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37歩 伝わるって嬉しくて、しあわせ


先月、「先輩社員の仕事内容」的な話をするために会社のオンライン説明会に参加した。
参加者は10名ちょっと。オンラインなので、あまり緊張することもなく、無事に終えることができた。


各自でパワーポイント資料を用意するかたちだったが、学生のかたにも伝わりやすいよう工夫をして臨んだ。

専門用語はなるべく使わない。
成功例だけではなく、失敗談も話してみる。
自分の会社ならではの魅力を、ありきたりな言葉だけにならないように伝える。

ただ最後に質問を受けるコーナーがあったのだが
とくに誰からも声は上がらなくて、内心「あんまり興味を持てる内容じゃなかったのかも…」としょんぼり。


しかし人事担当を務める知人にそれを伝えると
いまの子はそんなもん。みんな質問はあんまりしないよ、と言われた。
自分の就職活動時代は、どちらかというと買い手市場で、「なるべく質問をして、アピールする」みたいな雰囲気があった。
10年も経つと、市場も人も変化するんだな、と実感した。




そんなわけで、とくに手応えもなく終えた会社説明会だったが、今週嬉しいことを聞いた。

面接選考まで進んだ学生のひとりから
会社説明会の私の話を聞いて、自分の務める職種に興味を持って応募した、との話があったらしいのだ。
自部門の部長や、人事担当、役員さんまで「そういう学生さんが来てくれたんだよ」と伝えてくれた。


もう、とても嬉しかった!
面接なんて、自分がよく映るようにやるものだし、本音かどうかなんてわからない。
でも自分の言葉が、誰かに届いたのだと思うと、がんばって用意をして良かったと心から思う。


役員さんからは、「学生の方が言っていたのはあなたのことなんだと人事から聞いて、彼女なら納得だとみんなで話していたよ」と言われて、嬉しいやら恐れ多いやら、褒めの過剰供給な心境だった。



仕事は楽しいことばかりではない。
理不尽なひとや、協力的じゃないひととも付き合っていかなくてはならない。

でもそれを超えるくらい、嬉しいことや、やりがいを感じられる場面もたくさんある。
何事も真摯にのぞむように勤めれば、多少なりとも自分に返ってくると信じて、仕事をしたいなと感じる週末だった。





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