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20歳のソウル/#読書日記01


20歳のソウル
〜奇跡の告別式、1日だけのブラスバンド
著 中井由梨子


これは、20歳でこの世を去った、市立船橋高校吹奏楽部OBの浅野大義君が作った「市船ソウル」の実話ストーリー。
今年映画化もされています。

音楽を愛し、市船を愛し、そして誰からも愛された浅野大義君。

そんな彼が20歳で癌に、、

彼がどんな思いで「市船ソウル」を作ったのか。
どんな思いで最後まで精一杯生ききったのか。
ルポライターの中井由梨子さんが取材を重ねたノンフィクション作品です。

千葉県は習志野高校吹奏楽部が有名で、特に高校野球での美爆音「レッツゴー習志野」はよくテレビで取り上げられています。
以前甲子園で生で聴きましたが、その迫力に圧倒されました。

大義君はその習志野高校に負けない応援歌を作りたい!と思い、恩師の高橋先生に直談判して、作曲に取り組んだ。

そして出来たのが「市船ソウル」!

今では、「レッツゴー習志野」に負けないくらいの応援歌です。

今年、15年ぶりに甲子園に出場し、初めて全国に「市船ソウル」が響き渡りました。

大義君が夢見ていたことが実現しました。
ただ、最前列にトロンボーンを吹く大義君がいないことを除けば、、

彼の死を聞き、高橋先生は吹奏楽部OBに声を掛け、告別式に大義君のために演奏をすることを決めた。

それから大義君のために、たくさんの人が実現に向けて懸命に頑張った。

告別式での演奏のために、、

人間は 2度死ぬ。

これは永六輔さんの言葉です。

1度目の死は、医学的に死亡が確認されたとき。
2度目は、すべての人の記憶から忘れられたとき。

でも、大義君は2度目の死はありません。
彼はこれからも「市船ソウル」と共に生き続けます。

いつか、甲子園で市船ソウル、大義君の魂を聞いてみたい。

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