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ドイツ初めまして旅③~ミュンヘン~

3日目。
バウムクーヘン発祥のお店があるということ聞いて【クロイツカム】へ。
ドレスデンにて、1825年に創業した。
日本では江戸幕府第11代将軍・徳川家斉が異国船打払令を出した年。

大きな窓から見える中の白と水色のショーケースと、茶色を基調とした色合いが素敵な外観。
美味しそうなパンもずらっと並んでいる。
このケーキも食べてみたかった。
店内も広々、午前中だったからか空いていた。
隣にはマダムが一人、なかなかオーダーができない私を見ながら、
コーヒーとオレンジジュースで優雅に過ごしていた。
バウムクーヘントルテ
半分がクリームの中に小さなバウムクーヘン、もう半分がバウムクーヘン。
食感と味わいの違いを楽しめた。
バウムクーヘン
これが本場で見るバウムクーヘンのカット姿、想像していなかった形で驚く。
きれいな切り口と絶妙な厚さ。
日本のバウムクーヘンのようなしっとり感はない。
そんなに甘すぎず、生地の素朴な味わいが伝わってきて、一口ずつ噛み締めるように伝統の味を
堪能した。

バウムクーヘンの本場ドイツでは、デパートなどでいつでも買うことのできるお菓子ではないらしい。それも、「バウムクーヘンの定義」なるものが、国立ドイツ菓子協会によって定められているらしく、その基準をクリアしたものこそが“バウムクーヘン”と認められているそう。
お店でも見なかったし、カフェで注文しているのは旅行者の私だけ。納得。

バウムクーヘンを堪能した後向かった先は、ミュンヘン人気観光スポットの一つでもある『レジデンツ』
バイエルン州の州都であるミュンヘン。
そのバイエルン王家だったヴィッテルスバッハ家の宮殿。
1385年に建築開始となったらしい。
日本では、天皇が二人いた珍しい、南北朝時代。

祖先画ギャラリー。
ヴィッテルスバッハ家の肖像画がずらり121枚。圧巻。
どんな煌びやかな人生だったのだろうか。
豪華な食器。
グロッテンホーフ。
洞窟を模したとされている。
よく見ると、貝殻がびっしり。
アンティクヴァリウム。
ルネッサンス様式の天井と彫刻。美しいフレスコ画に感動。
いつまでもいたいくらい素晴らしい空間だった。
日本の陶器もあった。伊万里焼。
目が痛くなるような輝かしい装飾と調度品の数々。
広々とした敷地に、見応えのある豪華な世界だった。

美しい品々をしっかり目に焼き付けた後は、
アイスクリームで休憩。

ワンコも甘い匂いに誘われて。
帽子のようなちょこんとのったおまけがかわいい。
濃厚で、普通に美味しかった。


遅いランチは、大人気の白ビールがある【ツム・フランツィスカーナ―】

雨が降っていた為、テラス席はなし。
賑やかな活気のある店内。
白ビールと何ビールか忘れてしまった。
どちらも飲みやすいが、白ビールの方がさらに飲みやすかった。
白ソーセージ
真ん中を割り、外側の皮をはがして、甘みのあるマスタードをつけていただく。
やわらかくふんわりとした食感に、少し香辛料が混ざった味わい。
こんなソーセージ初めて。食べることができてよかった。
レバーケーゼ
このお店の名物。
以前住んでいた所の近所に、ハムやソーセージをドイツ製法で作っているお店があった。
そこのケーゼも美味しかったのを思い出した。
でも今は違う、“ツム”のレバーケーゼの方が断然美味しいし、好きだ。
プレッツェル
好きだけど、普段あまり食べることがないプレッツェル。
若干塩気が強いけれど、そこがまた美味しさのプラスになる。
飽きるくらい食べたいと思いつつ、実際はそこまで食べられなかった。

ドキドキしながら店内に入ったけれど、
明るいスタッフのお姉さんが声をかけてくれて、途中様子を見てくれるなど親切で嬉しかった。異国の地で優しさに触れると、心の底から感激する。
だから、私も日本でお返ししたいと思う。
笑顔が素敵だったな。
そして、
ビールは今まであまり飲んでこなかったけれど、ドイツのビールは格別だ。

次は4日目につづく。


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