今時の小学生 ホワイトデー

今年は、昨年までとは違うホワイトデーだった。
4月から男子中学に通うことになった息子が、最後のチャンスと女子にバレンタインチョコをお願いしたため、例年よりもたくさんのお返しを準備しなくてはならなかった。
また、小学3年生の娘は、昨年までとは違い、友チョコだけではなく好きな男の子にもバレンタインチョコを渡していた。
息子にとっても娘にとっても、昨年までとは違うホワイトデーだった。

息子に関しては、残念ながら?本命チョコもなければ、本命お返しもなかったようだ。同級生6人へのホワイトデーの贈り物は全て同じで良いというので私が準備をした。
数名から流行りのヒトツブカンロの「グミッツェル」をリクエストされていたので、買い物ついでに新宿の店舗で行列に並んで購入した。行列に並ぶのも嫌いだし流行りものにも基本的に興味がないが、息子の願いを叶えてくれた子達への感謝の想いで準備をした。
チョコをもらって満足した息子は「とりあえずお返しすればいいんでしょー」という感じで、ホワイトデーにはほとんど興味がなかった。実際、メッセージも何も付けずに、15分くらいで全ての女の子へ渡し終えて帰ってきた。
ちゃんと感謝の気持ちを伝えるためにメッセージを添えるとか、それぞれの好みにあったものを準備するとか、人としてモテるために必要な要素は全く持ち合わせていない。
これから、必要に応じて身につけてくれることを願う。

一方、娘は幼馴染で仲良しの男の子たちからクッキーなどをもらい喜んでいた。しかし、本命の男の子が来ることはなく、18時を過ぎて周りが暗くなってしまった。もう来ないかなーと思っていたところで、玄関のチャイムが鳴った。
玄関には娘の好きな男の子が立っていて、離れたところの道路では男の子のお母さんと妹が一緒に立っていた。男の子は「はい。これ。」と紙袋を渡してくれて、娘は「ありがとう」と返事をした。慌てて男の子お母さんが近づいてきて「本当はサッカーの練習の後に届けるつもりだったけど、恥ずかしくて一人で行けなかったみたい。私が帰宅するまで待っていて遅くなりました。ごめんなさい。」と説明してくれた。子供たちは特に会話をするでもなく、親同士がお礼を言い合って別れた。

娘は嬉しいはずなのに、とってもクールな対応だった。贈り物もすぐに開ける様子はなかった。私がお風呂に入っている間に一人でゆっくり開けてみたらしく、やっと嬉しそうに「私の大好きなスヌーピーのハンカチとクッキーだった!明日、学校に持っていく!」と満面の笑みを浮かべていた。それをみて、可愛くて幸せいっぱいの気持ちになった。

男の子お母さんにLINEでお礼を送ったら、「○○ちゃんからのチョコが、嬉しすぎて、お返しを何にしようか、悩んでました。スヌーピーが好きと聞いてきて、
普段は自分の服も何でもいいよーと選ぶのを面倒くさがるのに、自分で選んでました。なのに、いざ渡しに行くとなったら、恥ずかしがって、付いて来て〜と言う甘ったれですが、これからも仲良くして下さい」と返信をいただいた。
これまた、男の子が可愛過ぎて幸せな気持ちになった。

子供の成長に伴い、親の関わり方が変わるのは当たり前だ。頭では分かっていてもついつい今までと同じように接してしまい、反省することがある。
また、こういうイベントがあると子供の成長がとても嬉しく思える一方で、いつまで一緒に楽しめるかなと親離れ子離れを考えて寂しくなったりもする。
これからも一緒にいられる時間を大切に過ごしていきたいと思う。

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