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【ノミネート取り組みをご紹介➂】第10回GOOD ACTIONアワード

こんにちは!GOOD ACTION note編集部です。
GOOD ACTIONアワードでは、職場環境の改善、労働時間削減、評価育成制度の創出など、全国各地のさまざまな職場づくりの取り組みを全国から募集し、表彰しています。
3月には、第10回目の表彰式を実施。その模様はnoteでご紹介しているので、ぜひご覧ください。
https://note.com/goodaction/n/nf901d6b37ec0?sub_rt=share_pw

 
「第10回 GOOD ACTIONアワード」では、7取り組みが「受賞」/17取り組みが「ノミネート」となりました。
前回、前々回に引き続き、ノミネートとなった取り組みを紹介させていただきます!
魅力的な取り組みをたくさん紹介していますので、ぜひそちらの記事もご覧ください!!


●GOOD ACTIONアワードとは

世の中でGOODな職場・環境・取り組みが、あなたにとってGOODとは限らない。働く個人が100人いれば、100通りの働き方があり、それぞれの働き方に合ったGOODな取り組みが存在します。
 
そんな中でも、GOOD ACTIONでは『働くあなたが主人公となり、想いを持って始めた取り組みが、少しずつ周囲の人を巻き込みイキイキと働ける職場の共創へと繋がっていく…そんな可能性を秘めた取り組み(ACTION)』に光をあて応援するプロジェクトです。


●関代行(有限会社ズッキ)

大幅改革で運転代行業のイメージ刷新!女性や若い世代がもっと活躍できる 心地の良い職場づくり
 
【概要】
運転代行業を営む同社は、コロナ禍の影響をもろに受け休業を余儀なくされてしまう。先行きが不透明なこともあり、当時所属していた30人のドライバーは全員退職した。そんな中、休業中に社長を引き継いだ娘の川部さんは、これを機に新体制での再出発を模索。長時間労働や低価格競争といった業界の当たり前を見直し、深夜早朝時間帯営業の撤廃や定休日の設置など思い切った営業改革を進めた。一方で女性の採用、ドライバーのマナー教育に力を注ぎ、サービス面で優位性を確立することに成功。周辺の同業他社と比べると利用料は割高にも関わらず、売り上げを伸ばしている。
 
【取り組みへの思い】
運転代行業界では、女性経営者は稀で、ドライバーも男性が多い。サービス提供側は男性メインであるのに対して、利用者の20〜30%は女性であり、バランスの悪さを感じた。働く環境や給与形態、制服などを変えることで女性の働き口として魅力を感じてもらいたいと考えている。シングルで働きながら子育てしているお母さんたちが気持ちよく無理なく、でもしっかりと短い時間で働けるというのが目標で、そういったベースを整えたい。
また、飲食店の状況と一緒にとも倒れしてしまう恐ろしい業界だということを痛感している。いろんな時代やライフスタイルに合わせて柔軟に形を変えて、そのときやれること・働き手がやってみたいことを選択できるような会社にしていきたいと思っている。
・川部阿子さん(代表取締役社長)
 
【職場の声】
・やりがいは、やはりお客様に喜んでもらえること。女性なので運転が下手なのではないかと心配されることもあるが、安全運転だねとか、運転上手だねと言ってもらえると嬉しい。ホテルマン並みのサービスを心掛けているので、気持ちよく「ありがとう」と言ってもらえると嬉しい。「代行のドライバーなんて」「女の子なのにかわいそう」と言われるイメージを変えていきたい。

・代行業ではいろんな人と話せるのは楽しい。単純に車好きなので、いろんなお客様の車に乗れることが、楽しみの一つでもある。接客の経験はなかったが、川部社長をはじめ、まわりの方が一から指導してくれる。本業とバランスを取りながら副業として自分のペースで働くことができる。とても働きやすく、今日も頑張ろうと毎回思える。

▲ライフスタイルに合わせ働けることがモチベーション向上にもつながった


●豊橋市消防本部

救命率の向上と職員の働きやすさを実現する、豊橋市消防本部「日勤救急隊」
 
【概要】
近年は熱中症や新型コロナウイルス感染症などによる救急搬送件数が増加し、救急現場のひっ迫が社会的な課題となっている。救急の需要に応えるためには救急車を増やす必要があり、その前提として救急車に乗る「人」が不可欠。そこで豊橋市消防本部では「日勤救急隊」を創設・導入した。通常の救急隊との大きな違いは勤務時間。通常の救急隊は午前8時30分からの24時間勤務だが、日勤救急隊は平日の午前8時30分から午後5時15分までのため、育児や介護をしている職員でも仕事と家庭を両立しやすい。また定年退職後の再任用でもベテランが再び救急現場に携われるようになった。日勤救急隊の活動によって、救急活動において重要指標となる「通報から現場到着までの時間」が平均3分短縮されるという効果も現れている。
※詳しくは過去のnote記事でもご紹介しております。
【働き方改革事例】救命率の向上と職員の働きやすさを実現する、豊橋市消防本部「日勤救急隊」。育児休業復帰後や定年退職後にも活躍できる組織づくりとは?|GOOD ACTION (note.com)
 
【取り組みへの思い】
日勤救急隊は、平日日中の稼働。近年は救急の需要は右肩上がりになっており、救急の要請は24時間、時間を選ばないため、日勤救急隊が稼働していない時間帯に、地域住民の皆さんからの救急の要請にどれだけお応えしていけるかをこれからも考え続けていかなければならない。従来は「24時間勤務・隔日」の現場勤務と、日勤の事務職が完全に分離されていたが、「日勤の現場」という新しい働き方のスタイルが生まれたことで救急の現場が身近になっているのではないか職員のキャリアの描き方にも幅広さが生まれている。将来的には、24時間勤務体制そのものをフレキシブルな働き方にしていく必要があるのではないかと考えている。
・小清水 宏和さん(豊橋市消防長)
・原田 小砂子さん(総務課 人事教養担当)
・谷野 祐介さん(総務課 人事教養担当)
 
【職場の声】
・日勤救急隊がなければ、妊娠・出産・育児休業を経て1年半で現場に戻ることはできなかったと思う。後輩にも女性消防士がいるため、自分が経験したからこそ、育児と仕事が両立できる環境が整っているから、安心して育児休業の取得、復職をしてほしいなと思っている。

・定年後、再任用として日勤救急隊に加わり、救命士として現場で活躍できることにやりがいを感じている。再任用は1年契約だけど、自分としては65歳まで続けたい。今の日勤救急隊は非常に良いチームワーク。だからこそ続けたいし、貢献したい。

▲「制度が整っているからこそ、産休復帰後も安心して働けた」と話す石黒さん


●日本交通株式会社

タクシー営業所「葛西営業所」への、社員向けの、新卒社員自主運営カフェの導入
 
【概要】
タクシー乗務員の新卒採用を行っている日本交通では、職場でのコミュニケーション不足に起因する乗務員のモチベーション低下を防止することが課題となっていた。そこでHRM(Human Resource Management)プロジェクトを中心に、新たに移転新設する葛西営業所にコミュニケーションの場を設ける「キッチン検討プロジェクト」を開始。社内から新卒社員9名のプロジェクトメンバーを加え、ゼロベースでカフェのコンセプトや内装、メニューなどを考案し、運営を行っている。現在では乗務前後の従業員が気軽に集い、雑談を交わせる場として活用されている。
 
【取り組みへの思い】
新卒でタクシー乗務員からスタートするが、運行管理や本社管理部門などへのキャリアチェンジを重ねている先輩たちもいる。新卒入社以降のキャリアのバリエーションが増えている中で、HRMとしては「タクシー乗務員の中でステップアップしていくキャリア」の魅力も高めていきたいと思っている。まだまだ世間的にはタクシー乗務員はセカンドキャリアとして認識されている面もあるが、私たちはその常識を崩していきたい。
一方、タクシー乗務員の仕事を続けていると、仕事がマンネリ化してやりがいを見失ってしまう人もいる。そんな状況でもカフェプロジェクトのように新たな挑戦ができるきっかけを創り、キャリアへの希望を取り戻してほしいと思っている。カフェでのコミュニケーションの場を活かし、日本交通で働く新卒タクシー乗務員の定着率を高めていくこと。そして一人ひとりのスキルアップ、レベルアップにつなげていく機会を増やすことを目指していきたい。
・上野 敬太さん(HRMプロジェクトリーダー)
・仲尾 有史さん(HRMチームリーダー)
・最上 史織さん(HRMチームリーダー)
 
【職場の声】
・従業員同士の交流が盛んになった。同期での交流はもちろん、先輩・後輩でゆっくりと話しているシーンもよく見る。以前の営業所はこんなふうに自由に過ごせるスペースがなかった。最近では月に1回程度、後輩と面談するために活用することもある。

・当初は本社勤務希望だったが、キッチン運営プロジェクトのメンバーに選ばれて葛西営業所に来てからは、この若い組織を一人前にすることが自分の目標になった。運行管理者として、乗務員としての心構えや社会人としてのあり方を後輩たちに伝えていきたい。後輩を育て、支えることが今のやりがいになった。

▲カフェは乗務員同士の交流の場となっている


●パナソニック インダストリー株式会社

デバイス持たない製造現場を巻き込む!風土活性化「MAKE HAPPYプロジェクト」へ 参加率50%UPによる従業員のエンゲージメントの向上
 
【概要】
2018年にスタートした「風土活性化MAKE HAPPYプロジェクト」では、社外講師やビジネスリーダーを招いたセミナー、社内ラジオ番組などを通じて従業員エンゲージメント向上を図ってきた。この取り組みを製造現場で働く従業員にも届けるべく、新たな取り組みを開始。
個々の端末を持たない製造現場でもコンテンツを閲覧できるよう独自の動画閲覧サイトを開設し、現場でのビラ配布など地道なPR活動を通じてユーザーを増やしている。また、製造現場の従業員全員が部署単位で参加できる取り組みとして従業員の個性や強みを発見し、チームに共有するワークショップを開催し、工場内での個の力を活かすチームビルディングに活用している。
 
【取り組みへの思い】
製造業の中には社内組織を間接部門と直接部門で完全に分け、まったく交わらない企業もある。しかし、パナソニックは「物をつくる前に人をつくる」創業者の松下幸之助の言葉を大切にしてきたからこそ、学びや気づきのチャンスはどの部門に所属していても公平にしたいと思っていた。
また、過去に担当事業の終了を経験した際、時代の変化に付いていけるよう、「人」が変わっていくことが大事だと感じた。そのための先手を打つのがMAKE HAPPYプロジェクトの役割だと思っている。
制作した学習動画コンテンツをまったく知らない他部門の人から「あの番組よかったよ」とたくさん声をかけてもらったり、組織をよくしたいと思っている人から、どんどんリアクションが寄せられたりと、参加者の声に嬉しく感じている。
・村社 智宏さん(企画センター 経営企画部 MAKE HAPPY風土活性課 課長)
・折田 真也さん(企画センター 経営企画部 MAKE HAPPY風土活性課 主務)
 
【職場の声】
・これまで社内で風土活性化に取り組んでいる部署はなかったので、さまざまな形でアクションを起こしてくれているのは心強い。

・このプロジェクトがきっかけで、部署全体で強み診断を受けた。診断を受けたことにより、メンバーは同じ部署の中で自分の強みを共有しあい、新たな会話のきっかけになった。相手の強みを見て、関わり方を変え、それぞれの強みを理解し合いながら仕事を進めていきたい。

▲経営幹部や社員をゲストとして迎え、夢や趣味の話など親近感のある対話を行う『はぴ会🄬』を実施している

今回も、思いが溢れる取り組みを紹介させていただきました!
あなたが職場で「GOOD ACTION」を起こすきっかけ・ヒントになれば幸いです!
過去の受賞・ノミネート取り組みは公式HPでもご紹介していますので、そちらもぜひチェックしてみてください!

次回も、ノミネート取り組みを紹介しますのでお楽しみに☆★

みんなにも読んでほしいですか?

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