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スタッフの心を掴む 目を見て伝える指導法

サッカー日本代表の元監督の指導法がテレビ番組で取り上げられていました。彼の指導法の一つに「相手の目を見て話す、伝える」というものがあります。これはシンプルで当たり前のことですが、わざわざ番組で取り上げられるくらいですから、目で伝える指導者がほとんどいないということなのでしょう。
特に印象に残ったのは、選手が下を向いて話を聞いている時、監督がその顔の下から覗き込むようにして目を見て伝えている姿でした。そこまでやるか~と思いました。

監督やコーチが選手に何かを伝えようとしている時、選手が無意識に視線を落としている場面をよく見かけます。大抵の監督は気にせず話を続けるでしょう。でも、やはりそれでは伝わりきらないのでしょうね。

スポーツの指導者から、ビジネスにおける指導法を学ぶことは多いのですが、特にサッカーは、論理的に戦略を立て、言葉を大事にし、哲学を持っている指導者が多いように思います。選手達のインタビューを聞いても、自分の意見をわかりやすく伝える力を持っている人が多いですよね。何より驚かされるのは、海外移籍したチームに合わせて、ドイツ語、イタリア語、スペイン語など当たり前のように話す言語能力の高さです。それだけコミュニケーションが大事にされているということなのでしょうね。

野球にせよ、サッカーにせよ、スポーツの指導者からは多くのことを学べます。勝ち負けが明確に出る分、マネジメントが研ぎ澄まされるからでしょう。それに比べて、会社の経営が難しいのは、日々の業務で勝ち負けがそれほど明確にならず、全社員にその感覚が伝わりにくいからだと思います。
それ以前に、勝つということが自分にとってどういう意味を持つのかがわからない。組織としても勝つことの意味が明確に共有できていないのです。
売上目標を達成しても、未達成でも、スタッフ全員が抱き合って喜んだり、悔し泣きする場面などなかなか見られないでしょう(笑)。

勝ち負けの意味がわかりにくく、感動の共有も難しいからこそ、ビジネスの世界ではスポーツの世界以上に、明確な戦略のもとで組織を鼓舞する言葉を熱く語り、目を見て伝えることが求められるのです。まずは、そこから始めていきましょう!

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