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今週のグッドデザインを紹介します(6/5〜6/9)

今年もいよいよ6月に突入しました。今週も梅雨のジメジメとした気候にめげず、グッドデザイン賞公式インスタグラムで毎日1点ずつアップしている受賞作品の写真と解説を、まとめてご紹介していきます。


6/5 電気釜 [電気釜 RC-10K]
お米を炊くという日本人の生活そのものを革新させた、電気炊飯器。

お釜をモチーフとした清潔感のあるフォルムを持つこの炊飯器は、家事労働を電化することで、米を炊くという行為そのものを変化させ、新しい扉が開かれようとする時代のシンボル的な役割を果たしました。

#1958年度グッドデザイン賞

6/6 テイクアウトサービス[朝ボトル - 水出しボトルの貸出による伊勢茶のテイクアウトモデル]
朝の通勤時間にボトルを受け取り、帰りにボトルを返す、あたらしい緑茶体験。

朝の通勤時間帯に販売する、水出し緑茶のテイクアウトサービスです。伊勢茶の茶葉入りボトルをレンタルで提供し、飲みきったら水を継ぎ足すことで3回分楽しめます。ボトル返却時の洗浄は不要で、使い捨てカップ削減にも貢献。コロナ前を超える売上となったこのモデルは、あたらしいテイクアウトサービスのあり方を示唆する好例として高く評価されました。

#2022年度グッドデザイン賞

6/7 公共建築[道の駅しょうなん てんと]
見る人をワクワクさせる、地域のランドマークとしての道の駅。

農村地域の風景に溶け込むことを目指し、農業ハウスを模した「てんと」型の屋根は、地域のエントランスとして、だれにでもわかりやすいメインゲートになっています。半屋外空間の「大屋根ひろば」を設け、軽トラ市やキッチンカー、フードイベント、音楽イベント、収穫祭などさまざまな活動ができる空間にしました。どこからでも人々を迎え入れるような、多彩な表情を持つ建築のあり方を示しています。

#2022年度グッドデザイン賞

6/8 アロマキャンドル[Rotch]
マッチとろうそくを掛け合わせた、手軽に楽しむアロマキャンドル。

マッチのように箱の側面を擦ることで火をともして、およそ30分間香りと火を楽しめます。ライター等の道具なしに着火ができコンパクトな体験時間によってアロマキャンドルを楽しむことのハードルを下げつつ、わずかな時間ながら忙しない日々の「休憩時間」を提供するアイテムになっています。冠婚葬祭用の廃棄されたろうそくのアップサイクル製品であるという点も高く評価されました。

#2022年度グッドデザイン賞

6/9 音知覚装置[電車の音、初めて知った。「エキマトペ」]
駅のアナウンスや電車の音を視覚的にディスプレイで表示する、インクルーシブな情報提供。

マイクによって集音された駅ホーム内のアナウンスや電車の環境音をAIで分析し、文字や手話にリアルタイムに変換して専用ディスプレイに表示します。聴覚障がいを持つ方が、必要な情報をタイムリーに感じ取れるようにすることを目指しています。毎日の鉄道利用が楽しい体験になるように、川崎市立聾学校の生徒たちと一緒にアイデアを考え、開発しました。

#2022年度グッドデザイン賞

このほかにも、毎日さまざまな受賞作品を紹介しています。
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https://www.instagram.com/good_design_award/