。自信は、あまり無いw)
谷は、濡れ続けたくても何時間もやってるとそのうち乾いてくる
この世界のありとあらゆる万物は、永遠に存在できないし、死んでは生まれるのみ
為政者は、人民の頂点であることに価値を置き始めると、いずれ絶える=放伐論
だからさ、前にも言ったとおり、
美人はブサイクがいるから成立する概念なのよ
卑しい人間がいるから、為政者とか王族・貴族が成立するわけ
高いと言えるのは、低い者がいるから言えるわけ
だから、本当にこの世界を理解している為政者は、
自分をあえて卑しく低いもののように扱い振る舞う
なぜかって?
人間たる者、ほっとけば、ついつい高みや高貴に流されてしまうものだから
だからこそ、あえて自分を低いと言い続けることでバランスをとっているのだよ
ほっとけば易きに流れる人間だもの、みつを
なのに名誉を欲望したりし始めると、途端に名誉を失うような人間に堕ちてしまうだろ
そんな人間の弱点を熟知しているからこそ
美しくなろうとは思わない
むしろブサイクであろうと心がけるのがタオな人である
(道:北海道網走 斜里国道)