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他人のアドバイスにはご注意を
5月も終わりに近づいていますね。
新人さんもそろそろ職場に慣れてきた頃でしょうか。これから色々あるかと思いますが、無理のない範囲で頑張ってください。
今日は新人さん含め人からアドバイスをもらうことの多い方々向けのお話です。
新人さんに求められる資質として「元気さ」と「素直さ」がありますが、時に「素直さ」があだになることがあります。
「素直さ」は基本的に大事です。知らないことが多いので、職場の上司や先輩の助言はありがたく受け入れるべきです。
しかし、例えばあなたが何か問題に直面した時、上司や先輩はあなたの立場を完全に理解していないことがあります。つまり、他人のアドバイスは常に有益とは限らないのです。
引き継いだ営業案件で問題発生
入社3年目の私が、後輩と共に大口の顧客案件を引き受けました。
短期間で契約を成立させるというタイトなスケジュールでしたが、初めて提案する新しいプランが顧客に受け入れられず、厳しい要求が出てきました。
それを聞いた前担当者の先輩がアドバイスをくれました。
「顧客の関心を引くために、プレゼン資料をもっとビジュアル重視にしよう。」
そうすることによって顧客の関心を引き、交渉がスムーズに進むはず、という見解でした。
「アドバイスありがとうございます。」私たちは礼を言い、プレゼン資料を急遽変更し、ビジュアル重視の内容に再構成しました。
アドバイス通りにやってみたら
ところがここで、問題が更に深みにはまります。
この対策があまり効果のないどころか、逆に顧客の関心を失う結果となりました。内容よりも見た目を重視することが逆効果だったのです。
問題が起きると時間の過ぎるのがとても速くなります。
私たちは考え方を変えて、顧客のニーズを再度分析し、提案内容を見直すことにしました。そしてその日の午後、前担当者が再び登場です。
「プレゼン資料はどうなりましたか?」 「ビジュアル重視にしてみましたが、ダメでした。これから他の方法で対策をしてみるところです。」 すると、 「なんでビジュアル重視にしたのですか、意味がないと思います。内容を充実させる方がいいです。」
私と後輩は顔を見合わせて、言葉が出ませんでした。 先輩が立ち去った後、後輩がぽつりと言いました。
「ビジュアル重視にしようって言ってましたよね。」
アドバイスとの正しい付き合い方を学ぶ
最終的にプレゼン資料を内容重視で再作成し、顧客のニーズに合った提案を徹底して契約を成立させました。
この経験から学んだことは、他人のアドバイスは必ずしも有益とは限らないということです。
素直さは大切ですが、自分の状況に最も適した解決策を見つけるためには、自分の判断力を信じることも重要です。
新人の皆さん、自分自身の感覚を大切にしながら、頑張ってください。
今日も頑張ります。
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