【📖読書遺産めぐり】BRAIN DRIVEN

こんにちは！ヨルです🌻
今回から読書感想文は「遺産めぐり」というモチーフで書いていこうと思います。
膨大な本の中から1つの本をじっくり読んでいき、自分に必要な考えを持ち帰るという行為が、
広い世界の中から1つの遺産をじっくり見ていき、素敵なお土産を持ち帰ることに似ていたので、比喩してみました。

読書＝遺産巡り
本＝遺産
学んだこと＝お土産

お土産は予算(脳のキャパ)の関係で3つまでと決めています🎁🎁🎁

第1回目は青砥端人先生の「BRAIN DRIVEN」です。
青砥端人先生はDAncing Einstein Founder & CEOで、日本の高校を中退後、米UCLA（カリフォルニア大学ロサンゼルス校）の神経科学学部を飛び級卒業されたそうです。脳の知見を、医学だけでなく、ITや教育にも持ち込んだ、脳×教育×ITをかけ合わせた「NeuroEdTech」分野の第一人者です。

そんな青砥先生のBRAIN DRIVENでは、人々が幸せになる行動のヒントを脳神経科学から見た根拠を説明されており、とても納得感の強い本だなと感じました！脳神経科学は全ての行動に理由がつくのでとても面白かったです。

では、今回何を持ち帰ったのか見ていきましょう！

🎁1.メタ認知

メタ認知とはご存知でしょうか。私はこの言葉を聞いたことはありましたが、ちゃんと意味を理解できておらず、今回改めてメタ認知の重要性を知りました。そもそもの定義は、こちらの本では以下のように定義づけられています。

メタ認知は、自分自身を、客観視、俯瞰視した認知の状態である。

青砥瑞人. BRAIN DRIVEN （ブレインドリブン） パフォーマンスが高まる脳の状態とは .
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

脳の神経科学的に自分を俯瞰視することがなぜ重要かというと、自分を意識的に俯瞰視することで、自分の望む行動を起こす確立が増える主体的な脳が養われるからです。
自分の感じ方や考え方、行動を知ることによって、もし起きた出来事が楽しかったらもう一度続ける確率が増え、それがストレスに感じるようだったらきっかけや行動を修正することもできる。このきっかけに気づいたり、どのように感じたか考えたか気づくためには、ただボーッと生きているだけではなかなか難しく、意識的に自分に注意を向けることが重要といわれています。

自分の例でいうと、早起き出来なかった時期に、自分の感情を日記に書いたところ、早起きできる確立が高くなりました。朝早起きができない時期はいつも「また早起き出来なかった😭」とただ結果にフォーカスして落ち込んでいましたが、朝起きた際にその時の感情をメモしたところ、「不安」という気持ちがあることに気がつきました。不安の原因を考えたところ、仕事の残タスクがある状態だと、なかなか早起きができないことに気がつき、逆に前日にやることを終わらせて朝を「安心」で迎えると早起きで起きやすくなることに気がつきました。

このように、自分の捉え方を日記やジャーナリングなどで俯瞰視することは、行動を是正することができるので大事なんだなと感じました。

🎁2.モチベーションを上げる方法

よく使っている「モチベあがった⤴️」とか「モチベが下がり気味⤵️」と使われているこの「モチベーション」とは一体何者なんでしょうか。
こちらの本では、「行動を誘因するきっかけと、それにより脳が活性化している状態に生じた感情に気づいた状態」と紹介されています。

例えば、「なんかここのカフェで勉強すると仕事がはかどるな〜」という状態に気がついたとします。きっかけは「お気に入りのカフェ」、行動は「仕事が早くこなせる」、そしてそのきっかけと行動までに生じた感情は「心地が良い」とします。この感情を認知した状態がモチベーションといえるそうです。
このモチベーションを上げるにはドーパミンとノルアドレナリンという脳内物質を出す必要があるそうです。そしてその物質が出やすい行動が以下の4つです。
1.SEEK…今までに経験したことがない新しいことを追い求める
2.WANT…経験した中でもう一度経験したい
3.TRY…達成が困難なタスクなどに挑戦
4.LIKE….自分の価値観に沿った好きなこと

私の直近の例でいうと、こんな感じになりますw
1.SEEK…セミナーやイベントに参加し、新しい人と話す
2.WANT…R&Bの音楽を聴く、飲み会で友人と話す
3.TRY…noteを書く
4.LIKE….お気に入りのカフェで勉強をする

このように、自分がどんな行動を起こすとドーパミン・ノルアドレナリンが出やすいかメモしておき、自分の思い描いた行動を起こすことがモチベーションへとつながります。

🎁3.脳神経科学と心理的安全性との関連性

はい、「心理的安全性」というワード来ましたっ！！
アンテナ張っているだけあって、本にこのワードが出てくると、つい嬉しくなったり運命感じちゃいますね笑(ちょろい)

こちらの本の構成は以下のようになっているのですが、
1章モチベーション
2章ストレス
3章クリエイティビティ
どの章でも「心理的安全性」が取り上げられており、それだけ心理的安全性が脳を活性化させることに紐づいているんだなと感じました。

この関連性を説明する上で、先に3つのテーマをまとめておくと、私はこのように解釈しています。
モチベーション…自分で決めた行動をとると、モチベーションにつながる
ストレス…現実と想像とのギャップがストレスとつながる
クリエイティビティ…新しくアイデアを思いつく回数が多いほど自然とクリエイティブになる可能性が高い

どのように紐づいているかというと、
以下図のように、心理的安全性の高い状態では、自分が思い描いた行動をとる確率が高くなり、逆に心理的危険状態だと、自分の思い描いた行動をとる確率が低くなるようです。心理的安全状態とは、「不安」や「恐怖」がない状態のことで、逆に心理的危険状態に陥ると、脳の扁桃体が過剰活性し、生命的危険を感知させ、脳のワーキングメモリといわれている前頭前皮質の機能を停止させてしまうそうです。そうすると「ここから逃げろ」や「闘え」という思考に陥ってしまい、本来取りたい行動が取れずモチベーション低下につながったり、想像とのギャップが大きくなりストレスにつながってしまうという仕組みです。

Kindle版 No.720

また、心理的安全性はクリエイティビティにも影響しており、クリエイティビティは過去に自分の考えたアイデアが賞賛される回数が多い環境であると自然と思考する回数が増え、よりクリエイティブな思考ができるとされています。逆に過去に自分のアイデアが否定や批判されたりする回数が多いければ、それだけ新しいアイデアを考えることに億劫になってしまい、創造的な思考回数が減ってしまいクリエイティビティが養われないようです。
そのため、この「不安」や「恐怖」を感じない心理的安全な環境を自ら作り出すことや、そのような環境に身を置くことは重要と考えられています。

たしかに、自分の経験で考えてみると、批判が習慣となってしまっているチームで働いていた時は、常に萎縮してしまい、「一刻も早くここの場所から離れたい」という思考になっていたかもしれません。なので新しいアイデアを思いついても提案できないジレンマを抱え思考する機会が減っていました。

心理的安全性を自ら養っていく方法は、この本では「自分が心理的安全を感じる行動を覚えておき、危険状態に陥ってもそのストレスを放置せず日々解消することが大事」と紹介されていました。1.のメタ認知の方法と似ていますね！

行動ベースに落とし込むために

一貫して、自分の考え方や感じ方を俯瞰視する「メタ認知」が重要と唱えられてたように感じました。メタ認知をすることで、モチベーションやストレスをコントロールできたり、クリエイティビティを高めることができる。
そのためには、
・Xにて感じたこと思ったことをすぐに呟く
・ジャーナリングにてその日あったことを振り返る
・「モヤモヤ」を感じた時に一度立ち止まって自分の捉え方をメモに書き出して見る
このようなことが日々の行動ベースに落としこめるかと思いました！
（もうすでにこの行動は最近やっていたので、根拠や効果を確認できて良かったです！）

以上、今回持ち帰った3つのお土産のご紹介でした！皆さんも「メタ認知」試してみてください👀