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vol.20 歯磨きのおはなし〜何分磨いたらいいの?〜

果たして、歯磨きには、何分かけるとよいか?

「5分はしっかりと磨きましょう」なんて返答は、そもそもあまり時間をかけて歯を磨いていないという自覚のある人に向けての返答だと考えます。

電動歯ブラシを使用している人は、説明書に1~2秒当てるようにコントロール方法が書かれています。。。
が、「何を食べている?」「どのぐらいの時間をかけて噛んでいる?」かは問題になっていませんね。。。

食べ物、食べ方により歯の汚れ方は異なることを覚えておいてください。

もし、毛先を当てる時間が1〜2秒だとすると全体で3分はかからないと思います。

下の図では、1箇所、8〜10秒を目安に計算してみました。
人それぞれ歯の大きさも高さも本数も、顎の大きさも異なりますが、28本全部の歯を有しており、かぶせもの詰め物がない歯を持っている人でも単純計算で最低でも6分です。

"時間"ではない歯磨きの"時間"

このような点からも結果的には、歯磨きに必要な”時間”は決まっていないと
考えます。

どうしても歯磨きが虫歯予防、歯周病予防の絶対条件1位!!
のように脳内で呪文がかかっていますが、大事なことなのでもう一度。

口腔内の状態が個人により異なるのと同じように食べるもの、食べ方などの食習慣、使い方にも違いがあり、それによる汚れ方が変わることを知っておいてください。


口腔内がつめものや被せ物で複雑な方で歯並びが個性的であっても、食習慣が整っていれば特別汚れている!ということもないということです。

自信をもってどこの部位でもまんべんなく噛めていればなおさらです。

逆に、歯並びが整い、つめものや被せ物がない口腔内であっても食習慣が乱れ、歯肉の炎症や食べ物の挟まりなどの原因を明らかにせず過ごすと時間をかけて歯を磨いていても虫歯や歯周病を発症している人もおられます。


自分の口腔内を知ること、弱点やリスクも把握し、予防という目的を達成するため、”時間”ではない歯磨きの”時間”を過ごしていただけたらと思います。


↓【参考】


一人一人の患者さんいあらゆる習慣を伺いながら、一口腔単位で見続ける院長の下に働き、毎日の習慣の積み重ねが与える影響について学びました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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